仕事柄、遺産相続や介護のことについてたくさんご相談を受けている私です。

笑顔の江本

「そうですか?もうお父さんお母さんも70歳を超えているのですか。大変ですね。そろそろ田舎のご両親の介護のことも考えないといけないかもしれませんね?どうされます?こちらにご両親を呼び寄せますか?」

親の介護を楽観視している夫

「そうですねぇ、まあうちの親父やおふくろは絶対に田舎を離れないと思いますから私たちがそろそろ田舎に帰って親の介護をしてあげたいと考えていますがねぇ・・・」

笑顔の江本

「そうですか?それは素晴らしいお考えですね。きっとお父さんもお母さんも老後の心配もなくなって心強いと思います。奥様とはいつ話し合ってご決心されたんですか?」

親の介護を楽観視している夫

「そんな話し合うだなんて。うちの女房もそのつもりだと思いますよ。帰省の時もおふくろとはうまくやっていますし、まさか反対なんかしないと思いますよ。多少なりとも田舎には土地もあるし相続では私たちのものになるんだから文句はないでしょう」

泣く江本

「ちょっとご主人の先走りかもしれない点が心配です。一度 奥様とも真剣に『親の介護』について話し合っておいてくれませんか?ええ、話を切り出すことに不安があることもよくわかりますが、きちんと話し合っておかないと後で困るかもしれませんよ?」

親の介護について夫と妻ではギャップがあることが多い

いざ親の介護について夫婦で話し合ったら、それが原因で大きな夫婦喧嘩に発展することがあります。夫が長年考えていた「年をとったら俺たち夫婦が田舎に帰って親の介護をするのが当たり前」ということがまったく妻にとっては寝耳に水ということがあるんですよ!


親の介護で夫婦喧嘩

世の中には自分勝手に「親の介護はこうする!」と決め付けている夫も少なくない

ご相続なんかでお話を伺っているうちにどうしても「親の介護」については避けては通れないテーマになります。そうすると意外と多くの夫が「親の介護はこうする」と決め付けている方も少なくありません。しかも、そのことについて奥様としっかり話し合っていないのです。
そんなときにいざ親の介護が必要になったら?
下手をすれば熟年離婚の危機に陥ってしまうかもしれませんよ?

ではそんなご相談の実例をお聴きください。

遠く離れて暮らしているからこそ嫁姑問題がないこともある

泣く江本

「うちは嫁姑はうまくいっていますよ!」
そんな楽観的なことを言われる世のご主人がどれだけ多いことか・・・?(汗)
しかし、「同居」でどろどろの嫁姑バトルをたくさん遭遇してきた私には
「それって遠くはなれた別居だからじゃないかなぁ・・・?」
なんて思うのです。


夫のあなたには故郷でも妻にとっては未体験の見知らぬ土地

夫が生まれ育った故郷には夫にとって幼馴染もたくさんいて暮らしやすい土地かもしれません。
しかし、妻にとっては知り合いもいないし見知らぬ未体験の土地なのです。
若い頃なら子育てで共通のママ友もできるかもしれませんが、そこそ年齢もいっているのならなかなか馴染むのにも大変な苦労がいるかもしれません。また田舎では深~い近所付き合いも考えられますから都会でのドライな人間関係が当たり前の奥様なら負担になるかもしれません。

都会の便利さが当たり前になってしまっているのでは?


今暮らしているのが都会なら、
ちょっとした田舎であってもその不便さに耐えられないかもしれません。
すぐ近くのコンビにまで、ささっと歩いていけるか?わざわざ自動車で行かなければいけないのか?
そんな些細なことでも実際の生活には大きな問題です。
ですから、義実家に帰って義両親と暮らす?
それが同居ではなく近居であっても妻にとっては大きな決断が必要だということを夫は理解してあげなければいけません。


親の介護について、夫婦で話し合うタイミングは「相続が少しリアルになった時」がベストかもしれない?

私も含めて断言できるのは
「娘と比べて息子ほど親の介護で役に立たないものはない!」
ということです。
だから親の介護ではやはり奥様のご負担が大きくなるものです。
そこで義両親の介護を担ってくれる奥様に報いてあげるには?
それはもう遺産相続かもしれません。
こんなことをいうと「不謹慎な奴だ!」だなんてお叱りも受けるでしょうが現実はそんなものです。数多くの相続トラブル・介護トラブルをみてきた私の結論です。

それもできるだけ具体的に「親の介護」と「遺産相続」をシュミレーションすることが大事

終わりのみえない介護ほど
報われるかどうかもわからない介護ほど

辛いものはありません。

親からの遺産はどれだけのものか?
それもだいたい?ではなく今の市場価値もしっかりと調べてください。

相続はどうなるのか?
他の兄弟姉妹がいるのであれば遺言書まで書いてもらうだけの覚悟も必要です。
私も親の介護がそろそろ必要になってきた方たちに一度 『本音で介護・相続について話し合う場』を設けるお手伝いもしています。
家族みんなが本音で話し合う相続・介護ミーティング

そして、いずれは老人ホームのことも考えなければいけません。
ある程度の老人ホームの知識も勉強しておく必要もあります。
東大阪・八尾老人ホーム入居支援センター

笑顔の江本

決して夫のあなたが親の介護について決めるのではなく、夫婦二人でしっかり話し合ってから決めてくださいね。
さまなくば「熟年離婚」にもなりかねない大きな夫婦喧嘩になってしまうかもしれないのですから!