「おたくの税理士なら、うちの相続税の申告をいくらでやってくれるの?」

a31c02515a631d664943f316a4382ba1_s

「おたくの税理士なら、うちの相続税の申告をいくらでやってくれるの?」

私に相談いただいて相続税の申告が必要なお客様でよくこんな質問があります。

この質問の意図は
「相続税の申告は仕方ないが、税理士の報酬は少なくしたい!
だから、
一円でも安い税理士に依頼したい!」
ということだと思います。

でも、その考え方が危険のように感じます。



素人が生半可な相続税対策を一人でやってはいけません。

相続税を安くする方法

本屋さんに行けば、それこそ相続対策の関連本がズラーーーッと並んでいます。

そこに書いてあることは、確かに正しいことばかりなのですが、
それを鵜呑みにして実際の相続対策を行うと失敗する?
ということも多いのです。

まして、生半可な知識で行う相続対策ほど危険なものはありません。

本に書いてある『ケーススタディ』は、実際のあなたのケースとは微妙に異なるのです。
そして、
その微妙な違いが大きな違いである!
こともあるのです。

やはり税理士などのプロに相談するのが一番です。

税理士
nayami_young
「税理士なんかに相談したら、
 法外な請求が来るんじゃないか?」

そんな心配をされる方も多いと思います。

普通 一般的な相場として、
税理士に相続税の申告を依頼した場合の報酬は
遺産総額の0.5%~1%程度です。

ただし「争い事になっている!」「遺産調査に余計な手間がかかる?」などの場合は別途費用がかかる場合があります。

特に遺産の総額を調べるのには、かなりの手間がかかります。
所有不動産が全国価値にある?なんて場合は大変です。
また戸籍謄本の収集も大変なことがあります。

ひとつの目安として
相続財産総額の0.5%~1%程度と認識していただければ結構です。

そうすれば、
仮に1億円の遺産相続なら50万円~100万円の税理士報酬となります。

「えっ?高いんじゃない?」
と感じる方もいるかもしれませんね。

そんな方は、片っ端から税理士に電話を掛け、
「おたくならいくらでうちの相続税の申告をやってくれる?」
と一円でも安い税理士を捜しているかもわかりませんね。

相続対策専門士江本圭伸まあ、電話だけで見積もり金額を出してくる税理士さんはあまりお奨めできませんがねぇ・・・・
そんな電話でほいほい見積もりができる仕事じゃないと思うのが相続税の申告です。
机上の計算で申告書を作るだけなら、どの税理士もできますが、
「どこをどういう風に申告すれば相続税が安くなる!」
なんて、とても電話だけじゃわからないものですが・・・


でも、多くの方がこんな風に考えてしまいます。

027852
「Aという税理士は100万円超の見積を出してきた!
 Bという税理士はなんと200万円もの見積を出してきた!
 しかし
 Cという税理士はたったの50万円でOKという!
 A税理士やB税理士は、なんというボッタクリ税理士だ!(怒)
 それに比べて、Cという税理士はなんという良心的な税理士だ!(喜)
 Cという税理士に依頼しよう!」

果たして
それが得か損かは最後まで読んでから決断してくださいね。

特に高額の相続税がかかる方なら税理士選びは重要です!

税理士への報酬をケチったのが仇になることもよくあります。



相続税に関しては税理士次第で、
数百万円から数千万円もの相続税額に差が出ることもある!

相続税が苦手な税理士


相続税の申告は、税理士の力量次第で大きな差が出ることもあります。

普通の方にはとても信じられない事かもわかりませんが、

同じ人の相続税の計算であっても、
税理士が変われば
相続税額自体も変わってくる!

という現実を知っておいてくださいね。

税法の解釈次第で・・・
税法と現場の評価の仕方によって・・・
かなり相続税の金額も変わってくるのです。






それほど多くの遺産もなく、相続税の申告の手続き代行だけを依頼するのなら、
税理士報酬の相場の安い先生に頼むのもありです!

しかし、遺産相続財産が1億以上もあるような方は税理士選びも重要ですよ!

しかも毎年のようにコロコロ変わる税制

相続税の課税対象財産は
・ 現金
・ 銀行預金
・ 債権
・ 株式
・ 不動産――土地(宅地・農地・山林など)
       建物(自用のマイホーム?賃貸用のマンション・アパート・駐車場?)
などなど様々なものがあり、
そしてそれぞれの評価手法も異なりますし
その所有形態・利用形態でも評価が異なるのです。

教科書通りの画一的なマニュアルで試算する税理士さん
(報酬【少】 相続税【多】?)
さまざまな解釈を適用して、相続財産の評価を下げるべき努力をする税理士さん
(報酬【多】 相続税【減少】?)

a0008_001834
果たして、どちらの税理士さんい頼むのが得なのでしょうか?



相続は特殊なケースばかり!
ひとつとして全く同じケースなんてありません。

相続は遺産の多い少ないだけではなく、
相続人同士の人間関係も多く影響します。
そして
相続に関する手続きは、その中のたった一人でも反対すれば難航してしまいます!
これが【相続】が【争続】といわれる所以ですね。
遺産相続トラブル




日本は世界でもトップクラスの相続税の高い国です。

a0002_006836_m

相続税の税率は、遺産が多いほど税率が高くなる累進課税です。
なんとその最高税率は50%超
過去には75%(昭和63年頃)なんて時代もあったのですよ!

たくさん遺産を相続する人は、その中で半分以上 お上にもっていかれるわけです。
※「どんな大金持ちも3回 相続を経験すればただの普通の人になる!」ともいわれています。

だから、同じ相続する財産でも
申告の仕方
財産評価の仕方
税法の解釈の仕方
で納税する金額が大きく変わることもあるのですから
少々 税理士に支払う報酬が高くついても
その方がはるかに得だった!

ということもあるのです。

特に遺産の多い人ほど
相続に強い税理士に相談することが大事です。

ただ・・・・
なかなか相続に強い税理士を捜すのも大変なんですけどね(困)

相続申告が苦手な税理士さんも多いので要注意

実は相続税の申告業務をやりたがらない税理士って意外と多い!って知ってました?

そのあたりの事情はまた機会を改めてお話しますね。



相続税の申告は、後日かなりの確率で税務調査が入ります。

相続税は
「申告して納税すれば完了!
というわけではありません。

相続税の申告には
・税法の解釈の余地が大きい
・未申告の隠し財産がある事も非常に多い

などから、後日 かなりの確率で税務調査が入ります。
(それも1年後など忘れた頃に・・・)
特に遺産総額が億を超えている人ならば
ほぼ間違いなく税務調査が入ることを覚悟しておくほうがよいでしょう。

ある日 突然 税務署員が自宅に
「前回の相続税の申告で調査に来ました!」と訪ねてくることになるのです。

7f878980705773df5713f5d2c15f4a67_s← 「はじめまして ◎◎税務署の▲▲です!」

もちろん、相手もプロの税務署員ですからある程度の下調べは済んでいます。
※家族名義の銀行口座の残高や過去数年前まで遡って調べられる故人名義の銀行預金のお金の流れなど

余談ながら、金額にもよりますが、妻のヘソクリに課税されることもあります。

遺産隠し

奥様がこっそり貯めていたヘソクリ貯金
これを相続財産と判定されることもあります。
「えっ!これは私が貯めたものよ!」
という論理は通じません。
専業主婦なら収入は無いのですから・・・
「亡き主人が私にくれたもの!」
そう言い張る方もいますが
贈与はあげた方と貰った側 双方に合意の意思表示が必要です。
ご主人に内緒のヘソクリなら、「あげた」という意思は無いのですから




税務調査の時に税理士がいれば心強い

話が少し それましたね(笑)

突然 税務調査に現れた税務署員から鋭い突っ込んだ質問に
普通の方なら、ただアタフタと慌てふためくだけかもわかりません。

そんな時 税務署員からの質問に
テキパキと論理的に的確な回答をする税理士さんが立ち会ってくれれば
どんなに心強いことでしょう。

意外と
税務調査にも立ち会わない?
税務署員からの質問にしどろもどろ?

の税理士も多いのですよ!




ただし、税理士の仕事は相続税の申告関連であって、
遺産相続トラブルを解決することではありません。

私の重要クライアントは税理士の先生です。

では、なぜ税理士の先生からご相談が多いのか?

それは、相続税の申告をするには相続人の権利調整や意見のとりまとめが必要だからです。

相続税の申告をする前段階で、
相続人の考え方や主張を取りまとめ、最善の解決策を作っておく必要があるのです。

確かに相続税のことも大切ですが、それと同じくらい相続の考えを相続人全員で話し合っておかないといけません。

いくら有能な相続税の専門家の税理士であっても、
相続人間で意見がまとまっていない状態で相続税の申告はできません。

やろうとすればできなくはありませんが、
そんなことをすれば
「どうぞ、税務署さん!うちの税務調査をしてください!」
と言っているようなものです。




まとめ

1、生半可な知識で相続税対策は危険
(あなたの自分勝手な解釈など通用しません。)
2、相続税申告で税理士に支払う報酬は遺産総額の0.5%~1%程度
3、税理士の力量で相続税の金額も変わることがある。
4、税の専門家である税理士でも、『相続税は苦手』という税理士も多い。
5、日本の相続税率は世界でもトップクラス(最高税率50%超 過去には75%の時代もあり)
6、相続税の申告は、後日 税務調査の入ることも覚悟しべし。

いかがでしたか?

少しでもご参考になりましたでしょうか?

「損して得取れ!」と言う諺もあるように
税理士さんの報酬の多い少ないだけで、
相続税の申告を任せる税理士を決定することの危険性

を今回はお話しました。

また、もし関西地区で相続に強い税理士をお探しならご紹介もいたしますのでお気軽にご相談ください。
相続に強い税理士をご紹介します

さらにご興味のある方は関連記事にも目を通してくださいね。

税理士に関する関連記事