07eb46683d89981037de1b55d3ab3240_s『一度話し合ってもとまった遺産分割の話だがやり直したい?』
という場合もあります。

では、前回の遺産分割の話を撤回して新たに再度遺産分割をできるのか?
という点ですが、微妙な部分を含みますので参考程度にしていただき税理士など専門家のご意見も聞いてくださいね。

相続税の申告後に遺産分割のやり直し

原則的には遺産分割のやり直しは可能だと思います。
ただし相続人全員がそれに納得了承すればですけどね・・(汗)

相続税は、相続した財産に対して課税されるものです。
親の遺産を相続するためには、まず遺産分割協議書で相続人全員の合意がその時に成立しなければいけません。
そのために遺産分割協議書には相続人全員の署名・実印・印鑑証明書を添付していますよね。

最高裁の判例では、
共同相続人の全員が合意をすれば遺産分割のやり直しができる
とされています

最高裁の判例も紹介しておきます。

最高裁判所平成2年9月27日判決
共同相続人の全員が、既に成立している遺産分割協議の全部又は一部を合意により解除した上、改めて遺産分割協議をすることは、法律上、当然には妨げられるものではなく、上告人が主張する遺産分割協議の修正も、右のような共同相続人全員による遺産分割協議の合意解除と再分割協議を指すものと解される。
ことが示されています。

遺産分割と相続税の話は別物?

気をつけなければいけない点は

遺産分割のやり直しをすると贈与税が課税されることもある?

ということです。

遺産分割のやり直しをして取得した財産は、相続により取得したのではなく贈与により取得したものとみなされ、相続税の修正申告ではなく、贈与税の申告とされうる場合があるのです。

相続税法基本通達19の2-8【分割の意義】
ただし、当初の分割により共同相続人又は包括受遺者に分属した財産を分割のやり直しとして再配分した場合には、その再配分により取得した財産は、同項に規定する分割により取得したものとはならないのであるから留意する。

ですから、相続税の修正申告ということではなくいったん相続したものを他の相続人に贈与するとみなされるのです。

ですから相続税よりも税率の高い贈与税が課される場合もあるのでご注意ください。

相続税の修正申告ができる場合は、そもそも作成した遺産分割が無効である場合に限る

一度は話し合って納得した遺産分割協議書だが、偽造されていたりして相続人がそのことを知らなかったなど
そもそもの遺産分割協議書が無効であるという場合は相続税の修正申告が可能とされています。

税理士に全ておんぶにだっこのお任せで作った遺産分割協議書では後の祭りなのです

相続で一番重要な遺産分割協議書
後で撤回ややり直しってとっても大変で難しいのです。

「知らなかった?」ではすまされません

意外と相続税のことは詳しくない税理士もたくさんいます。

ネットに疎い税理士

『やっぱりこうやったほうが有利で相続税の節税になったのに・・・?』といっても後の祭り?

相続税のプロである税理士に全面に任せても、
相続税に詳しくない税理士だとなにも深く考えずに相続税の申告を行ってしまうケースも珍しくありません。

ただ、税理士だけを責めるわけにもいかないのも事実

相続税に節税には、依頼者のさまざまなことを包み隠さず税理士にキチンと伝えなくてはいけません。
でも意外と『税理士は税務署側の人間?』と本当のことや自分達の事情(人間関係なども含みます)を教えてくれない相談者もめちゃくちゃ多いので辛いです。