泣く江本

高齢であってもまだなんとか楽しく暮らしている親の家を無理やり?売却させる」ことを勧めている私ですから、ある意味で悪徳不動産屋と後ろ指を差されても仕方ないかもしれません。
実家の売却話に眉をひそめるどころか
激怒されることも少なくありません。
いくら子供の近くに引っ越す?といっても長年住み慣れた環境から見ず知らずの場所へ高齢の親を引越しさせることを勧めるのですからね。

笑顔の江本

不動産屋は「お客さまの希望をかなえるような仕事をしてお客様から感謝される!」のが当たり前ですが
私は必ずしもそうであるとはいえないかもしれません。
何度も・・何度も・・・何度も叱られ罵声を浴びながらでも
辛抱強く「実家を売却して引越しを勧める」を何度も説得をし続けています。
そんな損な嫌われ者の役回りをしてでも
実家を売却してでも親の経済的状況を改善するお手伝いをしています。



それは家(しかも広すぎる、不便すぎる)など大きな土地建物という不動産はあってもお金のない高齢の親が多いからです

持ち家はあるがお金は無い高齢の親の介護

私の寄せられるS・O・Sにようなご相談にも結構あるのですが

親が入った老人ホームに不満の娘 親を入れた老人ホームを後悔する息子 老人ホーム選びを怠った娘

せっかく親を老人ホームにいれたが環境も劣悪だし、
 そもそも介護スタッフの質も最低だ!」
「ひょっとしたら親が老人ホームで虐待されているかも?」

笑顔の江本

「では、もうちょっとだけでもグレードアップした
 老人ホームを変えればいかがでしょうか?
 やっぱり手厚い介護サービスを受けるには
 それなりの費用が必要ですよ?」


というと
「親にも子供にもそんなお金が無い」
というお返事が多いのです。
親の介護費用が無い
ですので、
「親の老人ホームをグレードアップするため、親の介護費用を捻出するために
この親名義の家などの不動産を売却したいのですが・・・」

という誠に不動産屋の私には飛び上がらんばかりの嬉しいご相談なのですが
実は親が認知症になってしまうともう不動産は売却できないんです。
もちろん成年後見人を立てるという方法もあることはあるのですが
この成年後見人制度ってけっこう使い勝手も悪いのです。

だから、私は親がまだ元気なうちに実家を売却して子供の近所に引越しをすることを勧めているのです。















「大切な親に最後まで笑顔でいてほしければ金を出せ!」
と言われたら出せますか?

こんなニュースもあったので紹介しておきますね。

虐待を許しますか?カネを払いますか?

先週、介護職員でつくる労働組合の「日本介護クラフトユニオン(NCCU)」は、介護事業者40社と「職場環境改善に取り組む労使協定を結んだ」と発表しました。

「深刻な人手不足で、業務の負担やストレスが増加している。人手不足を解消しないと虐待は減らせない」(by NCCU)ーーとのこと。

“熱しやすく冷めやすい”メディア報道は、ここのところ滅多に「介護施設での虐待問題」をとりあげません。

しかしながら、報道されない=虐待がなくなった というわけじゃない。

厚生労働省の調査でも、介護施設職員による高齢者への虐待は年々増加傾向にある状況は続いているし、人手不足もまったく改善されていないのです。

実際、NCCUが組合員を対象に昨年「高齢者虐待が起こる理由」を尋ねるアンケートを実施したところ、

「業務の負担が多い」が最多で54.3%
「仕事上でのストレス」が48.9%
「人員不足」が42.8%
となっていたのです。

介護現場での虐待が公になると、まるで「鬼畜」のようなバッシングがおきます。

もちろんいかなる状況であれ「虐待」は許されるものではない。

でも、時間的なプレッシャー、多忙な業務に加え、“人”を相手にする現場では不測の事態は日常茶飯事です。そんな厳しい状況におかれれば、つい大声で怒鳴ってしまったり、厳しい言い方をしてしまったり、乱暴に接してしまったり……、そういうことってあると思うのです。

「いつか自分も…」ーーー。

こんな不安を抱えながら“私たちの親”を看てくれている現場の人たちは決して少なくありません。

2年前の2015年4月に政府が行った介護報酬の引き下げ(2.27%マイナス)は、ますます現場を疲弊させました。

時を同じくして、介護現場での虐待報道が相次ぎ、私が出演していた番組では「介護現場の人たちの声」を収録。そこに寄せられたのが、以下のコメントです。

「株価が2万円になって賃金上がって大企業はいいのかもしれないけど、残りの小さい事業所は苦労している部分がたくさんある」
「介護報酬ができたときは、もうちょっといい金額が出ていたのに、徐々に下がってきていて、減る一方なのかなぁ~って」
「介護職が虐待するっていうニュース……あってはならないことだし、絶対あっちゃいけないんだけど……。誰にでも、実はそういう事件を起こしてしまう立場にあるんだなぁって……常に思う」
「介護を必要とされている方の年齢が変わってきている。年代が下がってくると、お金は出してるからこれくらいのサービスはしてもらって当たり前って感じがあって。ご家族からも、『どうしてできないの?』というような要望が強い感じはある」
etc,etc

現場の方たちは極めて冷静かつ客観的に答えていましたが、語られる言葉の合間からは「もっと賃金上げてよ!」「人手が足りなくてイライラする気持ちもわかってよ!」という悲鳴が聞こえてきました。

「大切な親に最後まで笑顔でいてほしければ、金を出せ!」と。

今年の4月からは、介護労働者の賃金が月額1万円引き上げられることになりましたが、こんなの「スズメの涙」でしかない。

だって、そもそもの賃金が安過ぎるのです。

福祉施設の介護員の月給は、常勤で21万9700円、訪問介護員(ホームヘルパー)は22万700円で、全産業平均の32万9600円より約11万円も低い。介護計画を作るケアマネジャーも26万2900円と全産業平均を下回っている。

その結果、

低賃金のため応募がない⇒ 低賃金で重労働だから辞める人が多い⇒ 更なる人手不足⇒ ストレスがたまる⇒「………」

という悪循環が繰り返される始末です。

今回、NCCUは協定に、アンガー・マネジメント(怒っても感情に流されない方法)の教育や、虐待に関する職員からの相談や通報への窓口を社内外に設置するこを盛り込みましたが、「増員に関する項目」は入れていません。

おそらく「入れたかった」でも、「入れられなかった」のだと思います。

つまり、企業の努力ではどうにもならない。国の問題、だと。介護事業は7割が人件費なので、介護報酬を上げないことには、どうすることもできないのではないでしょうか。

介護施設での虐待、このままでは減らせない…深刻な人手不足で悲鳴

もうこれだけ介護の現場が疲弊している以上、手厚い介護を望むのは無理では?と思うのです。
子供にとって一番の関心事は
「親の介護にいくらかかる?」
というものですが
お金と介護サービスは両立は難しいのではないでしょうか?

やっぱり親の介護は「できるだけ最後まで自宅で」「家族による介護で」「介護は親のお金で」が一番よいと思うがその実現は難しい

親の介護について考える

親の老後はできるだけ最後まで自宅で

近居の進め「自宅」といっても今の実家とは限りません。
子供がいつでも気軽に顔を出せる距離にある家である自宅です。
今はまだ親の介護のために実家に通うのは週に一度や二度程度かもしれませんが
これが親が80歳を超えてくると
日常の買い物
掃除洗濯(介護サービスも利用できますがなかなか痒いところまでは手が届きません)
病院への送迎
の頻度は格段に増えます。
また、もしもの時の安否確認(万一のことがあった場合、すぐに駆けつけることができますか?)
も最悪の事態で子供が後悔することって多いのです。
私も親の看取りについてお話を伺うと「あの時、もっと早く気付いていたら?」という後悔をずっとし続けている子供たちが多いのも実感しています。

やはりいくら公的介護サービスが充実してきた現代といっても
親の老後においては子供の手助けは必須です。
その時にできるだけ子供(といってもほとんど「娘」か「息子の嫁」ですが・・・)の負担を軽くするためには
①親が子供の近くに引っ越す
②子供が親の近くに引越しをする
しかありません。

また、段差のあったり不便な場所にあったりする一戸建ては介護に不向きです。
バリアフリーの築浅中古マンションならばその点 快適な老後生活で
結局そのほうが親も自立した生活をより長くすごせるものです。
もちろん、親の呼び寄せのために家を購入するために親の年金収入も合算して組める公的住宅ローンもあるので、私もこれをお勧めしています。


親の引越しは強制的な断捨離で遺品整理も楽になる

今の私の仕事の多くは「親から相続した不動産の売却」が一番多いのですが、
ここで大きな障害になるの遺品整理なんです。

せっかく購入希望者が見つかっても、この遺品整理が進まないために
売却話が破談に?あわや手付金倍返しの契約不履行?
というところまでいきかけたこともあります。
それくらい親の家の遺品整理は親の死を悲しむ子供にとってはとてもとても辛いことなんです。

そこで親が引越しをすると、遺品整理の荷物はぐっと減り子供の遺品整理の負担も格段に楽になります。
たぶん親子喧嘩もしてしまうと思いますが、引越し日が決まっていれば
親子で話し合いながら片付けるのですから、親の物を捨てるという罪悪感は少なくなります。


親の介護は、やはり気兼ねしない家族による介護で

介護職への主婦の参入介護サービスも充実してきましたが、なかなかその内容は細かく法律で制限されていて介護サービスでは対応できないことも多いのです。
だからやはり家族による介護が一番です。
※もちろん家族の介護負担を少しでも減らすために、介護サービスは併用すべきですしその足らない部分を補うとい意味です。

親の介護費用は親自身のお金で賄う

実は親の介護費用にかかったお金を相続の時に清算出来ない?ということも珍しくありません。
いくら親の介護費用にお金がかかったのか?
そのあたりを他の兄弟姉妹たちにきちんと説明できる?もめた時には家庭裁判所に証明できる?
そんな準備や整理などしていない方がほとんどです。
また介護には目に見えないお金がどんどんかかっていることも他の兄弟姉妹たちにはなかなかわからないことなのです。

笑顔の江本

ですから、やはり親の介護費用は親自身のお金でまかなうことがよいと思います。



もちろん親の介護をしたくても介護できない事情の子供たちも多いです

遠く離れて暮らしている?
娘でもう嫁いでいる身だから義両親の面倒で実親まで手が回らない?
仕事・子育てで介護できない?
そんな様々な事情で親の介護をしたくても介護できない子供も多いです。

大事なのは、その時に備えて考えておくことですし
そこにお金の問題は避けては通れません。

子供による介護が無理ならばやはり老人ホームのこともしっかりと知っておくべきです。

こんな老人ホームばかりではありませんが、現実にこんな老人ホームもあるのも事実

実は私の母の時はなかなか良い介護施設が見つかりませんでした。
入ったところは本当にひどいところでした。
今でもそのことに怒りを覚えています。
そのため自宅で私が中心となって介護しましたがそれはそれは大変でした。

私の義母(91歳)はいろいろな介護施設を何件かまわってやっと今の老人ホームに落ち着きました。
今のところはすごく親切な対応をしてくれていて私たちも安心しています。
本当に「今の老人ホームが見つかってよかったなぁ」
と痛感しています。
もしも、ここに辿り着かなかったら?と思うとぞっとします。

笑顔の江本

ですから、
「たぶん親を老人ホームに入れることもやむなし?」
という選択肢もあるのであれば日頃から老人ホームにも関心を持って予備調査もしておいてくださいね。