親の遺産をどう分ける?

遺産分割とは各相続人間で遺産を分けるということ

相続人が一人ならよいのですが、普通は複数の相続人で遺産を分け合うものです。
遺産分割が終了するまでは各相続人での共有財産と考えられます。



遺産の分け方を理解しておきましょう。

遺産がほとんど現金や預金など1円単位で分け合えるものならまだしも、親名義の土地建物の不動産(実家など)や親が経営していた会社の株などはなかなか簡単にはわけることができません。

現物分割|相続財産を指定して各相続人で分ける遺産分割

これは長男に!
これは次男に!
これとこれは妻に!
これは娘に!

そんな風に相続させる財産をどの相続人に相続させるか指定して分けるやり方です。

例えば
「自宅の土地建物は妻に、会社の株は後継者の息子に、現金預金は娘に!」
という風に相続財産の現物を誰に?何を?と指定して相続する方法です。

確かにこれがわかりやすい方法といえなくもないのですが、必ずしもそれが公平であるかどうか?は微妙なところです。
土地や建物などの不動産や会社の株式などはその評価額の算定に難しいところがあります。

換価分割|売ってお金に換えて分ける遺産分割

相続遺産の一部または全部を一旦売却などしてお金に換えて遺産を分けるやり方です。
確かにこれが一番すっきりする方法なのですが、
売却する値段などが各相続人で意見がまとまらない?
売却するのに費用や時間がかかる?
というデメリットもあります。

代償分割|差額をお金で補填する遺産分割

例えば、相続財産が実家の土地建物の不動産だけの場合に子供達(息子と娘の二人だけ)が平等に分け合うと話がまとまっても、実家を長男が相続するとなったらどうでしょう?
その実家が3000万円としたならば、息子がそれを相続する代わりに娘の相続分(1/2)の分の1500万円を息子が娘に相続分の超過分を弁償してお金で支払うやり方です。



「いつまでに遺産を分けなさい!」という決まりはない

遺産分割協議が終わるまでは各相続人たちが共同して相続している状態になります。
そして、相続が発生したら「いついつまでに遺産分割の話をつけなさい!」という決まりもないのです。
そのため、いくら仲の良い兄弟姉妹であってもお金の話はしにくいのが本音と建前の違いです。
ですので、相続手続きが放置されている場合も非常に多いのですが、これはこれで困ったトラブルが将来発生する心配があります。

遺産分割を禁止する期間も設けることができます。(相続発生から5年)

さまざまな事情により、遺産分割を禁止する期間を設けることもできます。
たとえば、事業承継の会社の後継ぎ問題や残された妻の住居などのの事情が出てくる場合もあります。
遺言により一定期間、遺産分割を禁止することもできます。
まだ遺産分割をしたくない相続人がいる場合は、協議や調停や家庭裁判所の審判などにより一定期間、遺産分割禁止の期間を設けることもできます。