笑顔の江本

先日、以前から相続のご相談があった方からこんなお話が雑談のなかでありました。ちょっと心霊現象的なお話ですが、「お母さんの遺影写真の表情が変わった気がする?」と言われるのです。

お母さんが亡くなり四十九日法要の後、相続でもめたAさんは遺影写真の親が悲しそうに見えたそうです

Aさんは長女で4つ年上のお兄さんがいらっしゃいました。
お兄さんは東京の大学を出て、そのまま就職しそこで結婚してずっと関東で暮らしています。
娘のAさんは地元で結婚して暮らしていましたから高齢になったお父さんやお母さんの介護の世話はAさんひとりで頑張ってきました。

お父さんが亡くなり、その後 お母さんが亡くなりました。

お母さんが亡くなった後、遺産相続でもめたAさん

「俺は離れて暮らしているから、親父やおふくろの面倒はお前に頼るしかない!
 本当に申し訳ない!感謝してるよ!」

そんな言葉をずっと妹のAさんに言ってきたお兄さんですが、遺産相続に関しては
「兄妹2人で平等に遺産を分けよう!」
という申し出がありました。
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『親の介護の世話もしないのに
 遺産を請求するなんて許せない!』

「こうなったら1円も遺産相続なんてさせないわ!」
と頭に血が上った状態で私に相談がありました。
しかし、遺言書もなにも無い以上法律的には介護してきた相続人と介護なんて何もしてこなかった相続人の相続できる権利まったく平等なのです。Aさんとお兄さんのどちらも納得していただかないと相続の手続きは全然進みません!と私も辛い回答をせざるおえませんでした。

もちろん、Aさんも家庭裁判所への調停など裁判沙汰にまではしたくないというお気持ちでした。

いくら不平等でも法律は法律!
損して得とれ!でなんとか折り合いがついた遺産相続でした。

いろいろすったもんだはあったのが現実ですが、なんとか話し合いがまとまり遺産相続手続きが無事に完了しました。
結論は「介護してきたAさんと介護してこなかったお兄さんに少しだけ差をつけての遺産相続」でまとまりました。
お兄さんも妹のAさんも折れるところは折れていただき、なんとか遺産相続の手続きがやっと完了して私もほっと胸を撫で下ろしたものでした。

笑顔の江本

だって一周忌法要も間近に迫ってきていて、気まずい思いをしながらそれを行うのはさすがに私も気が引けましたからね(汗)



「なんか母さんの遺影写真の表情がが優しく変わった気がするんです。不思議ですね?」と話す妹のAさん

この1年間かなりのすったもんだがあった相続バトルでしたからAさんもお母さんの遺影写真に向かってさんざん愚痴をぶつけていたそうです。

そして、お兄さんも関東から一周忌法要に帰って来ることをお母さんの遺影に報告した時に
「あれ?母さんのこの遺影写真 なんか表情が優しくなってるような気がする」
と不思議な体験をされたそうです。
母の遺影

やっぱり天国のお母さんの一番の願いは兄妹が仲良くすることかもしれませんね

ボクはあまり心霊現象など信じないのですが、やっぱり気持ちの持ち方で人それぞれ感じ方が変わるものです。
さんざんお兄さんの愚痴を聞かされ続けたお母さんも悲しい気持ちだったかも知れません。

笑顔の江本

お母さんの死を乗り越えて、
遺産相続も無事に終わって、
ほっとした娘のAさんに
「◎夫のことは許しておあげ、あの子もあの子で大変なんだよきっと ご苦労様」
と語りかけてくれているのかもしれませんね。