相続トラブルってなにもお金だけじゃないんですね。
こんなご遺骨をめぐって骨肉の争いも起こりうるのです。
長男と後妻との間で遺骨のことで争いが起きた宇津井健さん
あのだヒットドラマ「ザ・ガードマン」や「渡る世間は鬼ばかり」の岡倉のお父さん役で人気を博した宇津井健さん。
享年82歳で肺気腫でこの世を去られました。
亡くなる直前に名古屋の有名クラブのママさんにプロポーズしたのはロマンティックでしたね。
その結婚生活はわずか数時間ほど・・・?とも言われています。
で、そんな純愛テレビドラマばりのストーリーがあったのにも関わらず、今度はちょっと事件が起こっています。
故宇津井健さん 長男と未亡人「お骨」バトルに泉ピン子激怒
12月5日、愛知県名古屋市内の寺院で、3月14日に慢性呼吸不全のため亡くなった宇津井健さん(享年82)の墓開きが行われた。ここは明治37年に建立された“名古屋一由緒ある寺院”と呼ばれている。「宇津井さんの墓所が建てられたのは松坂屋やトヨタの創業者なども眠る、寺院の中でも格式が高い場所です」(寺院関係者)
このお墓を建てたのは、宇津井さんが亡くなる5時間前に入籍した名古屋の高級クラブ『なつめ』のママ・文恵さん(80才)だ。
午後12時過ぎに始まった墓開きには、文恵さんをはじめとする40名ほどの『なつめ』関係者が参列したが、宇津井さんの長男やその家族の姿はなかった。以前、女性セブンがお伝えした通り、文恵さんと長男は「お骨と遺産」を巡って大バトルを繰り広げていた。
宇津井さんが亡くなった当初、一部で“財産目当て”と報じられたことに関して、文恵さんは、《2人できちんと話して“おたがいの遺産相続権は放棄する”と取り決め、息子さん夫婦にもきちんと伝えていました》(『週刊新潮』4月3日号)と否定していた。
しかし、最近では、《そんなことは話し合ってませんよ。だって私は、ずっと結婚したくないって言ってたんだから》(『週刊文春』11月6日号)と前言撤回。さらに遺産だけではなく、遺骨に関しても、長男は自分の母親である前妻が眠る冒頭のお墓に入れたいと分骨を望んだのだが、文恵さんは「本人の“私と一緒に”という遺言があるから、名古屋にお墓を建てる」と主張していた。
そして文恵さんは有言実行。名古屋に宇津井さんと自分が入るお墓を建てたのだった。
「今回の墓開きに関して、息子さんには一切連絡がなかったようですよ」(長男の知人)
さらに今回は埋骨方法についても長男側を驚かせる方法を取っていた。
「名古屋では宗派に関係なく、遺骨を骨壺ではなく、布で包んで埋骨するのが一般的なんです。それは“お骨を土に還す”という意味合いが込められています。ですから、宇津井さんの遺骨も名古屋式で埋骨されました」(前出・寺院関係者)
宇津井さんのお骨が土に還ってしまえば、当然、長男たちが望む分骨は物理的に難しくなる。これは文恵さんの“健ちゃんは渡さない”という意思表示なのかもしれない。
また長男と同じように、今回の墓開きに怒髪天なのが、「墓の場所ぐらい教えろ!」と息巻いていた『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で宇津井さんの娘役だった泉ピン子(67才)だ。
「ピン子さんは名古屋での墓開きの話を耳にして、呆れてものが言えないといった感じでした。ご家族の意向を完全に無視した独断での埋骨ですからね…。“お父さんがかわいそうだ!”って、橋田先生とともに怒り心頭でした」(芸能関係者)
橋田ファミリーをも巻き込んだこの騒動、まだまだ尾を引きそうな気配だ。
NEWSポストセブン
愛する人をずっと近くにおいておきたい後妻さんの気持ち
自分の母親の眠る墓に入れてあげたい長男の気持ち
どちらもわかる気がして複雑です。
遺骨の所有権は誰にある?
遺産はきちんと法律で法定相続人が決まっていますが、遺骨の場合はそのあたりが少し曖昧です。
祭祀継承者といって故人を祭っていく人が遺骨や祭具(仏壇など)や墓石などを所有することにあるのですが
このあたりを法律は「慣習に従って・・・・」となんとも曖昧な表現なんです。
亡くなった人が遺言書などできちんと遺族にその遺志を伝えていない場合は、みんなで話し合って決めなくてはいけません。
もちろん祭祀継承者は複数の人がなることもできますし、妻でも子供でもいいです。
ただ、誰が祭祀継承者になるのか?を意見が対立したらどうなる?
さまざまな事情により祭祀継承者に誰がなるのか?
意見がタイルいつした場合はどうなるのでしょう?
最終的には家庭裁判所の審判を仰ぐことになる
当事者同士で話し合いがまとまらない場合は、第三者的な意見を求めるために家庭裁判所に調停の申し立てを行うことになります。
ただその調停でも意見がまとまらない場合は、審判といって家庭裁判所が祭祀継承者を決めることになります。
遺骨の所有権をめぐって争いがおこれば納骨もできない
今回の騒動では
「自分の母親や宇津井家の先祖が眠るお墓に宇津井健さんの遺骨を入れたい!」
という長男と
「それはできない!」
と分骨すら拒んだ後妻さんとの争いです。
後妻さんからすれば、
「自分がが宇津井家の墓に入ることはちょっと・・・?」
ということなりますよね。
そのお墓には亡くなった前妻さんも眠っているのですから。
そこで新たに二人のためのお墓を建立しようとする噂もあったのですが、それでは長男側も黙ってはおれません。
結局、宇津井健さんのご遺骨が宇津井家の墓に納骨されるまで約三年の月日が流れてしまったのでした。
本当のところは闇の中なのですが、おそらく弁護士や調停などの段階を経て分骨ということに落ち着いたのかもしれません。
もちろん、週刊誌レベルでの情報ですが、遺産相続の争いはまだ残っているようです。
こんなにこじれてしまっては、どちらも引くに引けない状況ですものね。
熟年再婚の方は要注意
熟年再婚の場合は、互いに連れ子がいるものです。
そんな場合には特に気をつけてください。
「親父がそうしたければそうすれば・・・」
「お母さんは再婚したいのなら反対はしないわ・・・」
塾年再婚の話を子供に切り出した時に、面と向かっての反対は無いのかも知れません。
でも、それと相続の話は別物です。
熟年再婚をする?
親が熟年再婚をしそうだ?
そんな時には、将来どちらかが亡くなった時のこともしっかり話し合っておきましょうね。
それも遺産相続のことだけではなくお墓のことなどもしっかりと決めておきましょう。
きちんとすべてのことを決めておけば、
親も子供も互いが気持ちよくずっと付き合っていけるのですから!
参考:これがもめる相続トラブルまとめ【ワースト5】次はあなたの番?
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