以前にヒットした映画の「マルサの女」は、もうかなり昔の話ですね。
マルサの人って脱税している疑いのある人とのさりげない会話から隠し財産のありかを突き止めてしまうんです。
だから、『義実家になんて帰省したくない!』
帰省の話が出て来るたびに気分が憂鬱な嫁であるあなたに「マルサの女」のように義実家での潜入操作?をして欲しいのです。
なぜなら、義実家の相続・介護のことなどで夫はなにも動かないし調べてもくれないからです。
義両親や義理の兄弟姉妹とのなにげない会話から将来の遺産相続トラブルを回避する問題点を予め把握しておく必要があるのです。

えぇ、わかります。義実家の帰省がどれだけ他人である嫁には肩身の狭いものであるかは・・・
それでも近い将来の憂いのタネを刈っておく必要があるのですから、
ここはひとつ賢い嫁として骨を折ってはいただけませんか?

義実家への帰省

義実家へ帰省の時に義両親にさりげなく確認しておきたいこと

「そろそろなにがあってもおかしくはない?」
そんな年齢に義両親もなりつつあるのではないでしょうか?
そして、まだまだ義両親が元気なうちに聞けることや確かめておくことを冗談半分で笑って話せるうちに把握しておきましょう。
義両親が大病(ガン・脳梗塞など)をしてしまったり介護が必要になってしまった時には
現実的過ぎて聞くに聞けないような状況になるのですから、せめてその前にわかることだけでも調べておきましょう。

「お義父さん、この家の登記名義は誰ですの?」「お義母さん、お義父さんが亡くなって数年ですけどこの家の名義はもう換えました?」

義実家の権利証

実家売却・親の呼び寄せ専門の不動産屋である私がよく遭遇する問題
それは実家の名義が親の名義ではなく祖父名義のまま!?というケースなんです。
たとえば親自身が相続した土地建物であればけっこうな確率で名義を換えていないことって珍しくありません。

相続登記は遺産相続協議書に法定相続人全員の実印署名が必要ですが、
前回の相続登記が済んでいないとできないのです。

親が亡くなって家の名義を換えたり売却してお金で遺産分割しようとしても、その実家の名義が親の親(おじいちゃん)のままであったのならまず第一におじいちゃんからの相続登記を済ませないといけません。
実家の登記名義人をおじいちゃんから親に換えるには、叔母さん叔父さん(亡くなっていればあなたの従兄弟従姉妹)全員にハンコと署名をもらわなければいけません。
親が生きているうちなら電話1本で
「この家の名義をワシに換える書類(遺産分割協議書)を送るから名前書いて実印押して送り返してくれ!」
の一言で済むものですが、親がすでに亡くなっていれば
「◎夫ちゃん、叔母ちゃんにもその家の権利はあるのよ!」なんて言われたらどうします?

亡くなったお父さん名義のまま放置

これが一番多いのですが
お父さんが亡くなって
母親1/2
子供が3人であれば各子供が1/6ずつ

でも、お父さんの介護って中心になるのはやっぱりお母さんですよね。
確かに老老介護とはいえ子供の負担はまだ軽いものです。

で、お義母さんが将来亡くなった時
その1/2を各子供が均等割りする?
でも、お義母さんの介護を誰かが献身的にしたとして
お義母さんがその子供に多く相続させたいとしたら?
もう、その持分はぐちゃぐちゃ?

すべてあいまいのままの二次相続は、まずもめますから
子供たち全員の話がまとまるまでその実家は売るに売れません。

とりあえず母親名義にする相続登記も多い

まあ、私はあまりお勧めしていないのですが
「まあ、おふくろの名義でいいだろ」と
とりあえず父親名義から母親名義に換える相続登記もよくあります。

そこをキチンと確認しておけば、実家の相続についてはお母さんの意思さえきちんと確認しておけばいいですし
できれば遺言書までもって行きたいこところです。
ええ、遺されたお義母さんの介護を押し付けられる?いやちょっと口が滑りました。
お義母さんの介護を任される可能性が高いのであれば
そのあたりをきっちりとしておくべきですよ。

「誰が親の家を相続するか?」「売却してどうお金を分けるか?」よりも以前にその相続登記ができないのが深刻な問題です

例えば、親の登記名義だと思っていた実家が祖父名義のままだったとしたら?
ただでさえ関係がどんどん途絶えていくのが叔父や叔母や従姉妹だちです。
その方たちと自分の親の遺産相続のことについて話をしなければいけないなんて大変ですからね。

例えば、お義父さんの名義をそのまま相続登記もせず放置していたら?
まあ、子供たちの相続に対する意見調整が難航する可能性が大きいです。

義実家の相続対策を密かに勉強するのは一番の被害者の嫁の役割

義実家の相続対策は嫁の仕事

多くの相続トラブルってホントにごくごく基本的なポイントさえ抑えておけば避けることができます。
でも、みんなパンドラの箱など開けたくはないから見て見ぬ振りをしてなんとかやり過ごそうとします。
で、最後 両親が共に亡くなった時にバトルが勃発するのです。

だから、嫁のあなたがしっかりと義実家の相続はどうなるのか?をしっかりとシュミレーションしておかないといけないのです。

相続税がかかるほどの遺産相続になるかどうか?概算だけでも把握しておく必要がある

とりあえず義実家にどれだけの遺産となる財産があるのか?
もちろん詳細まで調査することはできませんが、ある程度の目星だけでもつけておく必要があります。

土地建物などの不動産はどこに?どれだけある?その名義は?
生命保険は?その生保保険会社は?死亡保険金は?証書は?保険金受取人は?
銀行口座はどこの銀行?取引支店は?
などなどたくさん調べることがあるのです。
そして、その合計が基礎控除額(3000万円+法定相続人×600万円)以上なら相続税の対象です。

また、もし義両親の推定財産が基礎控除額以上であってもその遺産の分け方で相続税がゼロになる方法もあります。
(例・小規模宅地の特例)

とにかく、まずは義両親の財産の把握からすべてが始まるのです。

ただ、あくまでも嫁のあなたは部外者ですので、出しゃばり過ぎないように注意

あくまで義実家の相続はあなたは法律的には部外者です。
いくら義両親の介護を押しつけれらる?
いや、また口が滑った・・・
いくら義両親の介護を任されてしまうことはわかっていて、その介護をするのはほとんど嫁のあなたであっても
相続は部外者です。

だから、あくまでもご相続の話題はご主人さんからさりげなく切り出すように仕向けなければいけませんよ。

笑顔の江本

えっ?何が問題かわからない?
そんな時は気軽に私に相談してみてくださいね。