「昨年亡くなった姉(83歳没)の遺産を一人の兄が全て独り占めしている!」
と主張する妹

長男①(98歳)
長女②(83歳 没)・・・今回の被相続人
次男③(76歳)
三男④(74歳)・・・・今回 姉の遺産を独り占めしている兄
次女⑤(69歳)・・・・兄④が姉の遺産を独り占めしていると主張

晩年 夫にも先立たれ子供もいない天涯孤独だった長女②

最後の10年間は施設に入っていた。

施設は実家の近所であり、
その近くの三男④が交流があった。

その他の兄弟姉妹は交流がなかった。

今回 亡くなった姉②に銀行預金4000万円弱の遺産があったようだ。


その遺産は他の兄弟姉妹に分割せずに兄③が独り占めしている?

その件について三男④に連絡をとると
「全て法的手続きは全て処理はすませてある!」
と言っている。

「やり方が汚なすぎる!なんとかやっつけてやりたい!」
と主張する次女⑤


子供のいない夫婦で、妻や夫、親も既に亡くなっている方の場合、
兄弟姉妹や甥や姪が相続関係人になります。

子供がいない
そして、
配偶者(夫・妻)もいない
親も既にいない
そんな場合
故人の兄弟姉妹全員が相続人になります。

またその中で亡くなっている人がいればその子供、
つまり甥や姪が相続人になります。


「きっと長女②は亡くなる前に、三男④に脅されて遺言を書かされたに違いない!」
という次女⑤

三男④からもし話が聞けるのであれば
まったく違う説明をしてくるような気がしますが・・・・。

「法的手続きは全て処理してある!」
と言う三男④ということから
おそらく法的に有効な遺言が存在していると考えられます。

なぜなら、今の銀行は自分たちに火の粉が飛んでこないように
故人の預金引き出しにはきちんとした書類や手続きを要求します。
※これが、結構面倒ですが・・・(汗)

それを済ませてあるということは
法的に有効な遺言書の存在が考えられます。

遺言書は決まった書式があり、ひとつでも要件を欠いていると無効になります。
ですから、自分自身で書く自筆遺言書は特に注意が必要です。
たとえば
書き直しの仕方
財産の記載漏れ
日付の書き方などなど
それかひとつでも間違っていると法的に無効です。

ですから、いつも私は
「遺言を書くなら公正証書遺言で書きましょう!」
とアドバイスしている理由です。

遺産分割は欲と欲のぶつかり合い

どうも、詳しく内容をお聞きすると
交流の無かった他の兄弟姉妹に相続させず、
交流のあった一人の兄に全財産を相続させるという遺言は
あながち考えられないこともありませんが・・・

何十年も付き合いのなかった他の兄弟姉妹
しかし、それでも遺産は分けてもらわないと納得できない?
そんな気がします。

では、お聞きになってみてください。

あなたは姉②の遺産を独り占めした三男④
そんな主張をする次女⑤

どちらが正しいとお考えになりますか?




交流の無かった他の兄弟姉妹には相続させず、世話になった兄弟の誰か一人にだけ全財産を相続させる

こんな希望もあることがあります。

いままでの付き合いの仕方や
介護などの面倒を長年みてきてくれた
そんな感謝の気持ちを表すために
他の相続人と差をつけることもできます。

しかし、そのためには
きちんとした遺言書を書いておかなければいけません。


他の兄弟姉妹が相続する権利を主張してくることもあります。

しかし兄弟姉妹には遺留分というものがありません。
※「そんな分け方は納得できない!」と法定相続割合の半分までは取り戻せる権利

ですから、こんな場合は
遺言書でどんな相続をさせるか?
が実現できます。



その遺言書が有効かどうか争いになることも・・・

「きっと脅された無理やり書かされた遺言だ!」
「その遺言を書いたときは既に認知症だった!」

などなど
いろいろな主張をして遺言の無効を求めてくる他の相続人もいる場合があります。

その遺言書のあら捜しをするためにいろいろな難癖をつけてくるのです。

いちゃもんをつけようと思えばいくらでもつけることができるのが自筆遺言証書です。

だから公正証書遺言をお勧めしています。

相続人の立場が変われば180度 主張も変わります。それが相続というもの

今回の主張をしている次女⑤にとって
どんなことを言っても馬耳東風のような気がします。

亡くなるまでの敬意・付き合いの度合い・介護etc
そんなことは関係ない?
もらえるものはもらえて当たり前!

そんな権利意識が相続をよりもめやすくしているのでしょうね。