「相続手続きの印鑑を押して切れないんです!どうすればいいんですか?」
そんなご相談をたくさんいるのですが実は対策は3つしかありません。
印鑑を押してくれるまで辛抱強く待つ
妥協案を提示する
調停や裁判で徹底的に争う
どれもあなたの望む回答ではないと思います。
でも、相手が相続の書類に印鑑を押してくれないのはそれなりの理由があるからかもしれません。

相手が相続の書類に印鑑を押さない理由はなんだろう?

相手が相続の書類に印鑑を押さない理由

「相手がどうして相続の書類に印鑑を押してくれないのか?」
きっとお怒りだと思います。
でも、相続ではどちらも被害者であり加害者でもあるのです。

今までの経緯や事情と法律は異なる

親の介護をしてきたから?
俺が長男だから?
この実家に今まで親と同居してきたんだから?
そんな経緯や事情で相手に相続の書類に印鑑を押すこと迫っているかもしれません。
でも、法律では子供たちはみんな平等な相続権を持っていることはあなたも知っているはずだと思います。

今までどんな経緯や事情があったとはいえ法律的には相手が正しいこともあるのです。

相手に相続の書類に印鑑を押してもらうには「待つ」

相手に相続の書類に印鑑を押してもらうために持久戦に持ち込むこともあります。
相手がどうしても印鑑を押さざる負えない状況になるまで「待つ」のです。

相手がどうしてもお金が欲しい時
相手の怒りが収まって冷静に判断できるようになった時
相手がもう相続トラブルを解決したくなった時
そんな時が来るまで「待つ」という方法です。
しかし、それが来年なのか?10年後なのか?ひょっとしたら永遠にそんな時なんて来ないのか?
それはだれにもわかりません。

相手に相続の書類に印鑑を押してもらうために「妥協案を提示する」

ひょっとして相続の書類に印鑑を押す相手になにもメリットがない条件ではないですか?
今までの経緯や事情は理解できる。でもゼロっていうのはちょっと納得できない。
そんな方も多いのです。

円満な相続のコツは「損して得とれ!」だと思います。
妥協できる?折り合いをつけられる?
そんな妥協案を提示することはできませんか?

一切妥協しなければずっといつまでも解決はできません。
ひょっとしたらこの相続トラブルは次世代のあなたの子供まで引き継がせなければならないのです。
そんなことを考えれば妥協できる範囲での条件提示をしてはいかがでしょうか?

相手に相続の書類を押してもらうために「調停や裁判で徹底的に争う」

どうしても?どうしても?
納得できないのであれば徹底的に調停や裁判で争うことも決意しなければならないかもしれません。
でも、それは
・兄弟姉妹間の関係は完全に破綻する
・調停や裁判では時間も費用もかかる
ことは覚悟しなければいけません。

その前にあなたの主張や考えが法律的に正しいか?はきちんと確認しておいてくださいね。
私もよく相談を受けるのですが、法律的に無茶を言っている方がとても多いのです。

相続・遺産問題・遺言書でわからないことは弁護士に相談が早道!
■いくらネットで検索しても無駄です
相続のもめごとは百人いれば百通りで同じケースはありません。
だからネットでいくら解決策を探していてもあまり意味はないのです。
遺産分割で納得できないが自分の主張が正しいのか?間違っているのか?
そんなモヤモヤを抱えたままずっと悩んでいるよりも弁護士に相談するのが解決の早道です。
「相続弁護士ナビ」では、全国の相続に強い弁護士の情報をご提供するサイトです。

相続の話はしっかりと話し合ってから印鑑を押してもらわないと後でもめる

相続対策専門士江本圭伸
「うぅ・・・・この話はこれで何度目だろう・・・」
相続のお手伝いをしていると、そんな苦労は日常茶飯事です。
「あぁ・・・また堂々巡りか・・・?」
また同じ話からのスタートなんですね

これを避けても後でもめることってよくあるんです。

高齢の方に相続に関する法律なんか通用しないこともあります。

ぜんぜん関係の無い恨みつらみを延々と話し出す高齢の相続人の方に
相続の手続きのお願いをするのはすごく大変です。

実務は司法書士や弁護士など専門家のお力を借りるので
私自身は同席はして協力をする程度なんですが、
時に血管がブチブチッと切れそうなこともあります。

「ふぅ~!やっと終わった・・・ご理解していただいた・・・」
そんな安堵をしても、後々 また相続の話を蒸し返す方もいるんです。

ではそんな実例をお聴きください。

何年も経ってから、また相続の問題を蒸し返す相続人

いかがですか?
しっかりと理解してもらうためには、下手に財産隠しなどをせず
きちんと遺産内容を開示して
その上で納得してもらわないと
いくら仲の良かった兄弟姉妹でも親の遺産相続で関係がこじれてしまうことって
よくあるんですね。

でも、なかなかそれが難しい・・・・

ご相談者も私にさへ本当のことも教えていただけないこともあります。(汗)



「とりあえす今回の相続手続きははこの書類にハンコと署名してくれ!」

親の遺産内容をすべて知られたくない相続人がいる場合は、必要書類を小出しにお願いすることもあります。

「とりあえす今回の相続手続きははこの書類にハンコと署名してくれ!」
また、その後に別の相続手続きで
「この書類にハンコを押してくれ!」

と小出しにすると、いろいろな疑いが、たとえ血を分けた兄弟姉妹であっても生まれてくるものです。

きっちりをすべての遺産内容を開示して
一度にすべての相続手続きは終わらせる!

これが相続においては重要だと考えているのですがいかがでしょうか?

よくあるケースが
「そんな話、聞いてないよ!」
なんですね
次男の怒り

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だからネットでいくら解決策を探していてもあまり意味はないのです。
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