介護で親からお金をもらう
親の介護の負担は必ず兄弟間で不公平が生じてしまいます。
それは
近くに住んでいるかいないか?
経済的余裕があるかないか?
息子か?娘か?
さまざまな理由や事情がありますからね。
そんな親の介護の不公平をお金で解決することはできるのでしょうか?
私自身は「親の介護のことをお金で解決することは大いに結構なことじゃないかなぁ?」なんて考えてはいますがこれを自分勝手に決めつけてしまうと大きなトラブルにもなりかねません。、


「毎月13万円を母の口座から介護や生活費としてもらっていますがこれは妥当ですよね?」
と聞かれても他人にはそれが妥当かどうかはわかりません。

親の介護をしている子供がお金をもらうことはできるのか?

介護お金
親の介護ってその子供に精神的にも時間的にも大きな負担を強いることになります。
ですからその見返りをどうしても求めてしまいますよね。
ただ病院に付き添うだけでも1日仕事になります。
ちょっとした買い物の代行でも重い荷物を実家に届けるのも大変ですよね。
実であれ義理であれ『娘』であれば「親の介護と家事の両立」はとっても大変です。

しかも他の子供たちみんなが親の介護で平等に同じ負担を分担しているか?というと多くの場合は子供の中の誰か一人に集中しているものです。
それはある程度は仕方のないことかもしれません。
じゃあ、それを理由に少々なら親の介護をしている見返りとして親からお金をもらってもよいのでしょうか?

介護の見返りとして親からお金をもらうことは法律的にはNGかも?

親の介護で外部の介護サービスを利用すればお金がかかります。
介護の自己負担分は1割(収入が多い人は2割)ですから実際に支払う金額は少なくてもそれを計算したらかなりの大金です。
ましていくら仕事としている介護事業者であっても所詮は他人です。やはり自分の子供だからこそ気兼ねなくいろんなことを頼めるものです。そこで介護している分を親からお金をもらうことはいけないことなのでしょうか?
やっぱり介護している方としては少しでも報われることがないと心が折れてしまいますからね・・

しかし親の介護をすることは法律的には「当たり前」のことなので、それを根拠にお金をもらうことはできません。
※相互扶養の義務
もちろん親自身が自分で決めたことであればよいのですが「ただ親の介護をしているから」いう理由で子供が報酬として勝手にお金をもらうこと」は法律的にはNGに当たる可能性があります。まして親がもはや認知症で判断能力がないという場合は後でもめる可能性がありますから注意してください。
こっちはこれだけのことをしているんだからこれくらいは当然!」と勝手に親のお金を親の銀行口座から引き出していては「親の財産を勝手に使い込んだ!」と後で文句を言われて相続トラブルになっても仕方ないことなのです。

後でお話しする成年後見人制度ですが、親のお金の管理をするということは成年後見人の仕事と同じことですからこんな風に後で横領行為とみなされることもあるのです。

親の介護とお金の管理をどうする?

親のお金の管理
親の介護には親のお金の管理も入ってきます。
足腰の弱った高齢の親が銀行や買い物に行くのは大変ですからね。
しかし、この親のお金の管理がえてして後々の大きな相続トラブルの火種になりますから気を付けてくださいね。。
参考:足腰も弱って銀行にも行けない高齢の親に代わってお金の管理している子供がいたら相続の時に遺産隠しを疑う?疑われる?

認知症の親の介護のお金の出し入れは法律的にはNG

最初は親もきちんとお金の出し入れについて理解もできるのですが、徐々に認知症が進んでくるともう任せた子供がどうしようとわからなくなります。
現実には認知症の親のお金の管理は子供がしていますがこれって法律的にはNGになる可能性が少なくありません。
判断意思能力のない認知症の方のお金の管理はたとえ子供であってもそれを勝手にお金の出し入れを行うことはNGなんです。
確かにこの辺りは最近銀行でもシビアになってきて「定期預金の解約」や「大きな金額を引き出し」には必ず本人確認を求められます。でも普通の金額であればキャッシュカードで簡単に引き出せます。
でもこれが後々相続トラブルの原因となります。
そのために成年後見人制度が発足してもうかなり日が経ちますね。

認知症の方のための成年後見人制度なんですけれど

そんなトラブルを避けるために設けられたのが「成年後見人制度」なのですがなかなか使いづらい制度であることも知っておいてくださいね。
成年後見人には毎月数万円の報酬を支払わなければいけませんし、ちょっとなにかあったときにはなかなか融通が利かないのも現実です。
ですからたとえ親のお金の管理を任せている子供に不信感があっても成年後見人制度を利用するかしないか?は慎重に検討してくださいね。

親のお金の管理は情報をオープンにしておかないと相続の時にもめる

介護って介護してない人にはわからないことばかりです。
現実に介護のお金にいくらかかっているか?なんて知らないことも多いのです。
そんなボタンの掛け違いから相続の時に「親の遺産が少ない!ひょっとして使い込んだり隠してるんじゃないか?」とあらぬ疑いをかけられるものです。
私は介護ノートなどにきちんと領収書を残すなど記録をつけたりできるだ定期的な出費は引き落としや振り込みなどにすることをお勧めしています。

親の介護をお金で解決してはいけないの?

親の介護はお金で解決

笑顔の江本

私は親の介護なんてきれいごとではできないのだから
お金で解決できるのであればそれはとても良いことだ
と考えています。
でもそれって親のことや子供の事情をよ~く考えて親子・兄弟の家族全員できちんと話し合ってから決めておくことだと思います。

『介護できない子供』がいれば『介護している子供』にはほんのちょっぴりでもいいから遺産相続で報いてあげるようにする。
これを
『介護していない子供が知らんふり』をしていたり
『介護している子供が自分勝手に決めたり』すると
後々のトラブルになるケースをたくさん私は見てきました。
そんなたくさんの介護トラブル・相続トラブルから得た私の教訓は
『人は自分のしたことは過大評価し、他人のしたことは過小評価する!』
という現実があるのです。
遺産は兄弟みんなで平等に相続する?(と法律ではそうなっています)
それでは介護してきた子供にとって今までの苦労を120%完全に否定されることと同じように感じるものです。
だから悪気はなくても「遺産隠し」「遺産独り占め」とも思えるような行動をとってしまうのです。


笑顔の江本

そのあたりをきちんと話し合った結果、同居の嫁と姑の関係が劇的に良くなった例を私はたくさん見てきましたよ。私はこれを決して悪いことには思えないのです。たとえ遺産目的?だなんて思われようが親に優しくしてくれるならそれは良いことじゃないですか?介護したくてもできない子供からすればね。
現実とはそういうものです。

兄弟間の介護の不公平をお金で解決

他の兄弟がしている親の介護について不平や不満もあるでしょう。また親からいつもそのことについて涙ながらに愚痴を言われていてる親を不憫に思っているかもしれません。
それならいっそのこと高級老人ホームも検討されてはいかがですか?
高級といっても入居一時金数千万円毎月の費用数十万円の超がつく高級老人ホームではありません。
あえていうなら中の上!毎月20万円ちょっとの老人ホームならいたれるつくせりです。
低額路線の老人ホーム(入居一時金ゼロ、毎月12万円程度)ではとても手厚い介護サービスを受けられるとは正直限りませんが数万円を上乗せすれば老人ホームの選択肢はぐっと広がります。

兄弟間の介護の不公平を遺産相続の時にある程度はその部分を考慮してあげる!
介護できない?他の兄弟にはもう任せられない?のなら少々お金の無理をしてでも良い老人ホームに入れてあげる!

そんな介護の問題をお金で解決することは決して間違ってはいないと私は思うのです。

ただこのあたりは早計に結論を出してはいけません。
週刊文春さんからも同じような取材を受けました。
私は「高齢者ってかまってちゃんになりがちなんです!」とお答えすると
記者の方が「か、か、かまってちゃん?」と意味が通じずに焦りましたが・・・(汗)
「かまってちゃん」って大阪弁なのかなぁ
週刊文春
高齢の親って「もっと自分にことを見て欲しい!」と思いがちで同居の子供には別居の子供の悪口を!別居の子供には同居の子供の悪口を!とかく言いがちです、それを真に受けると間違った選択をしかねないので慎重に現実を見極めてくださいね。

親の介護は原則、親のお金で賄うべき?

私は「親の介護にかかるお金は親のお金で賄うべき!」と感じています
それはこんな事例もあったからです。

ある子供が負担してきた親の介護費用が相続の時に清算されない?

こんなご相談がありました。
田舎から遠く離れて暮らしている兄
高齢の母の介護は近くに住む妹が中心となってやってきました。
高齢のお母さんは老人ホームに入所していたのですがその費用は年金だけでは賄いきれませんでした。
そこで毎月5万円を兄が負担してきました。
そんな状況が約十年ほど続きました。
兄は「親の家もあるし、それを売った時にその費用は精算できるから」と考えていました。
そしてお母さんも天寿をまっとうされ相続した実家の売却のご相談が私にあって売却価格もすんなり決まりお客様もすぐに見つかりました。
売却代金は兄が50%妹が50%の法定相続割合通りとなりました。
しかし、そこで大きな問題が発生しました。
兄:「長年おふくろの介護費用に俺が出してきたお金、約700万円だがそれはこの売却代金から差し引いて清算だな?」
妹:「なにをいっているのお兄ちゃん、介護の『か』の字もしてこなかったくせに!
   毎月のあのお金?私の苦労に比べたらそんなの安すぎるくらいよ!
   だから売却代金は半分ずつでね!」

兄:「・・・・・・・・」

このあたりの判断はとても私の出る幕ではないので兄妹で話し合って決めていただかないといけません。
ただやはり最初に介護にかかるお金の話はきちんと決めておくべきだと思います。
参考:「親の介護」「相続」について話し合う家族会議を開こう!介護・相続の話し合いは第三者を入れるとうまくいきやすい

だからこそ私はこんなご提案をしているのですが、なかなかご理解をいただけていません(汗)
参考:田舎の親が70歳を超えたら実家を売却して呼び寄せを勧める理由?それは「親の介護を楽にする」「相続でもめない」ためです!

「親の介護のお金がない!」というご相談も多いのですが・・・

介護のお金がない
「親の介護のお金がない!」というご相談も多いです。
でも、意外とそんなこともないケースも少なくありません。

「親の介護のお金がなくて困っている」という方のご相談でご自宅に行くと・・?

親の家
私は老人ホーム紹介もしている関係上、地域包括センターの担当者から「ちょっと介護のお金について困ってはんねん。相談に乗ってあげてくれへん?」と依頼を受けてご高齢者の自宅に伺うこともよくあります。そこで驚くのは・・・

泣く江本

「えぇぇ!親の介護のお金に困っているというけれどりっぱなご自宅じゃないですかぁ?」
確かにお世辞にもきれいとは言えないけれど(ズバリオンボロ!)土地はざっと〇〇坪、このあたりはざっと坪▲十万円、ということは◇◇百万円では売れるのに?」

親の介護のお金がなくて困っている方に「親の家を売る!」という考えにまでがあまり至らないことが多いように感じます。
確かにもはや生活保護という手段も考えないといけない方も多いですが、親の財産をしっかりと調べると他の方法もあります。

もはや認知症が進んで家の売却が難しかったY田さんの場合

ご相談を受けて子供たちが困っていたのは残された片親のお母さんが認知症であったことです。
ご存知の通り認知症の方は不動産の売却ができません。
成年後見人制度の利用も検討しましたが私の方からそのメリット・デメリットを包み隠さずお伝えすると二の足を踏まれています。
そして兄弟姉妹が家族会議で出した結論は・・・

次男が介護費用の不足分を負担する!

お母さんが認知症ではもはや遺言書など法的に有効な相続対策は難しいです。
そこで数回、私を交えて兄弟姉妹みんなで家族会議を開きました。
そこで出した結論は
次男さんが介護費用の不足分を負担する!
という決断です。
他の兄弟姉妹に比べて次男さんが一番経済的に余裕があったからです。

「それってちょっと不公平では?」
と思われるかもしれませんがご実家は少なくとも◎◎百万円で売れる!と私の相場調査の結果です。
もちろん確約はできませんがリーマンショックの再来などよほどの事がない限り大丈夫のように思います。
そこで、兄弟姉妹たちが遺産相続の時にはその分を清算することを互いに約束し合ったのです。
もちろん実家の不動産の価格査定書を次男さんにお渡ししそれで奥様の説得もすんなりいきました。
もちろんこれに法的拘束力もありませんし一筆書いてもあま意味はありません。
でも、そこは血を分けた兄弟姉妹です。
信頼関係があればこそできる話ですよね。
ここでも相続専門の不動産会社である弊社の強みを発揮することができました。

えっ?もしそんな約束を反故にされたら?
そんな時には徹底的に白黒つけましょう!
優秀な弁護士もご紹介いたします。(笑)

とにかく正々堂々と介護のお金の話をしようじゃないか!


私は介護のお金の話をとかくうやむやにすることが一番ダメなことだと考えています。
とにかく正々堂々を介護のお金の話をしようじゃありませんか!?
そうみなさんにお話をしています。

介護をするからにはある程度遺産相続で考慮してほしい!
親の介護費用をどこから捻出するか?
言い出しにくいことでもやっぱりズバリ話し合っておかないといけませんからね。

「親の介護」「相続」について話し合う家族会議を開こう 介護・相続の話し合いは第三者を入れるとうまくいきやすい
参考:「親の介護」「相続」について話し合う家族会議を開こう!介護・相続の話し合いは第三者を入れるとうまくいきやすい

大事なことなのでもう一度
・介護の苦労は介護している人にしかわからないもの
・法律では子供はみんな平等な相続割合
・遺産分割や遺言の話に親は逃げるもの
・人は自分のしたことは過大評価し、他人のしたことには過小評価するもの
・親の介護費用を捻出するには親の財産のしっかりとした調査が必要

まずはお気軽にご相談ください!(相談無料・秘密厳守)

06-6787-4055 (受付時間 平日9:00~18:00)水曜日定休

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親の介護や不動産の相続で不安や悩みのある方へ