エンディングノートセミナー

エンディングノート書き方セミナーでよく話題になることに
延命治療における胃ろうのことがあります。

みなさん、意外とこの言葉を知らなくて少し驚きます。

説明すると、
「へぇ~・・・」
とうなずくだけなので
より詳しく理解してもらう必要もあると考えています。

胃ろうについてより理解を深めておいてくださいね。
これは私の勧めるエンディングノートを書くのにも必須な知識のひとつですから!

ameblo


私自身 父や母の時に経験するまで知らなかったので
とても偉そうなことはいえないのですが・・・


胃ろうについてどれだけご存知ですか?

胃ろう

【胃瘻】と書いて【胃ろう(いろう)】と読みます。

これは、おなかに穴を開けて、直接 胃に食物や水分などお薬などを流入させる方法です。

これ自体の手術はいたって簡単です。

ですが・・・・

病気や怪我で意識不明の植物人間状態の時だけではなく、
重度の介護が必要な方にもされることがあります。




介護の現場で胃ろうを勧められる理由

老人ホーム

これにはいくつかの理由もありますが、
大きな理由はこういうことになるのではないでしょうか?




誤嚥を防ぐ | 誤嚥性肺炎

高齢者は噛む力や飲み込む力がどんどん衰えていきます。

そのために
ゴホッゴホッとむせることも多いのです。

これがどういうことを意味するかというと
肺にばい菌が入り
肺炎を発症しやすくなってしまうのです。

いわゆる、嚥下障害による肺炎。
全てが嚥下障害によるものではないですが、
年間2000人以上が肺炎で亡くなっているほど、
死亡率が高い病気です。




基本的に医師や介護者は胃ろうを勧めてくることも多いように思います。

医師

なぜなら、介護食は、普通の食事と違い高い出費と手間を要します。

もう手がいっぱいでひとりひとりに手がかけられない・・・
それが介護の現場の現実です。
マンツーマンでゆっくりゆっくりと時間をかけて食事介助を行うのも難しくなってきてます。

胃ろうにすると
長時間にわたる食事介助が緩和される
便の回数と量も減る

これは、介護者の立場からすれば、圧倒的に介助が楽になることは間違いありません。

そういった点から、医師や介護者から胃ろうが勧められる理由のひとつかもしれません。


胃ろうの決断は簡単にはできないものです。


しかし、胃ろうをされる当事者からすれば大きなデメリットもお話しておかなければいけません。




食べるという人間の基本的行動が奪われる

胃ろうは食べることが奪われる

一度 胃ろうをしてしまうと、
二度と自分で食事を摂れなくなってしまう!

そんな現実があります。

たとえ医師から「また 自分で食べられるように戻りますよ!」
と言われたとしてもです。

一度 胃ろうをして
おなかに開けた胃の穴から食事を摂るということは
その介護の習慣がすぐに日常化し、それが当たり前になります。
胃ろうの期間が長ければ長いほど、嚥下障害は酷くなり、
要介護者は「食べる」という事を忘れることになります。

高齢者が一度 口を動かすという行為を止めれば
どんどん
噛む力
飲み込む力が
急速に衰えていってしまいます。

だから、なかなか元には戻らないんですね。

噛もうとしても力がうまく入らない
舌が思うように動かせなくなる
ツバ(唾液)が出にくくなる
飲み込む時に食道と気管の区別が出来なくなる

しいては
食べるという行為すら忘れる

ということもあるのです。



栄養を摂っているのにやせ細っていくのはなぜ?

胃ろうでのカロリーは計算されています。
しかし、それでも日に日にやせ細っていくのはなぜでしょうか?

胃ろうによる注入する栄養は病院や介護施設で制限が決められていること。
これは医師や看護士によって決められており、家族にはどうしようもありません。

また、一切 間食をしなくなるというかできないので余分なカロリー、つまり必要最低限以外の栄養分摂取がなくなる事です。

我々は普段から過剰に食べる誘惑と戦っているのに対し
皮肉にも胃ろうではそんな心配はありません。

しかし、人間が太るということは、
必要以上の栄養を摂るからです。
要介護者は胃ろうによる一日の最低限必要な栄養しか摂取しません。

だから、やせ細っていくのかもわかりませんね。




だんだん無口で話さないようになることもあります。

胃ろうは言語訓練などのリハビリが行いやすい?
ともいわれているのですが
そうでもないようです。

なにかを食べる!
つまりなにかしら口を動かすというのは
要介護者には大切なリハビリです。

一度 動かさなくなると
急速に筋肉や神経伝達が衰えるのが高齢者です。

食べる = 口を動かす
という行為が胃ろうではないのですから

話す = 口を動かす
という行為も衰えてくるのです。

胃ろうは「食べる】という人間の基本的行為を奪われるもの

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エンディングノートを書くにあたって
そんな認識を持って
延命治療における胃ろうを考えておいてください。




もしも身内に胃ろうを勧められたなら・・・

悩む

あなたがその人になった気持ちになって判断してください。

それが本人にとって望むことなのか・・・?

その基準で考えてあげることができたのならば、
きっと誤った判断にはならないのではないでしょうか?

胃ろうを勧められる状態であれば
おそらく重度の介護が必要な状態だと思います。
ですから
もはや自分で意思表示できない!
そんな状態なのです!

だから
エンディングノートを事前に書いておく必要があるんです。