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高齢の親の金銭感覚はルーズになりがち?

高齢の淋しい親にとって、ちょっとでも優しくされると簡単にコロリと人を信用してしまいます。
これは高齢者詐欺の手口ですよね。

そして、ついつい普通では考えられない行動に出てしまうものです。


「あんなにお金にきっちりしていた母なのに?」
「あれほどケチだった親父だったのに?」

そんな昔のイメージを持つ子供にとって、親の金銭感覚の変化には驚くものです。

私もそんな親の財産管理トラブルの相談もよく受けるのですが、私は弁護士でも司法書士でもないので法的な対抗手段はできません。
もちろん、その道の専門家(弁護士・司法書士など)のご紹介はさせていただいています。

高齢の母親(認知症気味)が知人に100万円もの大金を貸していた事実が判明(無担保で催促もせず)

そんな相談例をお聴きください。

法律的には対抗策はあるけれど、現実は泣き寝入りしかないかもしれない

確かに裁判沙汰にまですれば借金は返してもらえるかもしれない?

でも、現実に数千万円もの金額ならまだしも、たかだか100万円程度(もちろん大金ですが)で高い弁護士費用や裁判費用まで考えるとちょっとナンセンスかもしれません。

公正証書などで相手に必ず返済させる方法をとる

そもそも非協力的な債務者(お金を貸した人)にそこまでさせるのは至難の業ではないですかね?

金額にもよりますが『泣き寝入り』もやむなしかもしれません

もちろん大きな金額なら、たとえ裁判にまで発展してでも借金を回収しなければいけませんがそれほどの金額でも無い場合は『泣き寝入り』もやむなしかもしれません。

そもそも借用書なんてあるケースが稀ですし、「お金を貸した!」「◎◎万円を▲▲に貸した!」という親の記憶も高齢で痴呆・認知症気味の親の言葉を鵜呑みにもできないのが現実です。
下手にそんな「親があなたに『◎◎万円を貸した!』って言ってるんですが・・・?」と聞くのも難しいのでは?

泣く江本

ただ、認知症の初期症状に
異常なお金への執着心が現れることも良くありますから気をつけてください。


やはり親が高齢にあると、きちんと誰かが財産管理・資産管理をしなければいけません。

これだけ物騒な世の中になっている日本です。
高齢者をターゲットにした詐欺も横行しています。

だから、子供の誰かが親の財産管理・資産管理はしっかりと行う必要があります。

でも、親の財産管理をしていると遺産隠し・遺産の使い込みを疑われることもあります。

よかれと思って親の財産管理をしてあげていたのに・・・?

他の子供たち、特に離れて暮らす子供たちから疑い(遺産隠し・遺産使い込み)を持たれることって正直結構多いのです。

だから、
一度子供たち全員でぴゃの財産管理をきちんと話し合うこと
親の財産の棚卸しを行って、しっかりと現状を把握しておくこと

は大事なんですよ。
参考:これがもめる相続トラブルまとめ【ワースト5】次はあなたの番?