相続した実家のリフォーム
親から相続した実家をどうするか?
結局3つしか選択肢はありません。
「売る?」
「貸す?」
そして
「子供の誰かが住む!」
という選択です。

ここで意外と多くの方が
せっかく相続したこの実家、リフォームして俺たちで住もうじゃないか!
という決断をする相続人が多いのですが・・・・

確かにずっと賃貸アパート暮らしを続けてきた子供からすればやっぱり「持ち家のマイホーム」に大きな憧れを持つのも当然ですからね。
でも、ちょっと待ってくださいね。
簡単に決断すると後で後悔や失敗することもあるのです。

相続した実家をどこまでお金をかけてリフォームして住むか?

簡単に
相続したこの実家、リフォームして俺たちが住もうじゃないか!
 天国の父さんや母さんたちもそれが一番喜ぶだろう!

と考える前に
どこまでのリフォームをするか?
しっかりと考えていかないといけません。

とりあえずほんの数年間程度だけであればそれもいいのですが、これからずっと住み続ける?というお考えならしっかりと検討していかないといけない問題もあります。

相続した実家を莫大な費用をかけてリフォームしても快適な住まいは実現できない


相続した実家はどんな実家ですか?
ひょっとしたら昭和の建築でかなりの築古 はっきりいってオンボロではないですか?

昔、そこ人住んでいた子供たちも結婚独立して実家を離れて数十年
子供たちの記憶にあった暮らしと、いざ住みだしてからの暮らしとはかなりギャップがあることも知っておいてくださいね。

夏は暑く、冬は寒い!それが今の実家です


子供たちが暮らしていた数十年前にはまったく気にならなかったこともいざ暮らし始めると我慢できないことってあるのです。

それは「実家って夏は暑く、冬は寒い」ということに後から気が付いてももう手遅れのこともあります。

昔の夏は扇風機だけで過ごしていたと思います。
でも今はクーラーなどのエアコンが当たり前。
パンツとランニングシャツと扇風機だけで過ごすことが当たり前の時代と今はまったく感じ方が違います。

昔の冬は家族みんなでひとつの炬燵(コタツ)に足を突っ込んで温かいドテラを着込んでいたものです。
しかし、いまはそんな昔の炬燵(コタツ)はあまり見かけなくなりましたね。
床暖房までは無理でもホットカーペットでごろりと寝そべってテレビでも見たいものです。
まして、今は家族団らん一つの部屋に集まって過ごすことも少なくなりました。
子供たちはみんな自分の部屋で過ごすものです。
そんな時に冬はめちゃくちゃ寒く感じるかもしれません。
特に昔の木造の家は隙間風ピープー、いくらエアコンで暖房しても温まりません。

泣く江本

えっ?なぜそんなことを言うかって?
それは私の実家がそうだからです。
父が亡くなり、母が亡くなり空き家になった実家
もちろん昭和建築の年代物のオンボロ戸建てです。
母は実家近くの病院に入院していました。
その母がいよいよ危ない?という状況になり私はいざという時のために実家に泊まり込みました。
母が一人で住んでいた実家は、母が入院した後もずっとそのままの状態でしたからいつでも泊まることができました。
しかし、いざ泊まった時にはまあ寒いこと寒いこと。
壁から隙間風?はもとより床から冷たい風が入って来るのには驚きました。
炬燵で暖をとっていても足元は温かいのですが、顔や上半身はめっちゃくちゃ寒いのです。
室内なのにごついダウンジャケットを着て過ごしました。
昔、私が子供のころに暮らしていた時には当たり前でなんとも感じなかったのですが・・・
正直「この家にはとても住めないなぁ・・・」
と実感したからです。

昭和の建物に断熱材というものは無かったかも?

不動産屋の私ですから建物にはある程度知識があります。
よく考えれば実家の建物には壁に断熱材なんて入ってはいません。
今は至極当たり前の断熱材ですが、これがあるのとないのとではこんなに違うのか?と驚きました。
断熱材というのはこんな代物です。

どうする?相続した実家のリフォーム費用

実家のリフォーム費用
私もご相談を受けて
この相続した実家はリフォームし私たちが住もうと思いす!
という選択をされる方も多いです。
そこで良心的なリフォーム会社のご紹介もするのですが
えええっ!こんなに高いんですかぁ!!」(驚)
とビックリされる方も少なくありません。
やはり一般の方はあまりリフォーム費用の相場というものをご存じないのを実感します。

キッチンやお風呂など水回りだけで軽~く百万円単位は飛んでいきます。
その他にも外壁やもろもろの諸工事を入れると高級車1台分以上のお金は最低でもかかります。

しかし、子供たち自身も自分の老後の生活威設計も考えなければいけない年代の方ばかりす。
コツコツ貯めた貯金をはたいて大きなリフォームをするんもは慎重に決断すべきだと思います。
相続した子供たち自身も高齢になっていては銀行からのリフォームローンもなかなか難しいのも現実です。

あるご家族は新築建て替え並みのリフォームをされた方もいました

ご相談を受けたあるご家族
やはり相当親の家に対して思い入れのあるご家族でした。
そこで今流行っている「新築そっ◎りさん」で大規模リフォームをされました。
別件でお話があって、その時にリフォーム費用をさりげなくお聞きすると・・・
「ひえぇぇ!それだったら建て替え出来ますやん!」
と内心驚きました。

確かに注文住宅なら無理ですが、今の建売住宅の建築費は1戸当たり1200万円程度で建てられています。

相続した実家のリフォーム費用は売却時に評価はされない

そんなせっかくのリフォームなのですが我々不動産屋は売却時に評価をするのは難しいことも知っておいてくださいね。
いくらきれいにリフォームされたとしても基本的な建物評価額は建築年数によってわれわれは評価します。
まして一度は使用された後ですからあくまでリフォームはプラスα程度でしか評価はできないのです。

相続した実家をリフォームしても共有名義だと後で出て行けと言われるかも?


「相続登記」ってお聞きになったことありますか?
亡くなった親から相続した子供の誰かに登記名義を変えることをいいます。
しかし、このあたりの相続手続きを曖昧でしていないことも多いのです。
別に強制的に相続登記はしなければいけないものでもないので親名義のままの家に住む場合もあります。
これは法律上は準共有状態であり、いわば法定相続人みんなで共同所有している状態です。
あるいは、子供の誰かが住むけれど登記名義人は複数の子供たちの共同名義で相続登記している場合もあります。

そんな実態は子供の単独利用している状況であっても、それはいつかもめる時限爆弾を抱えているようなものです。

いずれ共有名義という不安定な状況は解消しなければいけない時期がやってきます。
共有名義の相続人の中で住んでいない相続人にはなんのメリットもないのですからね。
「そんなこっちは何十年も固定資産税を払ってきたんだから・・」
「長年私たちが住むことに文句も言わなかったのだから時効取得だ・・・」
とご主張される方も多いのですがそれはちょっと通らない主張でもあります。

相続した実家のリフォーム費用は売却時に清算されないことも多い

そんな時に住んでいた相続人の子供からすれば
「こっちは◎百万円もかけてリフォームをしたんだからその分は多く相続するんもが当たり前!」
という主張も多いのですが、必ずしもそれが認められることもないことをしておいてくださいね。

まあ何十年も住み続けてリフォームにかけた費用も十分に元を取ったといえる状況ならばまだよいのですが、リフォームしてからわずか数年後に実家の売却話が持ち上がってしまttら目も当てられませんよね。

相続した実家をリフォームして住むなら後悔や後でもめないようにしておこう


結局、相続した実家は「住む」「貸す」「売る」の3つしか選択肢はありません。
参考:相続する実家が空き家なら活用策はこの3つ!空家のまま放置?売却処分?賃貸?子供が住む?

しかし、どれもメリットもあればデメリットもあります。
確かに親が住んでいた実家には相続した子供たちにとっては相当の思い入れもあって当然です。
相続した親の家が無くなることには寂しい気持ちもあって当然です。
でも、それが災いとなって後で後悔する方も少なくないので慎重に決断してくださいね。
参考:「実家を売却して後悔した、寂しい」は勘違い!それが正解なんです

笑顔の江本

他の兄弟たちとの遺産分割協議の話し合いの場で、安易に実家を相続することを選択したことを悔やむ方もたくさんいることを知っておいてくださいね。
実家の相続を選択するならその後の暮らしにかかる費用もしっかりと調べておきましょう。
一度成立した遺産分割協議は後ではひっくり返すことはできないからです。

くれぐれも相続の話を曖昧なままの状態のままで実家のリフォームはしてはいけませんよ!
参考:【相続の話し合い】は法律と不動産に詳しい第三者を入れると良い