親の介護の義務と相続する権利の矛盾は永遠にもめる争いの火種

相続放棄しろという兄と平等な遺産分割を主張する妹

親の面倒や介護は長男がみるもの?

やっぱり多くの長男は
「長男の俺が親の面倒や介護をしないといけないのかな?」
と考えています。
ぼくも年代的にはその考え方に同調します。
※おのおの事情が異なるので一概には言えませんが、一般論としてです。

しかし、そこには大きな落とし穴があります。

それは・・・・

いくら親の介護をしてきても、
必ずしもそれが相続で報われるとは限らないからです。

私は常日頃
「親の介護と相続はワンセットで考えてくださいね!」
と口を酸っぱくしてお話しています。
でも、

「親の生きているうちに遺産相続の話をするなんて、ちょっとできないですよ!」

と顔を曇らせる方が多いです。
そのお気持ち、痛いほどわかります。

そんなあなたに聴いて欲しい相談例があります。

親の面倒をみてきた兄が「相続放棄しろ!」というが平等な遺産分割の遺言書まで母に書かせた妹との確執


遺産分割でもめたら落とし所が難しいのが遺産相続なんですが・・・?

「おれが長男で全て遺産相続するから、妹のお前は相続放棄しろ!」
という兄はなんと強欲な兄なんだ!
と思いますか?

「親の面倒もみないで遺産相続の権利を主張するなんて、あつかましい妹だ!」と思いますか?

これってどちらも正論ですよね。
どっちが悪いなんて、とても私にはいえません。
ただ、やっぱり互いの考え方をきちんと伝え合う必要があるということなんです。

法律では、子供が相続する権利は原則みんな平等です。
そこに親の介護なんかのことが関係するからもめるんです。
今回のご相談者の方も
「私はなにも無茶なことは言ってはいないわ!
 だって法定相続分の遺産分割を望んでいるだけなんだから!」

なんてお考えかもしれません。
でも、親の介護・面倒をみてきたお兄さんにはそれはとても納得できないことかもしれません。

勝手に動き出すと争いの原因になるのが遺言書です

にわか仕込みの知識で遺言書を親に書かせたことで、問題が大きくなることもよくあります。

まずは親も子供も一緒にしっかりと自分の考えを話し合う機会を設けるのが得策です。
子供の誰かがフライングして勝手に行動を起こすと、問題はこじれてしまって収拾がつかなくなりがちです。

そうなってしまうと
もうどちらかが勝つか負けるか?のゼロ百の落とし所さえ見つからなくなってしまいます。

互いに譲れるところは譲る!
これが相続の話をまとめるコツなんですが、これがなかなか難しいので私も頭を悩ませています。

ですので、予め親も子供も将来の老後・介護・相続のことを話し合うことのきっかけにエンディングノート書き方講座を私は開催しています。

「そんな縁起の悪いことを!」
なんて曖昧のままにしておくと後でこじれますよ!

なんども言いますが
親の面倒・介護のこと遺産相続はワンセットで考えてくださいね。