ご存知の通り超高齢化社会において人生100年時代が当たり前になりつつある現代で「終の棲家」ってどんない住まいでしょうか?
えっ?「老人ホーム?」
それって現実の老人ホームを見たことがないからいえることなんです。
意外と老人ホームでの暮らしは窮屈で住みにくいのも事実なんです。
「まだまだ老人ホームなんて先の話し?でもちょっと今のままの暮らしを続けていくのは不安がある?」そんなかたのために私とご一緒に老後の住まいについて考えてみましょう。
終の棲家をどうする?高齢者の住み替えの理由は「孤独・不安・寂しい」「高齢者には暮らし難い我が家」
高齢者の多くが住み替え予備軍といわれています。
その理由を考えてみましょう。
- 介護が必要になった時に面倒をみてくれる人がいない
- 家や庭が広すぎて掃除や管理が大変
- 事故や病気の時に気付いてくれる人がいない
- 屋内に階段や段差があって危険
- 子供や親族に心配や迷惑をかけたくない
- 家が老朽化し使いにくく不便を感じる
- 子供たちが結婚独立し友人なども減っていき寂しい
- 周辺に坂道や段差があり歩くのがしんどい
そんな悩みを抱える高齢者たちがどんな住み替えをしているか?ニュースでもされていたのでご覧になってみてください。
僕自身はみなさんにこんなことをおすすめしてます。
「介護職なんてやってられない」 そんな風に考えてしまうのも無理はありません。、 それは介護の仕事は大変ですし、精神的なストレスも半端なものではありません。 介護職の方は誰もが一度は?いや何度も 「こんな介護の仕事なんてや …
そのこともこの記事を読み進めていただければご納得いただけるかも知れません。
まだまだ元気なアクティブシニアの終の棲家はどこ?
高齢者専門の住まいの相談窓口であるわたしたち「実家相続介護問題研究所|キーライフジャパン」ではもちろん老人ホームのご紹介もさせていただいています。
⇒在宅介護か老人ホーム探しか?のお悩みにお答えします | 高齢者住み替え支援センター
でも、「まだちょっと老人ホーム入居は早すぎるんじゃないかなぁ・・」と思うご相談も多いのです。
どうしても老人ホームは共同生活です。決められた時間に起き、決められた時間にみんなと同じ食事をし、決められた時間にお風呂に入浴。
気が向いた時に好きなところに出かけるのも施設にきちんと届け出なければいけません。
たしかに介護が必要になったらそれは助かることなのですが、まだまだお元気なアクティブシニアの高齢者には窮屈な暮らしです。
老人ホーム入居のタイミングをどう考える?
これだけ長寿命の現代社会ではちょっと老人ホーム入居のタイミングも考え直す時期が来ているのではないでしょうか?
実家⇒老人ホーム
というより
実家⇒高齢者でも暮らしやすい第2の我が家⇒老人ホーム
それが「より豊かで楽しい老後じゃないかなぁ?」と考えている私です。
どんなに素敵な老人ホームであっても気ままに暮らせる我が家に勝るものではありません。
たとえ身体が動き難くなってきても「自分できる範囲のことは自分でする!」
そのほうが認知症の予防にもなりますからね。
老人ホームは元気な高齢者には暮らし難い
老人ホームのご紹介もさせていただいている私ですがたくさん失敗もしてきました。
老人ホームをご紹介させていただいて「◎◎さん、どんな感じかな?」とお顔を見に行くと
「こんなとこにいたら頭おかしなるわ!頼むから連れて帰って!」
と涙ながらに訴えられたこともあります。
「▲▲さんに面会に来ました」と伝えると老人ホームの職員さんから
「▲▲さんはお亡くなりになりました」
「▲▲さんは入院されています」
そんなショッキングなこともありました。
「ええっ!?つい最近まであんなに元気やったのにぃ!!」
そんな経験もありました。
子供さんから親の老人ホーム入居のご相談を受けて親御さんを説得しようとすると親御さんから
「老人ホームになんか入ったらボケて早死にしてしまうがな!」
そういわれて100%否定できない私です。
もちろんそれぞれのご家庭の事情や状況もありますから仕方ないこともありますが
「やっぱり入らずにすむならぎりぎり限界まで老人ホームには入らないほうがいいかも?」
というのが私の考えです。
制限が多いのが老人ホームでの暮らし
老人ホームは共同生活です。
決められたスケジュールでの生活リズムです。
決められた時間に起床と就寝です。
食事も決められた時間に決められたメニューです。
自分の好きなものを自分で料理して食べることもできません。
好きな時に好きなところに出かけるのも制限されます。
本来元気な高齢者が入居するのが「サービス付き高齢者住宅(サ高住)」ですが入り口はロックされていて自由に出入りすることができないところがほとんどです。それは入居者の方に認知症の方も多いからです。子供たちや親戚知人の出入りも制限されるのが現実です。
確かに「いつも誰かがいる?」という安心感はあるのですがそれ以上にプライバシーや自由は大きく制限されています。静かに横になりたいのにまわりはワイワイガヤガヤでは心も休まりません。
要介護度の高い認知症の方ばかり
老人ホームにも種類があります。
①特別養護老人ホーム(通称:特養)
まず一番費用が安くて人気の公的団体が経営する老人ホームです。
しかし、入居待ちの方が多くなかなか入居できないのが現実です。
さらに原則「要介護3」以上の方しか今は入ることができません。「要介護3」というのはかなり高い要介護度です。
では民間型の有料老人ホームの種類はというと
②介護付き有料老人ホーム
医療法人などが多く経営する医療体制の整った有料老人ホームです。
③住宅型有料老人ホーム
後述のサービス付き高齢者住宅と似ている点も多いのですが食事や日常生活の介助サービスも付いている有料老人ホームです。
ただ①の介護付き有料老人ホームに比べ医療行為など歯提供できないところが多いです。
④サービス付き高齢者住宅(通称:サ高住)
かなり一気に増えてしまった感のある有料老人ホームがこの「サービス付き高齢者住宅」です。
高齢者に優しい住宅を提供するために建てられたもので②介護付き有料老人ホーム③住宅型有料老人ホームが厚生労働省管轄ですがこの「サービス付き高齢者住宅」が国土交通省が管轄なのも大きな違いです。②③が利用料なのにこのサービス付き高齢者住宅は賃貸契約になるのも大きく異なります。
わかりやすく例えると
②介護付き老人ホーム・・・病院の延長
③住宅型老人ホーム・・・・賄いサービス付きの寮
④サービス高齢者住宅・・・高齢者に優しい賃貸マンション
という表現だとご理解しやすいかもしれません。
でも大きな変化が民間型老人ホームに起こっています
実はどこの老人ホームも経営状況はかなり厳しいですし倒産する老人ホーム(他事業者に身売り)も多いのです。ただ名称はそのままのことも多くまわりはあまり気がつきません。
つい数年前までは入居一時金数百円~なんていう老人ホームが多かったのですが最近では過当競争で厳しくなってきたのか多くの民間型老人ホームが入居一時金ゼロ利用料も低価格に方向転換しました。
そこで起こってきたことが
要介護度の高い方ばかり積極的に受け入れる
一度受け入れた利用者は離さない
という流れになってきている気がします。(あくまで個人的見解です)
老人ホーム側にとって大きな収益源は利用料ではなく介護報酬です。
ほとんど介護サービスを利用しない元気なアクティブシニアはビジネス的にお客さんではないのです。
要支援なんて論外?要介護1でも渋い顔をする老人ホームも少なくありません。
要介護1では介護限度額49,700円(自己負担1割4,970円)
要介護3では介護限度額267,500円(自己負担額1割26,750円)
要介護5では介護限度額358,300円(自己負担額1割35,830円)
どこの老人ホームも要介護度に応じた介護限度額いっぱいまでサービス提供しますから要介護度によって売り上げが大きく変わることはわかると思います。
今はどこの住宅型老人ホーム・サービス付き高齢者住宅でも「認知症でも受入」「看取り対応可」になっています。
こんな状況から介護付き老人ホーム以外の住宅型老人ホーム・サービス付き高齢者住宅でも重い認知症の方や寝たきりの要介護度の高い方ばかりのような気がします。
そんな中にまだまだ元気なアクティブシニアが入居しても居心地については少し疑問が残ります。
これが親御さんから
「老人ホームになんか入ったらボケて早死にしてしまうがな!」
「こんなとこにおったら頭おかしなってしまう!頼むから家に連れて帰って!」
と言われてなにも反論できない私です。(涙)
特に低価格路線になている民間型老人ホームほどこの傾向は顕著のように感じます。
老人ホームはスバリ「狭い」
実際に老人ホームを内覧していただくと皆さん最初に感じられるのは
「うわっ!狭い!」
なんですね。
食堂やリクレーションルームを充実されているためか各室の部屋は若者が住む1Rに毛の生えた程度の広さしかありません。家から持ち込める荷物も大きく制限されてしまいます。
ちょっとした料理もできません
介護付き老人ホーム・住宅型老人ホームにはキッチンはありません。もちろん火の元の危険を考えればライターや仏壇用のローソクすら持ち込めないのです。
サービス付き高齢者住宅でもキッチンとは名ばかりの設備のところも多いです。
これでは自分の好きな料理をすることはできません。
「同居」は嫌だが「寂しい」「不安」の矛盾をどう解決?
私自身は同居には少し否定的です。
「親と二世帯同居を始めたために起こる嫁姑バトルや相続トラブル」親と同居するなら「介護」「相続」の話を親子で!他の兄弟姉妹たちとも決めておくべきです。決めておかないから「同居でもめる?」「相続でもめる」のです。親から同居の話を持ちかけられているあなたに知っておいて欲しいこととは?
二世帯同居のトラブルのご相談ってけっこうたくさん私のもとに寄せられてきます。
親との二世帯同居は「介護」と「相続」のことをきちんと話し合っておかないと後でもめやすいのでご注意くださいね。
同居は嫌だが老後の不安は何とか解消したい?!
それにはやはり親と子供がスープの冷めない距離で暮らす「近居」が一番ではないかなぁ?なんて思うのです。親と子供が適度に離れて暮らし互いに助け合いながら暮らすのが親も子供も良いと思うのです。
そうして初めて「介護」が「快互(かいご)」にする事が出来ると思います。
義両親との同居は嫁が大反対!?でも親の介護はいずれ避けられない?そんなお悩みのあなたにお勧めするのが【親と同居】ではなく【近居】です。高齢の親と子供がほど良く離れて暮らす同居以下のストレス、別居以上の安心!という選択をする方が増えています。その実現に役に立つサイトです。
高齢者の住み替えはズバリ駅前のマンション
高齢者が暮らし難いのが駅から遠くにある築古の戸建です。
最初に出て来た高齢者に暮らしやすい住まいの条件が
①道が平ら
②駅に近い
③スーパーが近い
これってうまく言い当てているように思います。
これってやっぱり駅前のマンションでしか無理かもしれません。
私も一番多い高齢者の住み替えのお手伝いが
築古の戸建てを売却して駅前の中古マンション購入というパターンです。
そうすることで
実家⇒高齢者でも暮らしやすい第2の我が家⇒老人ホーム
が実現できると思います。
そしてできるだけ長い期間を第二の我が家で暮らしてって欲しいのが私の願いです。
賃貸マンションは高齢者借りることが難しい
私たちにも住み替えで賃貸マンションや賃貸アパートのご相談も多く受けるのですが、なかなか高齢者の方に貸していただける物件も少ないのです。
大家さんにとっても孤独死のリスクもあります。
※事故物件は次の貸し手が見つかりません。
また賃貸物件でなかなかバリアフリーの物件は少ないです。
※室内のバリアフリーだけでなく車いすが乗る広さのエレベーターも少ないです。
もしも介護が必要になった時に手すりなど介護リフォームも原則できません。
高齢者の住み替えの成功にはさまざまな課題がたくさんあります
しかしこの高齢者の住み替えをするにはさまざまな課題があります。
■今の実家はいくらで売れるのか?
■親の気持ち、子供の気持ちの調整
※なんだかんだいっても子供の手助けは必要になります。
そのためにこんなサービスを私たちはしています。
遺産相続のもめないために!親の介護の不公平を解消するために!親に老人ホームに入ってもらうために!親子で!兄弟姉妹で!家族会議を開いて本音で話し合いませんか?相続・介護・老人ホームに詳しい専門家を第三者と一緒に家族会議を開けばより良い具体的対策も見つかります。
何でもお気軽に相談してみて下さいね。
ご存知の通り超高齢化社会において人生100年時代が当たり前になりつつある現代で 「老後のベストな住まい(終の棲家)」ってどんない住まいでしょうか? まして他に頼り人のいないおひとりさまならそのあたりはきちんとその問題から …
いつか介護の限界がきた時に慌てないために、予め老人ホームのことを調べておくことをおすすめします。
意外とそんな時にケアマネージャーがアテにはならないからです。
※系列会社の老人ホームしかすすめない。
※子供が親を呼び寄せる場合など地域が離れた老人ホームの情報は知らない。
※独立系ケアマネは老人ホーム内部の情報は知らない。(評判など)
※いろいろなタイプの介護施設の中から選ばせてくれない。
全国の老人ホーム・介護施設の情報を紹介している老人ホームポータルサイトです。
日本全国の地域別に
・どこに?
・どんな?
・いくらの?
老人ホームがあるのか簡単に調べられて便利です。
■「みんなの介護」
■「LIFULE介護」