多くの地主さんが相続する借地権がついている土地(底地)

借地料
傍から見れば多くの資産を持っている地主さん
もう
「あそこはたくさん土地を持っとるから大金持ちじゃ!」
なんて羨ましがられるのですが実態は決してそうでもないんですね。

借地権が付いている土地(底地)なんて資産価値のないお荷物不良資産

借地権がついているのですからもちろんその土地(底地)は収益を産み出しています。
それが地代という形の収益なのですが決して割りの良い収益ではないのです。
坪当たり千円とか二千円とかその程度しか稼いではくれないのです。

さらにその地代のなかから固定資産税や都市計画税も地主さんが支払わなくてはいけないのです。
ですから事業採算性から考えれば決して儲かってウハウハというものではないのです。

多くの借地権は大昔に設定されたものだから安いのが当たり前だし
簡単には地代の値上げもできないのです

借地で他人に土地を貸す?なんて今の時代では考えられません。
確かに法改正されて事業用借地や定期借地なんてのも現れましたがまだまだ一般的ではありません。

昔は地主さんが土地を貸して、借りた借地人が家を建てて住むというのが当たり前の時代もありました。
しかし、地主さんがその土地を売却して次の所有者が立退きを求められたら借地人は対抗できず渋々立ち退かなければいけませんでした。
これをたとえで地震売買なんて呼ばれて社会問題化していったのです。
そこで借地借家法が制定されて借地人たちの権利が保全されしまったのです。

こうなると、借地人VS地主の力関係は一気に180度変わってしまって借地人が強くなったんもですね。

そして何十年も経ち、お金の価値も変わっているのに地代だけはなかなか上がらない?上げられない?そんな時代が長く続いてきたのです。

借地料を値上げを納得する借地人なんていませんよ

地代の値上げに怒る主婦
もう何十年もの間、値上げしてこなかった地代を今さら値上げしようとしても多くの借地人は納得なんてしません。
借地の家に住んでいる人たちはたぶんもうかなりの高齢者たちばかりかもしれません。
そんな収入といえば年金だけの経済的弱弱者ともいえる高齢者たちに地代の値上げを申し出るのも心に罪悪感が生まれるかもしれません。

でも、地主業もりっぱなビジネスであり商売ですから採算性も考えなければいけません。
そうです。地主側も背に腹は代えられないのです。

しかし、借地料んぼ地代を値上げするのはかな類難しいです。

今回の例は親族間での借地関係という少し特殊な事例ですがお聴きください。

泣く江本

私もよく借地や底地の相談を受けるのですが、
「ケースバイケースです」
としかお答えできないのです。
明確に
「こんな場合はこうですよ!」
なんてきっちりお答えできないのです。

借地権といういびつな賃貸借契約の形態は一般的ではないのでそこに明確なルールはありません。
だから問題は複雑ですし、その解決は難しいのです。

借地の地代の値上げは裁判沙汰の民事調停までしないとなかなか難しいです

まあ、簡単には借地人が地代値上げには承諾しないものですから、いつまで経っても水掛け論になります。
だから最終的には家庭裁判所にまで民事調停を申し立てておおごとにしないといけないケースも少なくありません。


「借地人の権利を買い取る地上げ」「借地人に底地を売る地下げ」など地主が借地権や底地など複雑な権利を整理していかなくてはいけない

借地。底地の複雑否権利を解消
地上げというと少し言葉が強烈過ぎて抵抗があるかもしれませんが、借地人からその借地権を買い取るのもひとつの地上げといえます。
また、借地権と底地を同時に第三者に売却するのも良い方法です。

底地を借地人に買い取ってもらうもの良い方法です。
しかし、現実的に借地人が底地を買い取るには金銭的に難しいのも現実なんですけどね。
もちろん住宅ローンなんか使えませんから現金で買い取ってもらわないといけませんし
土地の分筆作業にかなりお金もかかります。

借地権も底地も普通は売れません。売れても二束三文です。
高値売却のためにその複雑な権利関係解消には時間も手間もかかります

地主さんが借地・底地を整理していくには本当にかなりの手間も費用もかかります。
だから早めに着手してくださいね。
だってそんな資産価値もない?収益性もない?そんな不動産を子供たちに相続させるなんて
相続する子供も迷惑な話ですから・・・

借地権の付いている土地(底地)を相続するなら、
中国人の方のように百年単位で考えて欲しい

確かに借地権だけ?底地だけ?なら資産価値はほとんど無いに等しいです。
でも、それを百年単位で考えるなら、百年続く建物も考え難いですから
今のままでは二束三文の底地であっても百年後には本来の資産価値に戻っています。

笑顔の江本

ただ、その時までに何回かの相続を越えないといけませんからきちんと相続ことも勉強研究してくださいね。