私は高齢者の住み替え専門の不動産会社です。
そんなことからよくゴミ屋敷の高齢の老人のお家にも遭遇します。
老人の家がゴミ屋敷になる理由は
捨てられない?
認知症初期かも?
他人の干渉を拒んでいるかも?
かまってちゃん 悲劇のヒロインを演じたいから?
かもしれません。

普通の常識ではとても「住めない?」「不潔?」なゴミ屋敷
どうして老人の家がそうなりやすいのか?
その理由が少しでも理解できれば対策のヒントも見つかるかもしれません。

ゴミ屋敷の心理① 捨てられない

ゴミ屋敷になる理由の大きなものがこの「捨てられない」ということが理由かもしれません。
ただこの「捨てられない」というものにも様々な観点があります。

もったいない!いつか使う

「捨てられない」ときいてまっさきに連想するのが「もったいない」「いつか使う」ということを思うかもしれません。

もったいない

物のない時代を過ごしてきた高齢者にとって「捨てる」ことは「悪」と考えがちです。
また昔の貧しい時代の無理をして購入したものは、今の市場価値とはかけ離れた価値観を持ってしまいます。

いつか使う

私の亡くなった母も、そして数年前に亡くなった義母も物を溜めこんでいました。
使いもしない銀行などからもらったうちわ
おびただしい量の紙袋
そんないらない物を捨てようとしたら決まって出る言葉は
「いつか使うかもわかれへんやろ!」
と捨てることを拒絶します。

意外な「捨てられない理由」ゴミ捨てルールの複雑さ

これは私の経験したことなんですがゴミ屋敷の住人にお聞きしたことは
ゴミの出し方がわからん!
ということがありました。
特に最近のゴミの分別ルールの厳格化についていけない高齢者も多いのです。

燃えるゴミと燃えないゴミの分別
プラスチック・アルミ缶など資源ごみの出し方
ゴミ出しの曜日と時間の厳格化
透明のゴミ出し袋の使用義務化
などなど少しでも守らないとすぐに近所からクレームが来ます。

ゴミ収集所まで運び出せない


普通の方ならゴミなんて一気に何袋でも抱えて出せます。
しかし体力のない高齢者がゴミを収集所まで運ぶのはかなりの重労働なのです。
たまったたくさんのゴミでも一度に持ち出せるゴミは一袋がやっと・・・
一回の往復で疲れ果てて残りは次回に後回し・・・
そんなことからどんどん溜まっていくゴミを庭先に放置していくことにもなります。

ゴミ屋敷の心理② 認知症初期


実は私がお会いしたゴミ屋敷の住人の方の多くが
「少し認知症の兆候があるかも?」
と感じることが少なくありません。
お話を伺うとどうも合理的ではないつじつまの合わない会話になることが多いのです。

認知症はある日突然に発症するものではなく徐々に進行していくものです。
またある時はボーっと認知症気味でも、違う時にはシャキッととてもしっかりされている時もあります。
日によっても
時間帯によっても
微妙にその方の対応が異なるのです。

正常な判断ができないのが認知症

私が訪問したゴミ屋敷には
・膨大な量のトイレットペーパー
・冷蔵庫に入りきらないほどたくさんの賞味期限切れの食べ物(数年前のものまで)
ということもありました。
私とお話ししている時にはとても認知症なんて感じさせないしっかりした方でしたが、後で子供さんからお話を聞くとかなり認知症の問題行動があったそうです。

近所のゴミをお宝と勘違いして集めてくる


ゴミ屋敷のゴミって自分の家で出すものとは限りません。
ご近所で出されたゴミをまるで宝物のように集めてきては自分の家に溜め込んでいく方もいました。
家の中どころか外にまで積み出されているゴミに見かねて近所の人が苦情を言うと
「これはゴミじゃない!」
とわけのわからない主張をしてくることもありました。

認知症の方って意外と身体はとてもお元気な方が多いように感じるのは私だけでしょうか?
あり余った体力・気力を変な方向に持っていってしまう方も少なくありません。

ゴミ屋敷の心理③ 他人からの干渉を拒むセルフネグレクト


時に高齢者の方はご近所さんから孤立していることもあります。
専門家は他人からの干渉を拒む現象をセルフネグレクトと呼ぶこともあります。
参考:「セルフ・ネグレクトや消費者被害等の犯罪被害と認知症との関連に関する調査研究事業」
私が遭遇したケースでは先の「認知症も関係しているのでは?」ということもありました。

強烈な体験|近所からのクレーム


ある高齢の方がゴミ出しについてご近所さんから苦情を言われました。
しかし、当の本人はなぜ怒られているのか?全く理解できなかったようです。
それどころかこの「近所からの苦情」が強烈な恐怖体験として記憶に残ったようです。
もちろん、苦情を言われた方は感情的ではなく優しくご注意されたそうなのですが、本人にはそう感じられなかったようです。
それ以後、ご近所付き合いはパタッと途絶えてしまいました。

私も地域の介護を管理している「地域包括センター」の方々とも情報交換する機会も多いのですがこの「地域社会との関りと一切断っているセルフネグレクト」の高齢者が多く、とても頭を悩まされているようです。

ゴミ屋敷の心理④ かまってちゃん・悲劇のヒロイン症候群


ゴミ出しを口実に、子供たちやご近所さんとの関りを持とうとしているケースもありました。
数回ならゴミ出しも手伝えますが、ずっといつまでもというわけにはいきません。

泣く江本

遠くに住まわれている子供さん
転倒して手首を骨折してゴミが出せない高齢の親御さん
そんな状況を見かねてゴミ出しのお手伝いをすることになったことがあります。
それが1か月も過ぎ手首の骨折も完治されたのですがいっこうにゴミ出しを自分でされる素振りはありません。
その高齢者さんは私がゴミ出しに来るのをとても楽しみにされているように感じました。
ゴミ出しの苦労解消より「誰かが訪ねてきてくれる?」ことのほうが嬉しいようでした。
しかし、ずっと無償で決まった曜日・決まった時間にゴミ出しのお手伝いは私の仕事にも支障があります。
やむおえずゴミ出しのお手伝いを辞めさせていただく旨をお伝えしました。
するとその方は血相を変えて怒りだしました。
「えぇぇ、なんでこんなに怒られるんやろ?」
とも思いましたが、きっと寂しいい気持ちがあったのかもしれません。
感情を抑えきれない初期の認知症のせいかもしれません。
参考:す最近怒りやすくなった高齢の母親は認知症初期?そんな親との接し方

ゴミ屋敷の高齢者の方とお会いすると決まってご自分の不幸な身の上話をされる方が少なくありません。
いかに自分がこの世の中で一番不幸であるか?
涙ながらに話されます。(それも1時間以上も延々と・・・)
ゴミ屋敷の方の中には、自分にもっと関心を持ってほしい「かまってちゃん」「悲劇のヒロイン症候群」の方が多いかもしれません。
これもご近所さんとのコミュニティから疎外・孤立した高齢者が多いせいかもしれません。

いつかは手をつけなくてはいけないゴミ屋敷の親の家


実はゴミ屋敷問題の解決は簡単なことではありません。
そこに住む高齢者の今までのライフスタイルを根底からひっくり返すことになるからです。
高齢者は自分の生活スタイルや環境を変えることを極端に嫌います。
しかし、今のゴミ屋敷の現状をなんとかしなくてはならない!ということは明白です。

まずは親子のコミュニケーションを復活させよう

実家がゴミ屋敷化してきたら、すぐに親の老後を考え始めなければならない時期に来たかもしれません。
いずれ、大きな辛い決断をしなければならないのです。
そのためにはまず親と子の子コミュニケーションを今まで以上に増やさなくてはいけないのです。

・まめに実家に帰省する機会を増やしましょう。
・少しずつでもゴミ屋敷の実家の片付けを始めていきましょう。

おそらくゴミ屋敷の実家の片付けを始めたら強烈な親の反発は避けられません。
これはたくさんのゴミ屋敷の実家の片付けに立ち会ってきた私が断言します。
ですから相当な覚悟をもって実家の片付けは始めてくださいね。

いざとなればプロの片付け業者の力を借りる

ゴミ屋敷の片付けで大きな問題は「捨てる」です。
今は簡単にゴミも捨てられない時代なんです。
また、子供自身もそろそろ高齢者の域にも達しています。
ゴミ屋敷の実家の片付けのための体力・気力も残っていないこともあります。


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親の呼び寄せ・老人ホームを考える時期が来たかも?

いつか必ず辛い決断をしなければならない時期がやって来ます。
それは親の老後の住まいについてです。
今の実家にずっと住まわせてあげたいけれど、ゴミ屋敷化しているのではそれもそろそろ難しいのかもしれません。

笑顔の江本

急いで決断をしては後悔するかもしれませんが、あまり時間は残っていません。

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