笑顔の江本

どうもみなさん法律のことを過信しているような気がします。
そこまで法律はきめ細かくあらゆるケースを想定して作られているように私は感じません。
ですからなにか問題が起こった時、基本的には双方の話し合いでしか解決しませんし、
互いに譲らないのなら家庭裁判所に調停を申し立てなければ
いけません。
そして、出された審判にあなたも愕然とするでしょうが・・・・
That is HOURITSU!
それが法律なんです!

親の家に住み着いている兄弟姉妹を追い出したい!?相続したの私だから勝手に住み着いているのは不法占拠だから追い出して当然でしょ?

親の家に住み着いた子供1vs相続した子供のバトル

泣く江本

私は「相続した親の家(実家)の売却」を専門としている不動産屋ですが、この問題によく直面します。
そして実家の売却は暗礁に乗り上げてしまいます。

亡くなった親の家を売却したいがその実家には他の兄弟が住んでいる

親が残してくれた遺産といえるものはこの「親が住んでいた土地建物の実家」だけ・・?
そんな遺産相続が一番多いです。

まず父親が亡くなって実家を相続した長男だが、
その実家にはまだ母親が住んでいる

「おふくろもそう先も長くないし、この家は長男の俺の名義にするよ!」
とりあえずそんな風にまとまった遺産分割協議です。
で、相続登記も他の兄弟姉妹や片親になった母親も納得して遺産分割協議書にハンコを押して登記名義人の変更も完了。

その時にはまだ元気だったお母さんもちょっと身体も弱くなってきたので
介護の問題もあり他の兄弟姉妹たち家族が同居することになった

なんといってもこの不景気で子供たちみんな経済的に苦しい状況です。
親と同居すれば家賃はタダになる?
そんな気持ちも同居を決断する時の理由のひとつになるかもしれません。
まして「親の介護の面倒をみるために!」という大義名分があるのですからね。

しかし、いったん住み着いた子供を追い出すのは結構難しいものです

私もこの状況の実家の売却の相談を受けるとけっこう尻込みしてしまいます。
親の家に住み着いてしまった子供を追い出すのはかなり難しいからです。

ちょっと、事情は異なるのですが実際の事例をお聴きください。

父親が亡くなった時に母親ではなく子供のだれかの名義に相続登記をするとよくこんな問題が起こるような気がします

父親が亡くなって、その不動産の相続登記を母親ではなく子供の誰かひとりの名義にすることって珍しくはありませんしいたってよくあることです。

でも、ここでちょっと勘違いが起こりやすくなります。
法律的に相続登記も住んだ家の所有権はその子供です。
しかし、気持ち的にはまだまだご健在のお母さんにとっては「私の家」という感覚ですよね?
だから、介護の問題などで他の子供たちに同居を求めることもよくありますし
その親孝行の気持ちを踏みにじるようなことは私も抵抗があります。
もちろん、相続した子供も
「親の面倒をみてもらっているんだから」
という心の負い目もあります。
でも、その母親も亡くなってしまった時に
問題が起こるんですね。

長年その家に住んでいたら「もうこの家は私の家!」という感覚になってしまっても仕方ないことなんです。
「家賃も払わなくてもいい!」という状態が至極当たり前になってしまうのですから!
これを、「この家は私のもんだから出て行って!」と言われてすんなりOKはなかなか言ってはくれません。

まあ空き家にしておくよりはまし?と安易に他の兄弟姉妹を住まわせる方も多いが、きちんと話は付けておいて欲しい

『相続した実家が空き家だから、他の兄弟姉妹たちに住まわせる』
そんな優しい仲の良い兄弟姉妹たちがほとんどだと思います。
でも、その優しさのせいか?きちんと物事をあいまいにしたまま放置される方がどれだけ多いことか?

で、何かの事情でその実家を売却する時にもめるんです。
そのおはちが私に回ってくることも多いのですが・・・

「出て行け!」と立退きを迫られる子供たちも必死の抵抗します

そらそうですわな?
いままで家賃もいらずに暮らしてきたんですから
いまさら「この家から出て行ってくれ!」
と言われてもそう簡単には承諾なんてできません。

「もう何年も住んでいるんだから居住権というものがあるだろ!」
※家賃も払わず使用貸借ですからそれはないと思いますが・・・

「年老いた親の介護など尽くしてきた俺たちによく出て行けなんて言えるな!」
※法律的に親の面倒を子供がみるのは当たり前でして、それが誰だ!と決めていないから困りますね。

結局 双方の利害が一致せず話し合いはまとまらないのですから
家庭裁判所に調停を申し立てる他ありません

「実家売却の専門家だ!」なんて偉そうなことを言っている私ですが、私にはどうしようもありません。
お互いが納得しないのですから、やはり第三者の意見をあおがないと物事はなにも問題は解決しません。

「兄弟姉妹だから裁判沙汰にまでしたくはない?」という方がほとんどです。
なら、「兄弟同士で話し合ってくれませんか?」とお願いすると「顔も見たくない!」とおっしゃるし・・・
でも、「どうしてもすぐに実家を売ってお金に換えたい!」ともおっしゃられるし・・・
もう、そうなってくると家庭裁判所に調停を申し立てて白黒はっきりさせないとなにも事態は変わりませんよ!

泣く江本

『それをなんとかすんのがおたくら不動産屋でしょ!』
と迫ってくる方も多いので日々胃がきりきりと痛くなる私です。

笑顔の江本

法律的に白黒させたいのであれば、やはり裁判や調停でしか強制力は得られません。
ですから、どうしてもなんとかしたい!のであればやむおえませんから
私のネットワークの中から信頼のできる弁護士の先生をご紹介させて頂いて
とことんやりあわないといけないのが現実です

それが嫌なら、実家の売却は十年いや二十年先延ばしにするしかありませんね。
そのころになれば状況は変わっているかもしれませんから・・・