親と同居の子供しか親の遺産の内容は知らないし、
離れて住む別居の子供には親の遺産を把握する方法は無い

親と同居している子供が高齢の親の財産管理をしている場合がほとんどです。
日頃親と別居で離れて住む子供には
「親にいくらの財産があるのか?」
気にはなっていても、なかなかそれを切り出すことは難しいですよね?

そんな典型的なトラブル例をお聴きください。

離婚して実家に戻っている姉が親の遺産を独り占めしようとしている

よく、もめるパターンですね。

預金も亡くなる前に、おろされていることもあります。

でも、なかなかその辺の経緯を聞きにくいものです。

「お姉ちゃん、
お父さんの財産はどうなっているの?
私にも半分 貰う権利があるんだから、
その辺のところ
ハッキりしたいんだけど!」

とは、なかなかきりだしのくいものです。

そんな場合 まず親族であれば
銀行に行けば取引明細を調べるとことができます。

亡くなる前にいくらの預金があったか?
何月何日にいくら出金されたのか?

全て詳細な記録があります。

ですから
調べれば、死亡前にどんなお金の流れかがわかります。

その辺のところもまず下調べしておくのもよいかもわかりません。

「えっ?そんな金額しか無かったの?」
なんて取り越し苦労のこともよくあるものです。

親の預金なんていくらあるかわからない?
それが現実ですし、

ある程度 妄想が働いて
金額が一桁 ニ桁 大きく考えてしまっていることもあります。

しかし、弁護士の先生の意見もある意味 正解ですね。

「弁護士を立てて遺産争いをするような場合、まずその後の関係が絶えますよ!」

そのために、僕みたいな人間が必要なのじゃないかな?
と思います。

うやむやにしておくと
やはり、ずーーーーーーーーーーーーーと
モヤモヤしたままの気持ちになってしまいます。

そして、良くご相談のあるケースは

長年 住んでいると
(今回は姉夫婦が20年前に別居して実家にずーーーと住んでいる。
もちろん そのお子さんも一緒に住んでいる。)

例え、亡くなった父親の家でも、20年以上 住んでいると
「もはやこの家は私の家(財産?)」
そんな気持ちになりがちです。
そこで、相続が発生した時に
妹が同等の相続権利を主張しても
なかなか
割り切れる感情を持つのも難しい・・・・?(困)

法律的には平等でも
そこは人間ですからね・・・・

姉妹の関係にひびを入れたくない?

しかし、この葛藤の中でモヤモヤしてしまいますよね。

片方のお話を聞いただけでは、
少しお姉さんの方が欲張っているのでは?
と感じる方も多いでしょうが
ひょっとすると 亡くなったお父様の介護を長年 お世話してきたかもしれません。
ですから 遺産分割ってかなりデリケートなんですね。

その辺を考えれば
亡くなったお父様が
何らかの意思を残しておく!
つまり遺言という重要性がご理解いただけるのではないでしょうか?

ただ やはり血を分けた姉妹ですから『これからも仲良くしていきたい!』そう考えるのも当たり前です。

もしそう考えるのであれば、こんなアドバイスもできます。

預金を既に出金しているのであれば、、もはやそれはあきらめて
今のお家(お姉さまが子供と住んでいる)は
将来 売却になった時には
必ず相続関係人全ての印鑑が必要になります。

お父様の名義のまま、放置してあるのであれば、勝手にお姉さまが単独で不動産登記名義を変えることはできません。
登記の名義を変更するには、きちんとした遺産分割協議書に相続人全員の署名と印鑑証明が必要なのですからね。

笑顔の江本

その時までは、じっと我慢する!?
その時に相続財産を主張する!

それもひとつの思いやりかもしれません。
※そのためにも銀行の取引明細を収集しておくこともお勧めします。

こちらも参考にしてください
参考:これがもめる相続トラブルまとめ【ワースト5】次はあなたの番?