特別養護老人ホームに入れるか不安の高齢者
『私はいつになったら老人ホームに入いれるのかねぇ・・・?』
と不安な高齢者はたくさんいます。

「いずれは自分にも介護が必要になる?」

そうわかっている高齢者の方の不安は
「希望する介護施設(老人ホーム)に入ることができるのか?」
というものです。

老人ホームには民間企業が経営する有料老人ホームと公的な団体が経営する特別養護老人ホームがあります。

特別養護老人ホーム(通称:特養)が人気ですが空きがない

なかでも地方自治体や社会福祉法人が運営する
特別養護老人ホーム(通称:特養)
が人気です。
その理由はなんといっても毎月の費用の安さです。

公的補助がでる介護施設なので、月額の利用料は
居住費・食費・介護保険の自己負担分
それらを含めても月額10万円程度と介護付き老人ホームとは格段の差がありますよね。
「なんとかこれならおふくろの年金があればなんとかなる?」
そんな風に考える方も多いと思います。


しかし、この特別養護老人ホームは全国で圧倒的に不足しています。

入所希望者に比べ、この特別養護老人ホーム(特養)が不足しているにもかかわらず
ますますこれから高齢者が増えてくる時代なのです。



要介護度が高くないと入れない特別養護老人ホーム

以前の記事(末尾記載)に書いたように、これからは要介護度が高い高齢者でないと特養には入れなくなる時代になりました。

この事情は最下段関連ページの
介護保険改正案が衆議院で可決 どうなる介護保険?
をご参考にしてください。

このように
費用の安い特別養護老人ホームに入れたくても入れない!
という現実を知っておいてくださいね。

わがままなお父さんやお母さんなら
「ワシのことはほうっておいてくれ!
 いざとなったら老人ホームでもはいるわい!」

なんて悪態をつていませんか?

それって大きな間違いなんですよ!



どうすれば早く特別養護老人ホーム(特養)に入所できるのか?

それにはまずしっかりと特別養護老人ホーム(特養)のことを理解しておいてくださいね。



誰が入所を決めるのか?ご存知ですか?

「えっ?申し込み順じゃないの?」と思っていましたか?

実は入所に空きが出たら、行われるのが
入所判定委員会
というものが催されます。
これに施設長・介護職員・ケアマネージャーなどが入居希望者について会議をするのです。
「どの方を次の入所者にするか?」
これは申し込み順ではないんですね。

要介護度の状態
独居老人かどうか?
老老介護の状態
家庭の事情

などなど様々な事情を加味して決めらるのです。

ですから、
特別養護老人ホームへの入所は介護側の人が決める!
ということを知っておいてくださいね。

そうすれば早期に特別養護老人ホームに入所する対策も思いつくとのでは?



地域によっては混雑状況が異なる

地域によって特別養護老人ホームの数も異なりますし、そこにいる高齢者人口も異なります。
そのため、特養の空き状況は地域によって異なるのです。

確かに、面会のことなどを考えれ子供たちの近所がベストなのですが、
そんな贅沢をいっていればいつになったら入所できるのか?
とも言えます。
そのため、少々遠くになってもかまわないから他の地域の特別養護老人ホームを探してみてはいかがでしょうか?

ご参考までに厚生労働省のデータを掲載しておきます。

都道府県 施設数 待機者割合
1 富山県 62 0.432
2 愛媛県 89 0.478
3 大阪府 328 0.478
4 長野県 136 0.536
5 愛知県 202 0.627
6 石川県 65 0.669
7 徳島県 53 0.674
8 京都府 137 0.678
9 埼玉県 277 0.734
10 宮崎県 80 0.796
11 岡山県 119 0.817
12 福井県 61 0.850
13 茨城県 167 0.886
14 高知県 51 0.892
15 鹿児島県 135 0.908
16 秋田県 95 0.919
17 長崎県 101 0.921
18 静岡県 186 1.008
19 熊本県 113 1.016
20 神奈川県 310 1.043
21 千葉県 257 1.059
22 岩手県 96 1.062
23 群馬県 126 1.087
24 鳥取県 35 1.110
25 福岡県 230 1.123
26 東京都 403 1.170
27 青森県 87 1.229
28 山形県 83 1.229
29 奈良県 75 1.265
30 島根県 78 1.316
31 沖縄県 50 1.337
32 三重県 119 1.338
33 北海道 290 1.354
34 大分県 68 1.387
35 佐賀県 50 1.399
36 山口県 83 1.433
37 和歌山県 76 1.449
38 兵庫県 268 1.474
39 栃木県 108 1.493
40 福島県 116 1.520
41 新潟県 168 1.565
42 香川県 75 1.772
43 滋賀県 62 1.931
44 岐阜県 105 2.074
45 広島県 160 2.079
46 山梨県 46 2.907
47 宮城県 131 4.996
全国 6212 1.166

※待機者の割合は『待機者÷定員』です。

最も低いのが富山県の0.432倍
最も高いのが宮城県の4.166倍

その差はなんと約10倍もの開きがあります。
もし、あなたの親が老人ホームに入所を希望していてもなかなか入所できない!
そんな状況が長く続きているもから、少し選択範囲を広げてみてはいかがでしょうか?
もちろん、家族との面会や見知らず土地での不安もありますから近隣の都道府県程度は広げてみるのもいいと思います。


常に状況を報告・相談する

先にも書いたように、あくまで入所者を選ぶのは施設側の人達です。
2カ月に1度程度に入所判定委員会を開催して入居希望者の状況で待機者を選別します。この時に入所の緊急性が高くなっている待機入所希望者の順位を優先することも多くあります。

そのため、常に自分の親の介護の状況の変化をこまめに施設側に伝達することが重要です。

ただ、待機入所希望者の状況をダイレクトに施設側に伝えることはできないことが多いのでケアマネージャーを介して施設側に相談することもいいと思います。


特別養護老人ホームを運営している病院・介護サ-ビス事業会社を利用する。

特別養護老人ホームを運営している社会福祉法人はおおむね他の介護サービスも提供していることが多いです。
病院や介護サービス事業も行っているので、そこのサービスを利用していれば
系列の特別養護老人ホーム施設側に日々の介護の状況が伝わりやすくなるともいえるのです。
ショートステイなどの短期入所も行っているところもあります。
その場合は積極的にショートステイなどを利用していれば、介護施設側の方も状況が把握できます。
※同じ程度の緊急性であればやはりよく知っている方を優先する?という可能性もあります。

日々の介護状況が常に施設側に伝わりやすくしておくことで、早めに特別養護老人ホームに入所できる可能性も高くなる?といえなくもないのです。


意外な狙い目は新設の老人ホーム!新設なら入所の可能性も高くなる?

一度に多くの入所者を受け入れるので、その分入所できる可能性も高くなります。
また、最初から要介護度の高い人ばかり入所させると介護スタッフの熟練度も考えて、要介護度の低い人もある程度受け入れることこあると聞いています。
ですので、日頃から老人ホーム新設のことにはアンテナを張っておいてくださいね。

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