
私はあまり親(義理の親)との同居はお勧めしていません。
なぜなら同居されている方のトラブルを嫌と言うほどみてきたからなんですね。
参考:するな!させるな!親と同居・二世帯住宅は親の介護・相続でもめる
長男の嫁が考える|義両親と同居のこの実家は誰のもの?小姑にも権利はあるの?
たとえ嫁いできた嫁の立場であっても長年義両親と同居していれば「ここはもう私たち長男家族の家でしょ?」と考えても当然だと思います。
でも、もう少し大きな視点で見るとどうでしょうか?
この家はいったい誰のものなんでしょうかね?
親が高齢になるにつれ、刻々と変化していくパワーバランスが問題だ
もちろん登記名義人などは親ですから、夫や妻は居候?で今の家は親のものであることには間違いありません。
でも、これが親が75歳を越えたあたりからパワーバランスが変わってきます。
高齢の親は介護される身?
親の威厳は徐々に薄れ嫁と外に嫁いだ娘(小姑)の立場がドンドン強くなる?
長年同居もしているし介護など義両親の世話をみている嫁であれば、もはやこの家は私の家と感じるようになります。
でも、外に嫁いでいった娘である小姑にとってはいつまでも心地よい空間である実家なんですね。
親にとってはたとえ嫁いで家を出て行った娘でも、いつまでも可愛い娘なんです。
ですから「いつでも帰ってきておくれ!」と実家に帰省する娘の訪問はビッグウエルカムなんですね。
しかし、ここ同居の長男の嫁と小姑ととのお互いの立場をめぐってもめやすいんです。
ではそんな実例をお聴きください。
あなたは「義両親と同居している長男の嫁の立場」ですか?
それとも
「親の家はかけがえのない私の実家でもあるという小姑の立場」ですか?
「こっちは同居の苦労もあるし親の介護をすべて押し付けてるくせに」
(親と同居の長男の嫁の言い分)
「母さんがいつも愚痴っているわ!ちっともあんたたち長男家族が優しくしてくれないって・・・」
(外に嫁いだ娘である小姑の言い分)
これどちらが正しい?悪い?と簡単に割り切れる問題ではありません。
ただ・・・・
法律ではどの子供も相続する権利は平等である!
ということは知っておいてくださいね。
法律で定められているのとは違った相続をしたい、させたいのならばきちんと対策を立てないといけません。

これが
「相続税対策と相続対策は違うんですよ!」
と私がお話している理由なんですね。
「親と二世帯同居を始めたために起こる嫁姑バトルや相続トラブル」親と同居するなら「介護」「相続」の話を親子で!他の兄弟姉妹たちとも決めておくべきです。決めておかないから「同居でもめる?」「相続でもめる」のです。親から同居の話を持ちかけられているあなたに知っておいて欲しいこととは?