親の遺産を分けるのに自分勝手な論理で子供の誰かが勝手に決めると遺産隠しと疑われて相続トラブルになります

遺産隠し

笑顔の江本

私に寄せられる遺産相続のご相談の多くに
遺産隠しについてが数多くあります。
しかし、よくよくお話を伺うと
「・・・・?」
と感じることも少なくありません。

「遺産を隠された」
「遺産を独り占めされた!」
と怒り心頭でご相談される方がたくさんいらっしゃいます。
また
「そんなことを遺産隠しと言うなんてひどいと思いませんか?
 今まで自分がしてきたことを棚に上げておいて!」
なんて逆に遺産隠しを疑われて怒る方もいます。
しかし、詳細を伺うと双方にちょっと疑問に思うことが少なくありません。

泣く江本

そして客観的に第三者の立場からそのことをお話しするとよくお怒りを受けます。


みなさん、自分の置かれた立場や法律のことをなかなか客観的かつ冷静に見つめることができないように思います。
ですので、他人の遺産隠しのご相談を冷静に聴いてみるときっと少しは客観的に物事が判断できるかもしれませんのでちょっとだけおつきあいいただけますか?


「親が生きているうちに親から借金をしていたのだからその分は相続から差し引いて当然」と遺産の一部を隠していた

長男、長女、次女の三人の子供たち
次女家族はまだ親が生きている頃に親から借金をしていて未だ返済していない。
そのことを知っていた他の長男や長女は親が生きているうちに親の家の名義を長男名義に換えた。
※末妹には内緒(遺産隠し?と思われないよう次女には教えなかった)
また親の遺産である銀行預金を引き出すために末妹の次女の印鑑や署名が必要なことを知り、次女に署名捺印を求めると次女はそれを頑として拒んでしまって困っているというご相談です。

笑顔の江本

結構優しい口調でお話しされていますが私にはちょっと疑問が多く残りますね。親の家である実家の名義はすでに長男に換えてあるのに「銀行預金凍結解除のための書類」を「実家を兄の名義にする書類」と偽って末妹に印鑑を押させるのはちょっと不審があります。「妹が生活保護を受けているから」というのはちょっと自分勝手すぎるのではないでしょうか?
そんな心配があるのであれば妹名義ではなく兄や姉名義で受け取っておいてその分をきちんと現金で渡せばよいのでは?(もちろんちょっと違法だけれど・・)
どうもきちんと三分の一を末妹の次女さんに渡すつもりだっとは思えない気がするのは私だけでしょうか?

わずかなお金のことで親子関係や兄弟姉妹関係が破綻することはよくあります。
しかし、「たかが150万円程度で兄弟姉妹の関係が破綻するのは?」と私の個人的感想ですがお金の魔力はそれくらい簡単に親兄弟の関係を破壊してしまうこともたくさん目の当たりにしてきたのも事実です。

親の死亡を知った銀行はその口座を凍結します

厳密に親が死んだら即時に銀行口座が凍結されて預金が引き出せなくなる?
役所に死亡届を出すと自動的に連動して銀行口座も凍結される?
なっていう都市伝説がありますが現実はそうではないです。
そこまで銀行は親の死亡を100%把握はできてはいません。
(事業をしていて日常的につきあいがある場合は別ですが)
また市役所など公共機関と銀行がそこまで連動はしていません。
(将来的にはマイナンバーなどで可能かもしれませんが)
ただ、定期預金解約や大きな額の出金には本人確認が必要ですので窓口に本人が出向く必要があります。すでに亡くなっているのであれば親本人が出向けるはずも無く正直に銀行に親が亡くなった事を伝えないといけません。

その場合、亡くなった親名義の銀行預金口座は凍結されてしまいます。
その凍結解除には所定の手続き用紙に法定相続人全員の署名捺印が必要になります。
※もちろん相続人全員を示すために戸籍謄本も必要です。

一度、テーブルの上にすべての遺産をさらけだして相続人全員で話し合うことが大事

一度こじれた兄弟姉妹関係を修復するにはとてもとても大変です。
都合の良いことだけ話、都合の悪いことは隠しておく
そんな自分勝手なことをすると相続では対外においてヤブヘビになることも珍しくないのですのでご注意くださいね。

遺産分割協議は正攻法の正面突破が一番早い近道です。
(ただ、そのためにはあらかじめ正しい法律知識や親の協力(生きている間に)は必須なんですが・・・)


「親の介護をしているから親のお金は使っていい」と口約束された妹だが兄が介護をすることになり「葬式費用はお前が使い込んだ親のお金から出せ!」と迫られた

親の財産管理を誰がするか?はすごく難しい問題です。
日頃の細々としたお金の出し入れを遠く離れて暮らしている兄弟には無理ですが、近くで暮らしている子供の誰か1人に任せきりだと後で遺産の使い込みだと疑われることもあります。

遠く離れて暮らしている子供が他の兄弟姉妹の誰か1人に介護を任せきりだとその負い目もあることから
「お前が親の介護をしているから親のお金の管理はお前に任せるし、お前が使ったらいい!」
と簡単に口約束してしますこともあります。

しかし、介護は長丁場です。
介護している方もなにがあるかわかりません。
まして
『そんな偉そうに「親の介護してきた!」というが結局老人ホームに入れただけじゃないか!』
と最初の話と異なってくることがあります。

しかし、ちょっと待ってください。
親のお金をどうするか?は親自身が決める事であって子供たちが勝手に決められる事ではないのです。
親が生きている間に
「このお金はお前が使っていいよ!」
と言うのと
子供たちで
「このお金は○○(長男?弟?妹?姉?あるいは全員で?)が使っていいよ!」というのでは全然意味が違うのです。
相続が発生するまでは親のお金は親自身の物であって、相続前に親のお金は勝手に使ってはいけないのです。
多くの方が勘違いしているので、そんな親のお金を勝手に使った件で兄妹喧嘩になっているケースをお聞きください。

もはや高齢で介護を受けている親のお金はいったい誰のものかわらない?状態ではどうしようもありませんよね

高齢の親が介護を受けている
認知症も出だした
足腰も弱くなって銀行にも行けない
そんな状態だと親自身の財産管理は子供の誰かに任さざるおえません。
だから相続が起こった時によくもめる原因となるんですね。

特に親からの相続が発生する頃の子供って一番お金が必要な時期も重なっています。
子供の教育資金や結婚資金、また定年退職して収入が激減(年金までまだ時間があります)
そんな時期に高齢の親の財産管理を任されている子供が勝手に親のお金に手をつけてしまう気持ちもわからないこともありませんが、そんな勝手に使うと他の兄弟姉妹が黙っていないことも理解できます。

今回も親のお金を300万円預かって150万円ほど使ってしまったことで兄と妹がもめています。
たった150万円で兄妹の関係が破たんするなんて?親からすれば悲しいですよね。

「お前が親の金を使い込んだんだから親の葬式代はお前が出せ!」

もちろん、子供たちみんな今の生活に余裕がないから
「お前が親の金を使い込んだんだから親の葬式代はお前が出せ!」
「そんな葬式代にまわせるお金はありません!」
と傍から見れば醜い言い争いになってしまうのでしょうね。

なんと遺産の使い込みは刑事事件にはならないから話はややこしくなる

人のお金を預かって勝手に使い込めばそうれは横領罪でりっぱな刑事事件です。
しかし、同居の親族や直系血族では刑事事件にはならないのです。
ただ、罪にならないというのではなくてあくまで民事事件になります。
民事であれば双方話し合って解決しなければいけないのです。
刑事事件でないのですから警察は当てになりませんから自分たちで調べ上げて証拠を出さないといけません。

だから、ここで泥沼の言い争いの相続トラブルになるんですね。(汗)

だから私みたいな第三者を入れて相続や介護のことを話し合う【相続ミーティング】や【自宅で行う出張相続セミナー】が好評です

親の老後・介護・相続の考えを親がしっかり子供の伝えないから子供が勝手に決めてしまう

親自身も自分の老後や介護や相続のことなど考えたくはありませんし、自分自身にまさかそんな時期が来るなんて予想もしていません。
でも誰もが歳をとるし介護も必要になるしいつか近い将来相続が起こるのです。
親の考えを子供にきちんと伝えられる時間はあまりないのです。
相続セミナー

相続人だけでは決着がつかない相続の話し合い

なかなか本音で話し合うことも難しいのが相続の遺産分割協議という話し合いです。
今までの経緯や生い立ちなどの関係してきます。
なにより間違った法律知識で自分勝手な解釈をされている方がめちゃくちゃ多いんです。

やはり第三者を入れて冷静にかつ正しい法律知識を持って相続人全員で話し合ってほしいものです。
譲れるところは譲る!
主張するべきところは主張する!
これが遺産分割協議では大切なポイントです。
円満スピーディーな遺産分割協議の相続ミーティング