笑顔の江本

相続の事で一番の基礎は法定相続人の範囲です。
これは決して難し事ではなくみなさん知っているはずですよね?
でも、意外とこの法定相続人の範囲を無視して自分勝手に相続手続きを勧めようとする人がどれだけ多いことか?

あなたが法定相続人の範囲外であれば相続に関しては一切無関係です

法定相続人ではないから相続には口は出せない

どうして法定相続人以外の人が相続手続きを勧めようとするのか?

「親が亡くなれば子供が相続するもの」っていうのは誰もが理解している相続の常識ですよね?
でも、それって現実と相続の法律に少しそぐわない状況もよくあることだからです。

「血は水よりも濃し」が法律の相続の考え方なんです

つきあいがあろうがなかろうが関係ありません。
戸籍上の子供なら相続人であり、それ以外は相続人ではありません。
何十年間の会ったこともないような子供であってもです。

世の中にはいろいろな事情でおひとりさま状態の高齢者もたくさんいらっしゃいます。
でも、日頃の生活は「おひとりさま」状態であっても「法律的にはおひとりさまではない」ケースは少なからずあるのです。

たとえば子供がいない人には亡くなった兄弟姉妹(亡くなっていれば甥や姪が代襲相続)が相続人になります。
残された遺族にとってはしょせん義理の関係です。
沖縄の方が北海道の義理の兄弟姉妹にもう何十年も会ってはいないということもありますよね。
また、内縁関係で籍を入れていなければ、いくら長年連れ添っていた事実があっても相続人ではありません。
今はもう親戚づきあいも希薄ですから何十年も会っていない?いや葬式にも顔を出さなかった人でも法律的にはりっぱな相続人であるケースが少なくないのです。
最近多いのが親子の断絶ですね。
それは離婚した方に多いです。
まあ、離婚の事情や理由は人ぞれぞれにこみいった理由や原因があると思います。
それが原因で親子関係が破たんして、もう何十年も交流がない?いやどこに住んでいるのか?連絡先すらわからないケースも多いんです。
前妻や前夫との間にできた子供とはまったくつきあいや交流がないことって珍しくないんです。

そのため、おひとりさま状態で亡くなってしまった方で法律的におひとりさまでない方は相続対策が必要なんです。
(相続税対策ではなく相続手続き対策と読んだ方通いですが)

いまいちピンとこない方のために実例をご紹介しておきますね


おひとりさまで亡くなった姉の年金が行方不明になり弟が立て替えた葬式代も取り返せないしお位牌も作ってあげられない

亡くなった姉はずっと独り暮らしのおひとりさま
葬式もあげてあげた弟に年金事務所から未収年金の案内が来た。
弟は葬式代や位牌代のこともあり喜んでいたのだが
姉にはまったくつきあいのなかった前夫との間の子供がいたので
弟にはまったく手を出せないことがわかってしまった。

前妻や前夫との子供も成人になる結婚独立してしまったらもう他人同然かもしれません。
ましてその後再婚でもしたら新しい継母や継父のことも考えたら、いくら血が繋がっているといっても実母や実父とのつきあいを絶つことを責めるわけにはいきませんよね。

でも相続ではりっぱな法定相続人であり、交流やつきあいが全くない?なんて関係ないんです。

身近な人が葬式をあげてもその葬式代すら返ってくる保証はない

晩年につきあいがあった方やたとえ近親者であっても、おひとりさまであった故人を可哀想に思ってお葬式をあげてあげてもその葬式代が返ってくる保証はありません。
もちろん弁護士や司法書士や行政書士などの法律の専門家に依頼すれば戸籍調査から法定相続人の居所まではわかるとおもいます。
でも、そこまで手間や費用をかけるほどの遺産がその故人にあるかどうか?はちょっと不安が残ります。
「あんたの親の葬式費用だぞ!」と迫っても法律的には難しいかもしれません。

現実におひとりさまはもちろん、法律的におひとりさまでない方はなおさら遺言書などの相続対策を立てておかないと葬式も出せませんよ

葬式
いくらおひとりさまであっても、お葬式すらあげてもらえないなんてとっても悲しいですよね。
だから遺言書だけでもあれば、法定相続人以外の方でも信用できる方を相続人にできるのです。
その方にきちんと最期のことだけでもお願いして、きちんとしてくれると思います。

笑顔の江本

日頃の生活はやっぱり「遠くの親戚より近くの他人」がよっぽどあてになるものですが、こと相続に関しては法定相続人の範囲外の他人には全く手が出せないことをしっかりと覚えておいてくださいね。