高齢の親の逆鱗に触れたら、その怒りが遺産相続に向かうこともある

勘当(親子喧嘩)と遺産相続
子供の頃ならいざ知らず
子供も立派に成人して結婚・独立してからの親子喧嘩は問題が複雑なことが多いです。
さらに問題を複雑にするのが嫁姑問題など義理の親子関係です。

親の過干渉に耐えかねて爆発してしまう子供に親が勘当宣言しても?

親からすれば、いくら歳をとっても子供は子供
とかく子供の行動などに口出ししてしまいます。
もういっぱしの大人であっても
「ああしなさい!」
「こうしなさい!」
とすべてのことに口出しするものです。

しかし、子供に子供の人生がありますから
いつかそれが爆発することもあります。
「もうおれは子供じゃないぜ!父さんや母さんの言うことは聞けない!」
と反抗するかもしれません。

「誰のおかげで大きくなったんだ!」
と親が言っても
「こっちから頼んでこの家に産まれてきたんじゃない!」
と子供は反論するかもしれません。

でも、親にとって口答えする!歯向かう!子供は可愛さあまって憎さ百倍!
親の逆鱗に触れてしまって絶縁・勘当になるほどの大喧嘩になるかもしれませんね。(汗)

「もうお前なんか勘当だ!」と親子の縁を切る勘当を宣言しても
親子の縁は法律上は切れないから遺産相続の話になると?

そこでちょくちょくご相談があるのが
「あいつ(息子・娘などの子供)には1円も資産相続なんてさせん!」
と怒り心頭のご相談が親からあります。

こんな相談例をお聴きください。


結論から言うと、法律的には完全絶対に
「子供に1円も相続させない」ということはかなり難しい

確かに親の財産だから、親がどんな風にしようと親の勝手です。
もし1円も相続させたくない相続人がいるのなら
「お前には1円も遺産相続なんかさせない!」
という遺言書を書いておけばよいのですが・・・

もし、その1円も相続させたくない相続人が
その遺産分割に納得しなければ話は複雑になります

法律的に法定相続以外の割合で遺産分割をしたいのであれば
相続人全員の話し合いか遺言書しか方法はありません。
まあ、子供たち全員で話し合うよりも
遺言書のほうがあなたの目の黒いうちに話を決めておけます。
でも、そんな遺言書でも難儀なことに
遺留分というものがあるんです。
法定相続割合の半分(まあ普通は子供のことが多いので)までは
1円も相続させないと宣言された子供から
「その遺産分割、ちょっと待った!」
と異議を唱えることができるのです。

推定相続人の廃除というのもあるにはあるがかなりハードルが高いです

まあ、かなり悪い子供であれば
親が生きているうちに
「こいつだけはわしの遺産相続で相続人から外してくれ!」
と家庭裁判所に申し立てることは可能なのですが
現実になかなかそれを簡単には認めないでしょうね。
「親の言うことを全然きかないから!」という理由だけでは難しいですよ。

1円も相続させたくないのなら?

「美田残さず!」と全部生きているうちにほとんどを使い切ってしまえばよいのですが
まあ、老後のことを考えればなかなか難しいかもしれません。

笑顔の江本

裏技的には、
全部の遺産お金に換えて生命保険という形で
特定の相続人に渡すという方法であれば可能かもしれません。
まあ、このあたりはちょっと微妙な話でケースバイケースですが・・・