実家 空き家 仏壇

空き家の実家を相続した方はみんな「誰もいない空き家の実家の仏壇や位牌をどうするか?」でお悩みです。
特に実家の売却処分が決まった時に慌てて実家の仏壇をどうにかしないといけません。
でも親が長年にわたって守ってきたご先祖様の仏壇です。
できればきちんと供養してから処分しましょう。
具体的には「閉眼供養」「魂抜き」と呼ばれる僧侶に読経してもらって仏壇から魂を抜いてもらう儀式があります。
魂を抜いた後の仏壇はただの物になりますので、その後はどう処分してもかまわないとされています・

ただ空き家の仏壇の処分には、それ以外にもいろいろ頭の痛い問題がたくさんあります。
その中のひとつに「空家の実家の仏壇の引越し」があります。
これには私もよくご相談を受けますが本当に困ります。
なぜなら子供の家に引き取りたくてもそんな仏壇を置くスペースの余裕が無いのです。
最近の家は仏間なんかまずありません。
元々かお仏壇を置くことなど考えられて建てられてはいません。
必然的に元々の仏壇を置くことなど考えられていないのですから親の家にあったお仏壇を移動・お引越しは難しくなるのは当然です。
そこでやむなく「実家の仏壇はどうする」という決断をすることになるのですが・・・
結構、「実家の仏壇をどうする?」のはかなり大変なんですね

家に誰もいない実家の仏壇をどうする?その処分と費用の目安

お仏壇は好き勝手に処分できるものではありません。
まずは仏壇の処分の費用の目安を知っておきましょう。

空き家の実家の仏壇処分の費用の目安
  • 「魂抜き」のお寺へのお布施1万円~5万円
  • 粗大ゴミ(自治体)⇒数千円程度
  • お寺お焚き上げ⇒相談(輸送費別途)
  • 仏壇屋引き取り⇒1~5万円
  • 仏壇引き取り業者や遺品整理業者引き取り⇒2万円~5万円
    ※地域や自治体、仏壇屋やお寺とのつきあいによって異なるので事前相談や事前見積もりが必要

誰もいない空き家の実家の仏壇・位牌の処分や引越しのタイミングをいつ?

実家 空き家 仏壇 処分 時期

私も相続した空き家のご実家の売却のご相談を受けて現地に赴くとちょっと驚くことがあります。
それはホコリまみれのお仏壇に遭遇するのです。もちろん真っ先にてを合わさせて頂きますがこれには少々寂しい気持ちもします。
最初の数年(三回忌まで?)はみなさん空き家のご実家のお掃除もしていただけるのですがだんだん足が遠のいていくものです。今は超高齢化社会です。空家の実家の維持管理する人もまた高齢ですから徐々にお掃除が辛くなるのも当然といえば当然ですよね。できれば体力気力のあるうちに実家のお片付けは決断してくださいね。こちらの記事も参考にしてみてください。

ですから実家のお仏壇の問題をどうしても先送りにしたしまいがちなのですが、いつかその問題に正面から向き合わないといけないタイミングがやってきます。

空き家の実家を売却処分する時

空き家でおいていてもその維持管理も大変です。
ですから誰も住まないのなら空家の実家はただの迷惑なお荷物にもなります。
またその次の世代(孫世代)んことも考えたらやはりいつかは売却処分もやむおえません。
そんな実家を売却処分の時が仏壇処分のタイミングでもあります。

空き家の実家を解体する時

実家はとても古い場合が多く、そのままでは今の意ライフスタイルに合っていません。
ですので、相続した空き家の実家を子供が住む場合にはやいぇ帰る場合が多くあります。
その場合、仏壇は処分するか?いったん移動させなくてはなりません。
実家の解体前も仏壇処分のタイミングです。

空き家の実家の遺品整理する時

離れて暮らしていた両親が亡くなり、その遺品整理の時に一緒にお仏壇の処分される方も多いです、。
離れて暮らす子供たちがそうたびたび空家の実家に訪れることもありません。
バラバラに暮らしている子供たちがそう何度も一堂に顔をそろえる事は簡単ではありません。ですからみんなで親の家の遺品整理を行うと同時にお仏壇の処分を行うことはその後の労力を考えれば得策かもしれません。

老人ホームに引っ越す時

親と同居していた子供が親が亡くなった後もそのまま住み続けていたらお仏壇もそのままです。しかし、その子供も引っ越したり老人ホームに入ることが決まった時にお仏壇の処分をされる方もいらっしゃいます。
老人ホームに入られる時にお仏壇もご一緒に持っていかれる方もいらっしゃいますが多くの老人ホームの個室にそんなスペースはありません。小さなお仏壇に買い替えて老人ホームに持っていく方もいます。老人ホーム側でも防火管理上でろうそくや線香の禁止のところも多いです。老人ホーム側にも確認をとっておかれることもお忘れなく。

誰もいない空家の実家の仏壇・位牌の処分前の供養『魂抜き』『閉眼供養』

実家 空き家 仏壇 魂抜き

お仏壇の処分は簡単ではありません。
そう簡単に捨てたりはできないものです。
「そんなバチ当たりなことをしたらなにか祟りがあったら困る?」と憂鬱な気持ちにもなります。
やはりきちんと手順とやり方を踏んでおきましょう。

お仏壇には先祖の魂が宿っているといわれています。
まず仏壇の処分の前にご供養をしてあげなければいけません。
これを一般的に『魂抜き』と言われています。
お坊さんにお経を唱えていただいてお仏壇に宿るご先祖様の魂を抜いていただく儀式です。

こんな感じでお坊さんに実家まで来ていただいてお経を唱えていただきます。

各宗派で仏壇処分の儀式の言い方は異なる

一般的には「魂抜き」とよく言われているこの儀式ですが各宗派によって言い方が異なります。
魂抜き
閉眼供養(へいげんくよう)
お性根抜き
御霊抜き(みたまぬき)
遷仏法要(浄土真宗)
とも呼ばれるようです。

「魂抜き」「閉眼供養」に参加する人は?服装は?

新しくお仏壇を購入した時には閉眼供養とは逆の開眼供養が行われます。この開眼供養は一般的に親戚などを呼んで大人数で行う事が多いですが「閉眼供養・魂抜き」ではごく身内だけで行うことが多いようです。
服装は平服でもよいとされていますがあまりにもラフな格好はちょっと常識を疑われるかもしれません。
遺品整理の片手間にちゃっちゃと済ませるよな儀式ではないと思います。
それに、ご供養に来てくれたお坊さんにも失礼にあたりかねません。

「魂抜き」「閉眼供養」のお寺お坊さんへのお布施

「魂抜き」「閉眼供養」は一種の法要ですからお寺さんお坊さんへのお布施(お礼)が必要になります。
金額などは地域やお寺さんとの関係によって異なりますが一般的に1万円~5万円程度が多いようです。
また「お車代」として別途数千円から1万円程度渡す場合もあります。
「直接お金の話は聞きにくい?」と感じられるかもしれんがやはりきちんとお寺さんお坊さんに確認されておくことをお勧めします。
そこまでこだわる必要はありませんが現金丸出しの直で渡すのはちょっと・・・?
やはりなにか封筒に入れてお渡しすべきかとも思います。

仏壇から位牌を持ち出すのはOK?

仏壇から位牌を持ち出す
誰も住んでいない空き家の実家の仏壇から位牌だけを持ち出すの慎重になってください。
なぜなら、基本的には仏壇の引越しと同じく仏壇から位牌を持ち出すのも「魂抜き」「魂入れ」の儀式が必要だと思うからです。
なにしろご先祖様の魂は仏壇ではなく「位牌」に宿っていると考えられるからです。
ですから、仏壇から位牌だけを持ち出すことは考えずに仏壇と一緒にどうするか?を考えましょう。
このあたりは各個人の考え方によるものですから、こうしなければならないというものではありません。

空き家の実家の仏壇・位牌の処分方法と依頼先と費用の目安

実家 空き家 仏壇 費用

それでは「魂抜き」「閉眼供養」が終わった後の仏壇・位牌の処分について考えていきましょう。

『魂抜き』『閉眼供養』が終わればお仏壇やお位牌は普通の家具と同じ

魂抜き・閉眼供養などをきちんと済ませてご先祖の魂が抜ければ、お仏壇は通常の家具と変わりません。
ただそれはあくまで建前上であって、その後の処分方法は各自のご判断になります。

自治体に粗大ごみとして出す

グーグルで検索すると「仏壇 処分」の関連キーワードとして「仏壇 処分 粗大にごみ」がでてきます。
それだけ今の時代はお仏壇にそれほど思い入れがない方も多いせかもしれんせんね。(汗)

粗大ごみとしてお仏壇・お位牌を出せるかどうか?は各自治体に相談してみてください。
(市町村の環境課や生活環境課など家庭ごみ対応の窓口)
自治体によっては引き取りをしていないところもあります。
バラバラに解体して普通ごみとしてだす!という方もいらっしゃいますが・・・
お仏壇を粗大ごみとしてだすには
①定期的ごみ回収日に合わせて指定のごみ回収場所に出す。
(ちょっとご近所の目が気になりますね)
②臨時ごみとして自宅まで回収を依頼
③焼却場に自分で持ち込む
できれば②か③になるかと思います。
費用的には数千円程度で済みますから費用的にはこれが一番安価で仏壇の処分はできるかと思います。
ただやはりちょっと古い人間の私には正直少し抵抗はありますが、これも人それぞれの考え方ですものね。

お寺さん(菩提寺)に仏壇お位牌引き取りを相談する

実家の父さんお母さんが檀家であったら菩提寺・お寺さんが仏壇の処分の相談にのってくれる場合もあります。

やはり一番これが一番安心できる方法かもしれません。
ただお仏壇の引き取り作業までしてくれるかどうかはわかりません。
お位牌なら簡単に持参できますが大きいお仏壇はちょっと大変ですものね。
お孫さんたちの力を借りてレンタカー?という手段も考えないといけないかも?
きちんとお焚き上げまでしてくれるのですから安心です。
費用はお寺さん(菩提寺)に確認してみてください。

仏壇店に仏壇・位牌の処分を相談する

お仏壇屋さんでも仏壇の引き取り処分を引き受けているところもたくさんあります。
ただ、仏壇の処分だけ?では引き受けてくれないところも多いようです。
今はすごくコンパクトで洋室にもマッチするお洒落なお仏壇もたくさん出ています。
「実家にあった大きな仏壇は引き取れないけれどこれだったらうちにも置けるかな?」
というのならばお仏壇の買い替えと古い仏壇の引き取り処分を相談されてみてはいかがでしょうか?

遺品整理業者に仏壇・位牌の処分を依頼する

実際に私が遭遇する一番多いケースは「遺品整理を依頼するときに仏壇処分も同時に行う」というケースです。
まあ、事前に「魂抜き」「閉眼供養」を済ませておいて遺品整理の作業と同時に仏壇の引き取り処分をお願いすればスムーズです。
費用の目安は数万円(3~5万円)が多いように思います。
これも遺品整理業者の見積もりの際にご確認してください。

「超ミニ仏壇」に買い替えて実家の仏壇を子供の家に引っ越しさせる

小さな仏壇

子供からすれば、やっぱりお仏壇を処分してしまうのはちょっと親や先祖にも後ろめたい気持ちはありますよね。
おそらくそんな罪悪感を感じるのもあなたの世代が最後だと思います。
次の世代はそんなことなんて気にもしないかもしれません。
だって、今まで家に仏壇なんか無かったのですから仕方ありません。

せめて、あなたの世代の間だけでもお仏壇を自宅に置きませんか?

今の住宅事情を仏壇店も考えていて今は「ミニ仏壇」も人気です。
しかもこんな超ミニ仏壇もよく売れているそうです。

この超ミニ仏壇のお値段は25,300円
これをお仏壇として許容できるかどうかは個人の見解ですが実家のバカでかい仏壇からこれくらいダウンサイジングすると置けるかもしれません。
これなら、なんとか失礼ながら狭い子供のあなたのお家でも置けるかもしれません。

一度 お近くの仏壇店でも調べてみてください。
きっとあなたのお家でも置けそうな仏壇が見つかるかもしれません。

仏壇放置の祟りは迷信だが次世代に引き継がせるものではない

仏壇 放置 の祟り

仏壇を放置しているとこんな祟りがあるというい人もいます。、

  • 家系への悪影響
    家運の衰退、病気や怪我の増加、人間関係の悪化など
  • 霊障
    悪夢や幻覚、体調不良、原因不明の不運など
  • 故人の怒り
    供養が行き届かないことに怒り、家族に不幸をもたらす



しかし私は仏壇を放置することの祟りについてはあくまで迷信に過ぎないと考えちます。

ただ、仏壇は故人の霊を供養するための大切な場所であることには違いありません。
それに、何らかの理由で仏壇を放置してしまうと様々な祟りがあったかのように勘違いしてしまうのも仕方のないことなんです。

仏壇を放置してしまう屋無負えない事情

なにもみなさん好き好んで仏壇を放置しているわけではありません。
みんな仏壇を放置するやむおえない事情を抱えています。

・忙しくて掃除や供養をする時間がない
・仏教への信仰心が薄れている
・仏壇を処分したいが、方法がわからない
・子供の家に仏壇を置くスペースがない

実家の空き家のお仏壇・お位牌の処分や引越しは家族全員できちんと話し合ってください


お仏壇の処分に限らずご実家の処分や片付けでは、家族の誰かが独断で断行してしまうと後々トラブルになることもあります。
しっかりとそのあたりを家族全員で話し合っておかないといけません。
でも、仏壇の処分の問題だけでなく、そこには遺産相続や実家の維持管理の問題も関係してきます。
ですからなかなか話しにくい?自分からは切り出しにくい?ものでもありますけどね・・・(汗)

一番簡単なのは古い仏壇を引き取ってもらってコンパクトな仏壇に買い替えるといいかもしれません。
仏壇の専門家がお手伝いしてくれますからね。