子供にとって相続は、両親がそれぞれに亡くなった時
つまり
父親と母親と2度相続を経験する機会があります。
通常は父親の方が母親よりも年齢が高い場合も多く、また男性の平均寿命は女性よりも短いため
『父親が亡くなり、その後母親が亡くなる』
というケースが多いと思います。

この母親が亡くなって2度目の相続の時には
法定相続人が減るため祖続税負担が増えるとともに、親という子供たちにとってはキーパーソンがもうこの世にはいないため
子供たちみんなが父親の時の相続の不満やそえぞれの主張を一気に爆発させることも珍しくありません。

一次相続と二次相続

一次相続とは、父親や母親のどちらかが亡くなった時の1度目の相続をいいます。

二次相続とは、残された親が亡くなった2度目の相続のことをいいます。

一次相続ではそれほどもめることは少ないかもしれない

最初の一次相続では、もめることなくスムーズな相続になることも多いように思います。

もめない理由

残された親の老後の生活の保障という意味合いから配偶者控除(遺産の1/2または1億5千万円まで相続税が免除)という相続税の軽減措置もありますし、
「とりあえず母親名義にしておこう!」
という遺族も多いですよね。

配偶者の相続税軽減措置

配偶者が実際に相続した正味の遺産額が以下の部分まで相続税がかからない

①1億5千万円まで
②配偶者の法定相続分割合相当額

小規模宅地の特例

亡くなった親の家、つまり実家を配偶者や同居の家族が相続する場合は、その実家相続税評価額を大幅に減額します。

・面積330㎡まで80%減とします。

例)路線価評価などで1億円の相続税評価額であっても、配偶者や同居の家族が相続する場合にはなんと2000万円の相続税評価額となるのです。

どうして二次相続がもめやすいのか?

相続税評価額が増える(軽減措置が使えない)

①亡くなった親(被相続人)の配偶者控除が使えない。
②一番遺産の中で大きな比重を占めるのが不動産ですが、その軽減措置である小規模宅地の特例を使いにくくなる。
③法定相続人が1人少なくなるため、基礎控除額(一人当たり500万円)が減る。

など、相続税のことで頭を痛めることも多くなります。

公平?平等?には分けにくい遺産相続になりやすい

残された親のことを一番に考えた一時相続。
しかし、二次相続ではもうその親もいません。
ですから、子供たちみんながそれぞれの権利を主張しだすこともあります。

例えば、実家のことはどうでしょうか?

売る?(みんなその値段で納得しますか?各相続人の取り分は?)
貸す?(戸建ての場合はリフォーム費用も多額です。その負担は?家賃の分け方は?一度賃貸に出すとすぐに売ることはできなくなります。)
子供の誰かが住む?(実家はオンボロ?もう「今の若い世代のライフスタイルには合いません。)

二次相続でもめないための対策とは?

まず最初の一次相続の時にしっかりと次の相続(二次相続)のことも頭に入れて遺産相続を考えないといけません。

たとえば、相続税が安くなるから(あるいはゼロ)といって、母親に多くの遺産を相続させるのは
二次相続を考えると得策ではないこともあります。

子供も法定相続分を相続しておいた方が、後々の二次相続の相続税が少なくなることも多く
また値上がりが見込めそうな遺産は子供が優先的に相続しておくことが賢明です。

ただ、相続税のこどだけではありません。

まずは、最初の一次相続の時にしっかりと子供たちみんなである程度次の相続を見据えて話し合うことが大事だと思うのですがいかがでしょうか?

相続税のことよりも、一番大事なのが
子供たちみんながどんな風に相続のことを考えているのか?
しっかり確認しておくことが大事です!