老後介護相続を考えたら親の実家は早めに売却しよう

不動産屋である私の仕事の中で、高齢の親のお家の住み替えの比重が高まっています。

こんな不景気な時代で、おかげさまでなんとか順調に不動産屋としての仕事をさせていただいています。

その中で最近 特に増えているのが高齢の親御さんの住み替えのお手伝いです。

それは様々なパターンがあります。

昔は子供たちのことを考えて環境の良い郊外の一戸建を買って、長年住んできたが高齢になって不便になってきた。

将来の介護のことも考えて、子供たちの近くに引っ越すことにした。

今の家は駅から遠いので、買い物や病院に行くのも大変!だからもっと便利な所に引越しをした。

いろいろな理由で、高齢の親御さんの住み替えをお手伝いさせていただくケースがすごく増えてきのです。




究極の理想の老後ってどんな風だとお考えですか?

僕はこんな風に考えています。

できれば、ぎりぎり最後まで我が家で暮らしたい!
できれば、愛する家族(妻や夫や子供)に介護をしてもらいたい!


少なくとも、僕はそう考えています。

でも、現実は中々難しいのです。
なぜなら・・・・?


老人ホームにはなかなか入れないという現実があります。

国は介護の財政の問題もあり、要介護3以上の人でないと、公的介護施設に入れないという流れになっています。

ですから、これからの日本の老後の介護は
施設から自宅へ
という大きな流れです。

参考記事:介護保険改正案が衆議院で可決 どうなる介護保険?


老人ホームに入っても、ずさんな介護のこともあります。

ちょっとショッキングな動画です。

介護職員の方に悪気は無くても・・・?

これをご覧になって、どんな印象をお持ちですか?

しかし、現実的には
介護の現場は過酷な労働条件
どんどん増える介護が必要な高齢者

おのずからサービスの低下はやむおえない現実ではないでしょうか?

ですから、やっぱり可能であるのならば
ぎりぎりまで我が家で!
愛する家族による介護で!

「そんな老後がいいなぁ・・・」
と私は考えているのですが、おなたのお考えはいかがでしょうか?

相続対策専門士江本圭伸「そのために、安心の老後・介護・相続のためには親の実家を早めに売却も考えませんか?」
というのが私からのご提案です。

その理由も書いていきます。
ただ、すべて人に該当するとは限りませんが、
安心の老後や介護や相続を考えた時に
ひとつのヒントとして考えていただければ結構です。




【理由その1】親の実家が『一戸建』『古いマンション』なら、介護に不向き

相続対策専門士江本圭伸不動産屋の私は、以前なら
「マイホームを購入するなら、マンションより一戸建て!
 虎は死んでも皮を残す!
 戸建てなら古くなっても土地が残りますよ!

とお客様に答えていました。



でも、自分の親の介護を経験してからは、その考えが変わってしまいました。


私の実家は車椅子も入らないおんぼろ戸建でした。

私の母は晩年、脳梗塞を患いました。

少し身体の麻痺もあり、移動は車椅子になってしまいました。

病院へのリハビリのために母を連れて行こうとしても
家のすぐ近所の駐車場に置いてある自家用車まで母を車椅子で連れて行かないといけませんした。

しかし、駐車場まで本当にわずかな距離でしたがこれが大変なんです。

狭い玄関に車椅子も入らず、
ベッドから母を抱きかかえて家の外まで母をおぶって車椅子まで移動しました。

介護に尽くしてくれた実姉でしたが、
そんなことは女性ひとりでは困難でした。

そんなことを気兼ねしたのか?
母は外出をとても嫌うようになってしまいました。

「気軽にもっと外出させてあげていれば・・・・」

もっと楽しい老後があったのかもわかりません。
一日中 部屋のテレビをつけっぱなしの母を思い出し、そう思いました。

「認知症の発症や進行ももっと防げたのでは・・・・」

もっと外の世界と触れ合っていれば、
認知症も無かったのでは?
なんて思います。
元気なころはそれこそを近所の放送局!
買い物に行けば、それこそ何時間も帰って来ない母でしたからね。

また、私は不動産屋なので時々分譲マンションの初期のハシリの時代の物件の案内にもお客様をお連れします。

いわゆる団地タイプのエレベーターのないタイプ
また、一時期 流行ったスキップエレベーター(各階にエレベーターが止まるとは限らない。奇数階や偶数階のみなど)

こんなタイプのマンションを見ると、そこに住んでいる人の老後が心配です。


危険がいっぱいの戸建てや古い分譲マンション

高齢者にとって小さな段差であっても、危険です。

ちょっと転んだだけで
骨折
ということも珍しくないのです。

戸建はもちろん古い分譲マンション(昭和の建築)であれば多少の段差があります。

まだまだ、親は元気いっぱい?

そう考えていても、
ある日突然、親が転倒で骨折入院・・・

そこから一気に介護生活に突入してしまう。

決して他人事ではありませんよ!

自宅に帰りたい


住んでみてわかったバリアフリーのマンションの快適さ

今、私は比較的新しい分譲マンションに住んでいます。

時々、義母も訪問してくれるのですが、
快適です。

段差はありません。
最近の分譲マンションはよく考えられていて
バリアフリーのところがほとんどです。

高齢者の人でもお風呂にすっと入れます。
※【お風呂】と【トイレ】と【キッチン】は高齢者にはとても危険な場所です。

もちろん車いすでもスーーーイスイ!

エントランスから部屋の入り口
さらには部屋の中までスムーズに入れます。

もちろんずぼらな私の家族です。

お掃除ロボットの『ルンバ』が毎日 昼間誰もいない時間に勝手にお掃除もしてくれています。
※段差がある家ではお掃除ロボット『ルンバ』は活躍できません。


各部屋の移動も楽チンです

私の母の場合、
テレビのちゃぶ台(実はコタツ)の周りに全ての生活用具は手の届く範囲に置いてありました。

テレビのリモコンはもとより
テッシュ
病院の薬
電話
座布団
毛布
着替え
などなど
それこそ足の踏み場もありません。

しかし、他の部屋はというと
掃除もできないし、人の出入りも無いのでほこりまみれ・・・

結局、使っているのはテレビの部屋とすぐ隣のベッドのある寝室

他の部屋はまったく使っていません。

というか、特に階段などとても登れない母でしたから
何年もの間、2階の部屋などは放置されたままでした。



【理由その2】不便な親の実家は老後が大変

高齢のお父さんやお母さんはどんなところにお住まいですか?

万一、何かあった場合に対応できますか?


交通は便利なところですか?

私が最近、高齢者の方のよく住み替えのお世話をするのですが、
それは郊外の物件や山の手の物件です。

昔、大規模開発されたニュータウン
たしかに自然もそこそこあって子育てにはよかったのかもわかりませんが、
正直 高齢者の方には快適とは言えなくなってきました。
駅までの交通手段がバス便のみでは、ちょっとしたお出かけもできません。
外出もせずに、自宅に引きこもってばかりいては、早くに呆けちゃいますよ!?

関西では、
大阪東側の生駒山の近辺
神戸では六甲山の近辺

駅からは
「なんだ坂!こんな坂!」と
てくてく急な坂道を登ったり降りたりしなければ自宅にいけません。

そんな駅からの不便さで、麓に下りてくるために引越しを決断される高齢者の方も多いのです。

そんな住み替えのお手伝いもよくさせていただいています。


近所にスーパーや病院や銀行など生活に必要な施設が無ければ老後の生活は無理

最近は近所の小規模スーパーなどは、大きな大規模ショッピングモールの影響で廃業に追い込まれています。

かつては賑やかだった近所の商店街もシャッター通りと化して、昔の面影などありません。

しかも、そんなきれいで巨大なショッピングセンター
そこまで行くにはマイカーなどが必需品になります。

高齢になっての自動車の運転
危ないですよね・・・・

また、ちょくちょく買い物にもいけないのが現実です。

1週間分の買いだめ
どうやってそんな重い荷物を自宅まで運びますか?


介護する方(子供)と遠く離れていませんか?

老人ホームなどの介護施設に入るまで
病気で入院するまで
それまでは介護ヘルパーの力を借りてはいても、
やはり頼りになるのは自分の我が子ではありませんか?

そんな子供の中で、一番頼りにする子供は誰ですか?

意外と長男というものは介護には不向きです。
仕事もありますから時間の融通もつきません。
まして『男性』というものは本当に介護においてはいたって不向きなんです!
  ↑
私がそうでした・・・・

男が親の介護に役に立つことといえば限られています。

入浴や下の世話や料理や掃除
やっぱり介護は女性が役に立つんですね。

また、『長男の嫁』といっても所詮は義理の関係です。
最初から同居を何年もしていて、もはや実の親子同然の関係ならいざ知らず
長年 別居生活をしていて、
急に突然いざ介護!
という状況になって初めて、お互いの性格の不一致がわかってしまった?!
といこともあります。

ですから、介護は長兄?
という『常識』もある程度 時代と共に変化してきていることも
親御さんには理解していただくようにアドバイスしています。

できる人ができる範囲の介護をする!

これが長続きする介護だと思います。

介護の役割分担
一度 子供同士で話し合う機会を持ってはいかがでしょうか?

相続対策専門士江本圭伸これは私が痛感しました。
年はいっても女性は女性!
そんなプライドのある母の面倒(入浴や下の世話など)は
男性の私では役不足でした。
某介護事務所の方も言われていました。
「介護ヘルパーは男性より女性のほうがありがたい」って
そうですよね。
男性が女性の方に下の世話をされても抵抗は少ないですが
女性が男性の方に下の世話をされるのはちょっと・・・・・(汗)

そんな介護する子供と親の実家が離れていれば、
介護するほうも大変です!

介護は終わりの見えないマラソンみたいなもの・・・?
と言われています。

最初の数ヶ月はともかく
何年もの間、遠い親の実家まで通うというのは本当に大変ですし
おのずから足が遠のいてしまいます。

ですから、介護をみてくれる予定の子供の近くに早めに引越しを考えてはいかがでしょうか?




【理由その3】お金の準備をしなければいけない(介護にはお金がかかります)

介護にお金がかかるというのは真実です。

そんなお金を準備していますか?

いくら立派な大豪邸に住んでいても、
介護に必要なお金すら無い?
そんなご家庭をたくさん見てきました。

「餅が描かれた絵をいくら見ていても、腹はふくれません!」
といってしまうと叱られますかね?

現実問題として、介護にお金のことは避けては通れません。

もし、住宅ローンも支払い終わったお家なら、
売却して住み替えて、お金として一部換金化しておく?

それも大切なことだと私は考えますが、いかがでしょうか?




【理由その4】引越し家探しはとんでもないエネルギーが必要です

まだ若い?私でさえ引越しはしたくありません。

それは大変なエネルギーが必要になります。

ですから、この高齢の親のお引越しで一番の問題は
「親をなかなか説得できない!」
ことなんですね。

高齢になればなるほど、生活において変化を嫌います。


この「親を説得するにはどうすればよい?」というご相談もよく受けます。

私のアドバイスは断・捨・離です。

とても、大変な作業が待ち構えていますが、
それくらいしないと親はなかなか動いてくれません。

あなたの小学校時代のランドセルや卒業証書
もう使いもしないサーフボードやスキー道具
そして、もはやその存在すら本人も忘れているような品物がおそらく家中に溢れかえっているのです。

それらを親と共同作業で、行えばきっと
「あら?この家って意外と広かったのねぇ・・・?」
なんて実感されると思います。

高齢の親二人だけであれば(まして、どちらかが先に亡くなっていれば)
そんなに広いお家も不要です。

不要なものは全て処分してガランとなった我が家であれば
きっと親御さんも引越しを決断してくれるのではないでしょうか?

その副産物として親の相続財産の把握もできます。

どこになにがある?

これは離れて暮らす子供にとっては、万一 親が亡くなった後では無理難題です。

この親の引越しということがきっかけで、親の遺産のこともよく把握できると思いますよ。

まして、万一のときの遺品整理
かなり楽になります。
※縁起でもないことを言ってすいません。



【理由その5】残された時間はあまりありません!決断するなら「今でしょ!」

せっかく引越しをしても、我が家として馴染むまでにはかなりの時間を要します。

また高齢者に大きな環境の変化は、大きな精神的ショックを伴い
認知症の引き金にもなりかねません。

また地元のコミュニティに参加を考えれば、あまり時間はありません。
f05061a65c23024173ad5b73742554a5_s

いかがですか?親の十年後、二十年後を考えてみませんか?

もちろん全ての方にこれがよいとは必ずしも言えません。

持ち家にまだローンが残っている?
誰が親の介護をするか決めていない?
すでに親がかなりの高齢だ?

そんな方には難しいかもしれません。

また、新たな親の実家をどんな風に相続するのか?
予め決めておいたほうがよいと思います。

たとえば介護する子供が借家暮らしなら
将来 その実家を相続するという約束でもいいかもしれません。

  • 介護に不便な一戸建や古いマンションから引越しをしては?
  • 将来 身体が不自由になることを考えて買い物・病院・交通など便利なところに引越しをしては?
  • 子供の近くのバリアフリーの分譲マンションに引越しをしては?
  • 介護に必要なお金を確保するために、実家を売却して換金化しておいては?
  • まだ頭がはっきりしている!身体も元気!そんな時でしか引越しはできませんよ?

というのが私からのご提案です。

ぜひ、一度考えてみていただけませんか?

親の十年後?二十年後を!
それが最高の親孝行かもわかりませんよ?

一番 最後に大変な苦労をするのは介護する人なんですからね・・・・

親の実家の価値を知る

相続対策専門士江本圭伸近畿2府4県であれば、私が対応したします。
またエリアにより提携不動産業者に協力を求めることもございます。

また、簡単な電話によるご相談は原則無料ですが
より詳細な調査をご希望で
現地への確認や役所および法務局等への調査までご要望の場合は
若干ですが実費+α程度の費用を頂戴しています。

売却を真剣に考えていらっしゃる場合は無料です。
お気軽にご相談ください。

メールによる面談予約やご相談はこちらからお願いします。

問い合わせ

相続対策

空き家になってしまった親の持家(実家)

akiya_akiti_mimamoritai_big





ご感想をお待ちしています。
下段の「コメントを残す」にぜひご感想を教えてください。