認知症

認知症の親が怒りっぽくなるのは色々な原因があるもの?

親からのきつい言葉遣いに
「そんな言い方しなくてもいいじゃない!」
これは高齢の親の介護をしている子供なら誰でも経験していることです。
こっちは普通に話しかけているのに高齢の親からはケンカ腰にしゃべられてはついカッとしてしまいますよね?

「できぬ堪忍、するが堪忍」と言います。
ここはひとつ広い心を持ってください!
なんて言うのも難しいのは私も体験したことなので
とりあえずプロのアドバイスも聴いてみて下さい。

「受容?受け止める寛大さ・・?」
わかっているけど難しいですね。

水分補給が足りない「えぇぇ!怒りっぽくなるのはもしかしたら大便が溜まっているかもしれないって?」(汗)

生活サイクルが逆転してしまうのはよくあります。
昼にウトウトしてばかり、でも逆に夜にずっとゴソゴソして寝てくれない・・・
これでは介護する方の負担も増えるばかりですね。

「これには水分補給も影響している?」

へぇーー!
そうだったのかぁ・・・
いろいろあるんですねぇ・・・・

しかし、介護するほうも大変なんです。


認知症の親との接し方

認知症の親との接し方
特に認知症初期の方は、症状が出ていている時とまったく症状の出ていない時が交互に現れることもよくあります。
いわゆるまだらボケ?ともいわれる状況です。

しかし、この時に間違った対応をすると
認知症の進行を早めてしまう!とも言われています。

ですから、逆に認知症初期の場合は
家族の接し方次第で認知症の進行を遅らせたり、改善がみられることもあるそうです。

できれば認知症の進行が、何とか『まだらボケ』の状態でとどまってくれれば、これ以上の幸運はありませんよね。
適度なボケであれば、かわいいおじいちゃん・おばあちゃんでいてくれますからね・・・・(笑)


怒らない!叱らない!が大切なんです。

周りの方も認知症の方には気を使いますが、意外とその本人自身がすごく不安を感じているのです。
なぜ?忘れる?覚えられない?
そんなことに苛立ちも覚えているのです。

「ここはどこ?」「いまはいつ?」「あなたは誰?」

認知症の典型的な症状が見当識障害といわれるものです。

見当識障害
見当識障害とは、
・年月日や季節、曜日、時刻、
・自分がいる場所
・人と自分の関係
などがわからなくなる症状です。
例えば下記のような症状です。

時間や季節がわからなくなる
時間がわからなくなると、予定に合わせて準備をしたり、約束の時刻を守ったり、長い時間待ったりすることができなくなります。夜が明け切らない早朝を夕方と間違うこともありますし、外出するような時間でもないのに、急に出かけようとすることもあります。今は平成ですが、もっと以前の時代と間違うこともあります。季節がわからなくなると、季節に合わない衣類を着てしまったりします。

自分の今どこにいるのかわからなくなる
方向感覚の低下
近所の通いなれた道でも迷子になる
そして、たとえ自分の家の中でもトイレの場所がわからなくなったりすることもあります。
また、今いる場所が自分の家であることもわからなり、どこかへ帰ろうとして家を飛び出したりもします。
また、驚くほどの距離をさまよい歩き、高齢の方が徒歩でとても行けないような場所までテクテクと徘徊してしまうこともあります。

目の前にいる人と自分の関係がわからなくなる
過去の記憶がだんだん失われ、自分の年齢や人の生死もわからなくなり、しいては自分の子どもを親と間違ったり、孫と子どもを間違ったり、息子の妻を自分の妻であると思い込んだりする場合もあります。家族に向かって他人行儀にあいさつしたり、家族を泥棒と間違って騒いだりして、まわりを混乱させることもあります。

これをわかりやすく説明してくれている宅配すしの銀のさらさんのCMをご紹介しておきますね。

これを観ると、亡くなった母を思い出し悲しくなります・・・(涙)

不思議なことに
身体が元気な高齢者の人ほど認知症、
身体になにか病気のある高齢者ほど頭がクリアー

と感じるのは私だけでしょうか・・・・?

こんな風に
・自分がどこにいるのかわからない
・今日は何月何日?今の季節は春?夏?秋?冬? 今は朝?昼?夜?
・目の前にいる人は誰?

もし、そんな状態にあなたがなってしまったらどんな風に感じますか?
とっても恐ろしく感じませんか?
まるでいきなり異次元空間に紛れ込んだような感覚でとっても怖いと思いますよね。
その不安のあまり
・大声を出したり
・乱暴になったり、暴れだしたり

するのも少し理解できるかもしれません。


認知症の方が物忘れが激しくなるのはわかりますよね?

例えば、電話でたった今話したこともすぐに忘れてしまいます。
「だからさっき電話で約束したじゃない!」
と叱られても、そのこと自体を忘れているのですから仕方ありません。

「そんな電話なんかで話などしていない!」
と本人は言い張るのです。

そんなことに逆上して感情的に叱ることはNGです。

本人にとっては、言い訳をしているわけでもなくそれが真実だからです。

あまりそのことについてしつこく叱ることは高齢者自身の尊厳やプライドを大きく傷つけることにもなり、本人はとても怒りを覚えたり悲しくなることもあるのです。

「物忘れ」はどうしようもできないという現実

本人にはどうしようもできないのが物忘れです。
認知症初期であれば、自分の物忘れに気付くことも多くなんとかそれを防ぐ方法を試すものです。
例えば壁や冷蔵庫にメモを貼り付けたりもします。
しかし、そのメモの存在自体も忘れてしまうものですからどうしようもありません。
壁や冷蔵庫のメモを見て、
「どうも自分で書いた字のようだが、
 それを認めることはどうしてもできない!」

と反発してしまうのです。
本人自身はどうしても自分の認知症を認めたくない!という
辛い気持ちもご理解してあげてください。



では、認知症の親とどんな風に接すればよいのか?

確かに簡単なことではありませんが、できるだけこんな風に接してあげる努力だけはしてみてください。

自分自身に当てはめてみると、亡き母に対して「こんな風にできた!」とは必ずしもいえない私なのですが・・・・



何度も同じ話を繰り返しても「もうそれは何度も聞いた!」と反論しない

「同じ事を何度も何度も何度も何度も繰り返し話してくる!」
という症状が認知症初期の頃からよく現れる症状です。これは認知症に限らず高齢者によくあることですが・・・。

それを
・話を聞かない
・相手にしない
とうるさがったりうっとおしがったりすると、本人は傷つき、疎外感を感じ、そして認知症が進行するともいわれています。

何度も繰り返す話ではありますが、忍耐強く本人の話に付き合ってあげる努力をしてあげましょう。聞かされるほうも同じ話を繰り返されるのは大変ですから、あまり真に受けないようにするのも得策かもしれませんが、なるべく穏やかに接してあげることが大切です。


泥棒呼ばわりされても怒らない

「財布が無い!あんたが盗ったんだろ!」
とても精神的ショックが大きいことなのですが、自分の家族(特に嫁)を泥棒よばわりする事件がよく起こることがあります。
介護や介助をしている方に向けて起こるのですが、それは泥棒呼ばわりされた側にとってはとっても辛い気持ちになりますよね・・・。
とても辛く悲しく腹立たしいことなのですが・・・・。
なぜか認知症の方が異常にお金に執着心を持つことも多いように感じます。
かえってそれが事件を起こす引き金になっているような気もします。

「まあそれは大変!、後で一緒に探しましょう」などと同調するのが一番です。とにかくそうして、本人の気持ちを落ち着かせます。
そのうち聞いたこと自体を忘れてしまい、おおよそ一緒に探す必要は無いことも多いのですが・・・。
認知症の親の言うことをあまり否定すると、かえって不安を強くしてしまうだけなので、否定しないで話をしっかり聴いて、落ち着かせてあげてください。
もちろん、いくら認知症であると理解はしていても、泥棒呼ばわりされて冷静でいられるかどうか、自信が持てないですよね?
そんな時には介護者(家族)がひとりで抱え込まないように、身近な親しい人に愚痴や悩みを聞いてもらえるようにしておくことも大切です。



片づけができないことを怒らない

「あれほど綺麗好きだった母が、実家に帰ったらゴミ屋敷に住んでいた・・・」
「あれほど着るものにはお洒落でこだわりのあった母なのに・・・」

そんなご相談も受けたことがあります。

性格や身なりや生活態度の変化は認知症の初期症状の場合もあります。

そんな時には決して頭ごなしに叱らずに
また、さも子供扱いするような教え方もNGです。

いくら認知症の親にだって自尊心やプライドがあるものです。

・怒らない
・命令しない
・子供扱いしない
が大切といわれています。
もちろん、片付けられない、散らかすことは、直らないかもしれませんが、それに対して頭ごなしに怒ったりすることで状況を悪化させることがあります。失敗して一番まずいと思っているのは認知症の本人のことも多いです。
気持ちの上でも、ただ「怒られた」「責められた」「子供のようにバカにされた」という気持ちだけが残ってしまうのです。


「お邪魔しました」と帰ろうとする親を叱らない

自分の家なのに、「お邪魔しました。さようなら。」と家に帰ろうとする症状です。
その間接的な原因に、その人にとって「その場所にいづらい」「以前の自分の場所に帰りたい」などという気持ちが根本にあるのではないか?とも言われています。
しかし、「勝手に外に出かけられては困るし危険だ!」と鍵をかけたりして自由を奪うことは、本人にとっては「閉じ込められた」と感じて恐怖心を抱いたりしてかねません。

「じゃあ、そこまで一緒に送って行くね」といって一緒に出かけ、一回りして帰ってくるのも一案です。
本人は同じ場所だということを忘れているので、そのまま素直に家に帰ることが多いようです。



認知症の親との接し方にこんな動画も参考にしてみてください。

確かに認知症の親との接し方は難しく、また精神的にストレスが大きいものです。

これは自分自身にあてはめても実感できます。

ただ、これだけはいえます。

認知症は病気なんです。

だから、
「ひどいことを言われたりされたしても、決してそれが本当の親が本心でしていることではないんです。」
と私はいつも自分自身に言い聞かせていました。