親を捨てる

親を捨てる?
なんと親不孝な言葉の響きでしょうか!
しかし現実に「親を捨てざる負えない」という状況にある子供たちってたくさんいるのです。

しかし、みんな「親を捨てる」ことに迷いや罪悪感を抱えています。
そんな心の葛藤になんらかの決断をしなければなりません。
ええ、それには大きな勇気と覚悟が必要なんです。

親を捨てることになぜ大きな勇気と決断が必要なのか?

親を捨てる悲しさ
私の仕事は
老人ホームの紹介
相続専門不動産会社
です。
ですから介護や相続でお悩みの方かたくさんご相談を受けています。
しかし、ご相談を受けても解決できないことってたくさんあります。

結論から言うと無理なものは無理!という現実と正面から向き合わなければいけません。

毒親を捨てる

毒親
どんなに優しかった親でも歳をとればとるほどに毒親化していくのです。
親はみんな歳をとれば
頑固ジジイ!意地悪ばあさん!
になるのです。

それは子供のあなた自身にも言えることなんですけどね。

嬉しい娘

私も嫌味や文句ばかり言う姑にはざんざん苦労させられたのよ!
だから私はあんな風にはなりたくないわ!
だからみんなから愛される可愛いおばあちゃんになるの!


そう考えているあなたであっても例外ではありません。
年々 身体の自由が利かなくなってきます。
今まで当たり前にできていた簡単な家事すらとても重労働になってきます。
そんな時に子供につらく当たってしまうのは仕方ないことなんです。
ええ、身内だからこそ遠慮なく八つ当たりしてしまうものなのです。
※ひょっとしたら認知症の始まりかもしれませんが・・・

もうわがままの言いたい放題!
自己中心的で人の迷惑など考えない!
どの親も高齢になってくれば毒親化するとい現実だけは知っておいてください。

したくてもできないのが親の介護だから親を捨てる!

介護したくても介護できない!
そんな状況の子供たちはたくさんいます。

物理的に遠く離れている子供が親の介護はできません

まだ親が少しでも自立した生活をおくれているのなら月に数回の病院の付き添いや買い物の代行程度で済んでいることでしょう。
しかし、ある日突然にあたなに介護Xデーが襲ってくる事を覚悟しておかなければいけません。

両親のどちらかに大病を患う(脳梗塞・認知症・癌・転倒による骨折etc)のはある日突然です。
あるいは片親になってしまったら介護の負担はすべて子供にドーーンとかかってきます。
参考:片親になってからの介護と相続ほど大変で報われずよくもめる理由
今までならば「月に数回程度の介護の手助け」から「24時間365日 すべて介護中心の生活サイクル」になってしまいます。
それもほんの数か月ならまだしも数年、十数年にも及んでくることは今は珍しくないのです。

笑顔の江本

私は
実家まで車で30分以上かかるならもう立派な遠距離介護ですよ!
と警鐘を鳴らしてれいます。

認知症の親を捨てる

認知症の親

悲しいかな親が認知症になってしまった時
もう昔の親とは思えないほど変わり果ててしまいます。

泣く江本

実は私の母もそうでした。
認知症のせいで昔の母とは別人になってしまいました。
そして、そんな状況では素人の介護ではとても難しくなってしまいました。

ちょっとボケたくらいの認知症ならばよいのですが、認知症が重症化するともう子供の手には負えません。
徘徊や異物を食べたりともう24時間365日 片時も目を離せなくなります。
そんな状況では子供の方が壊れていてしまうのです。
まして、他人さまに迷惑をかけることが度重なってしまうこともあります。


正直なかなかここまでの悟りはできません。(少なくとも私には)

親を捨てることに罪悪感を感じない子供はいない

どんなに介護が辛くても・・・
どんなに毒親化していても・・・
やはり子供が親を捨てることには誰でも罪悪感はあるものです。
そのためにどうしても親を捨てる勇気や覚悟ができないんです。

しかし、それが最後はすべて子供自身に返ってきます。
身も心もボロボロになってしまって思わず親に声を荒げたり、あるいは手をあげてしまうこともあるでしょう。
そんな親の介護を一生懸命な子供自身には心の余裕なんて無くて当たり前です。
親の介護が長引けば長引くほど子供自身が疲弊していってしまいます。

親の人生も大事ですが子供自身の人生もそれ以上に大事なのではないでしょうか?
私は親不孝を勧めているわけではないのですが、ある程度限界が見えてきたのなら親を捨てることの罪悪感よりも子供自身のことを大事にして欲しいのです。

老人ホームに入れることは親を捨てることなのか?

親を老人ホームに入れる
老人ホームの紹介もしている私ですが、親を老人ホームに入れることは子供にとってはまるで「親を捨てる」ように感じてしまうでしょう。

泣く江本

私の義母も老人ホームに入ってもらった時にはそう感じてしまいました。
最初はできるだけ時間を作っては老人ホームに面会に行っていたのですが、面会に行くたびに「帰りたい!いつ帰れるの!」と涙ながらに訴えられて私もとても辛かったです。
嫁に「なんとかお義母さん、連れて帰れんかなぁ・・・」と相談したのですが、冷静になってみれば共働きの私たちには無理な相談です。
面会に行くたびに涙ながらに帰宅を訴える義母の手を私たちは涙ながらに振り切って帰るのですからとても辛いことでした。


幸い今から思えば入所した老人ホームは、介護スタッフさんもとても親切で対応も素晴らしいものでした。
たくさんの老人ホームを観てきた私は本当にそう思います。
とんでもない老人ホームって珍しくないのです。

親を捨てるならお金のことを考えて欲しい

さまざまな理由や事情からはむおえず「親を捨てる勇気と決断」をせざる負えない子供さんたちはたくさんいると思います。
そんな時にはぜひお金のことを考えて欲しいのです。

数々の老人ホームを見てきた私は「できるだけ老人ホームのお金をケチらないで欲しい!」と思っています。
必ずしも「費用の高い老人ホームは良い!」とは断言できませんが少なく「費用の安い老人ホームよりは良い!」と感じています。
なにも入居一時金が何百万円、毎月の入居費用が何十万円という超高級老人ホームを勧めているわけではありません。
今考えている老人ホームよりもあと5万円程度でも増やしてほしいのです。
松竹梅なら竹クラスの老人ホームを検討して欲しいのです。
今の格安老人ホームって正直荒んでいるところも少なくないように感じるのです。
少なくとも私は自分の親はそんな格安老人ホームには入れなくてよかった!と思っています。

「そんなお金なんてありません!」という前に

確かに逆立ちしてもそんな余裕のお金なんてない!という方も多いでしょう。
それならば仕方ありません。
きちんと老後の貯えをしてこなかった親にも責任があります。
しかし、意外と「お金は無いが家はある」という方も少なくないのです。

親の家を売ってでもお金を捻出して「親を捨てる」という決断

私は親の老後や介護はお金次第で解決できることも多いように感じています。

がんじがらめで融通の利かないのが介護サービスです。
ちょっとしたことを頼めばすぐに介護サービス適用外のことばかりです。
それでもちょっとしたことならば利用すればとても助かります。

老人ホームもちょっとランクを上げれば素晴らしい老人ホームもたくさんあります。

「親を捨てる」前にお金のこともしっかりと考えておいてください。

兄弟で相続のことを話し合っておく

実は「親の家は売れない」という方も多いです。

親がすでに思い認知症の場合もあるでしょう。
※私は一歩踏み込んで認知症の方でも売却できるようにしていますがそれでも無理な場合も少なくありません。。
あるいはまだ片親が残っている場合もあるでしょう。
あるいは子供の誰かひとりに親の介護をまかせっきりで押し付けていることもあるでしょう。

親を捨てるためのお金の捻出や兄弟の誰かに親の介護を任せるために

親の介護のお金をどうするか?
でご相談を受けたある兄妹さんの時のお話です。
お兄さんは遠く離れて暮らしていて親の介護はできません。
※経済的には余裕が少しあります。
妹さんは近くで暮らしているのでお母さんの介護を献身的にされています。
※嫁いだ身なので、実親の介護のお金のことは夫には頼めない!?というお考えでした。
お母さんには持ち家があったのですがもはや売却も難しいほど認知症が進んでいました。
残念ながらお母さんには少しの年金があるだけで貯金はあまり無いという苦しい状況です。
妹さんはお兄さんに親の介護の援助を希望していますが、お兄さんの奥様が難色を示しています。

そこで私を交えて話し合った結果というと
今のお母さんの持ち家の厳しめの査定価格が1500万円程度
そこでお母さんが亡くなった時にはその家を売却して母親の介護の援助したお金をきちんと清算する。
残ったお金があれば妹さんがすべて相続する
だから今後はお兄さんが毎月8万円を援助する
ということで話がつきました。
※8万円×12か月で年間96万円
 失礼ながらお母様の年齢を考えれば10年は続かない?と予想されました。

お兄さんの奥様も
「援助したお金がきちんと返ってくるのなら・・・」
と渋々了承してくれました。
やはり自分たちの老後資金も心もとないのですからそのお気持ちも理解できます。
また、妹さんにとっても、いくらかでも母親の介護で報われることがあるのですからやはり一生懸命出来ますよね。
もちろん、法律的には必ずしも確約できるものではありませんが、そこは血を分けた兄妹です。
信頼関係があってこそですけれどね。

参考:相続する実家を無料で査定いたします。
参考:【相続の話し合い】は法律と不動産に詳しい第三者を入れると良い

捨てられる親にも責任が少しあるかもしれません

私は「親を捨てる」という子供さんたちを100%責めることはできないと思います。
頑として自分の考えを曲げてくれない親御さんがどれほど多いことか・・・
確かに今はなんとかなったとしてもいずれそれが大きな問題となり子供に大きな負担を強いることはわかりきっているのに・・・

子供のアドバイスをまったく聞いてくれない?
自分の老後資金もまったく考えてこなかった?
子供からすれば簡単に親を捨てたくて捨てるもんじゃないんですからね・・・
参考:親の老後の住まいが心配なら早めに実家を売却して呼び寄せを勧める理由
参考:失敗しない親の呼び寄せは同居?近居?どうする親の説得とお金