60歳を超えても今なお現役のピーターさん
peter
すごいですね。
浮き沈みの激しい芸能界で今なお頑張っていらっしゃるピーターさんですが、おひとりさまでありこれからの老後を考えて断捨離を決断されました。
物だけではなく、実家の土地建物の不動産まで売却処分して身軽になる決意をされました。
そんなピーターさんの徹子の部屋に出演された時のお話です。
いろいろ参考になることもおっしゃられています。

老後は実家も売却処分して身軽に!おひとりさまピーターさんの終活

「自分が豊かになるため」
実家を売却処分して身軽になるという決断

なかなかそんなお考えというか悟りを開くような方ってまだまだ少数派です。
せっかく苦労して買った家だから・・・
親から受け継いだ土地建物だから・・・
と簡単に手放す決断は出来ないものです。

しかし、いざ老後のことを考えるとかえって実家の土地建物の不動産がやっかいに

実家の土地建物という不動産は簡単には売れません。
認知症になってしまうとなお更さらです。

そして、充実した老後を送るためにはある程度の現金が必要です。

「自分が豊かになるため」といわれているピーターさんですが、
言い換えれば豊かな老後生活をおくるため
とも言えるのではないでしょうか?

ピーターさんは、「これは終活じゃないよ」というけれど・・・

7月5日に開催されたプラチナエイジ授賞式。輝きを放つ60歳以上に贈られるこのイベントで、ベストプラチナエイジストを受賞したピーターさん(62)。コンパクトな家へ住み替える「ダウンサイジング」(DS)の経験を話した。

*  *  *
 若いときは、気ままに生きたいという思いのほうが強かったので、家を買うとか、あんまり考えなかった。それが、なぜか40歳で熱海(静岡県)に自宅を構えた。お酒を飲まない私にとって、これが贅沢というか、私なりのお金の使い方だったんです。その後、52歳で葉山(神奈川県)にも家を建てました。

 熱海や葉山に家を建てたのは、幼いときに育った鹿児島での原体験があったから。海の見える家に住みたかったんです。海、いいですよね。寄せる波も、雲も、空も、1秒ごとに違う。同じ景色なんてなくて、まったく見飽きないです。

 父から譲り受けた高輪(東京都港区)を含め、三つの自宅は私にとってかけがえのないものでした。3軒の家にその時々の都合で住んで。1カ所にじっとしていられない性分だから、そんな暮らしが合っていたんでしょう。

 でも、そんななか、モノを持つことに疑問を覚える出来事が起こった。3.11の東日本大震災です。震災の映像を目の当たりにし、また震災後に強く生きておられる被災者の方を思うと、モノを所有していることがむなしく、自分が嫌になったんです。それで家を整理しようと決めました。熱海の家は3年前、高輪の家は今年5月に、父の知り合いなどに譲りました。

 DSをしたら、物理的にも精神的にも余裕が生まれました。空っぽになったタンスの引き出しに、ほかの引き出しのものを半分入れる。ぎゅうぎゅう詰めじゃなくなった分、取り出すのが楽になる。そんな物理的な余裕と、好きなモノだけ残して暮らすという心の余裕。それは大きな気付きでしたね。

 そうそう、これだけは言わせてほしい。テレビで家を処分したことを話したら、インターネットに「終活」って書かれちゃったんです。でも、それは違う。だって、これは終わりじゃなくて、始まりだから。

 実際、DSして身軽になった分、いろんなことをやりたいという気持ちがどんどん強まっている。キャンピングカーで全国を回りたいし、語学留学もしたい。葉山も終の棲家じゃなく、今度はシニア向けの分譲マンションにDSしようかな、とかいろいろ考える。

 DSに躊躇する人もいると思いますが、これは次へのステップ。住み替えるという大きなことはできなくても、引き出しを整理するとか、そういうことなら始められる。気持ちに余裕が生まれますよ。

週刊朝日 2015年7月24日号

DSってダウンサイジングって言っていますが断捨離とも言い換えれますね。

参考:実家など親の不動産売却は手順、寂しい気持ち、相続遺産分割協議が難しい理由とは
参考:相続する実家をどうする?空き家で放置?売却処分?住む?賃貸?