泣く江本

私もよく田舎の田畑の遺産相続のご相談を受けるのですが
たいていは解決不可能です。
さらに以前の相続手続きがされておらず権利関係が複雑になると
もはやお手上げの状態になります・・・(汗)

農家の相続

農家の相続は特にきちんと考えておこう!
田畑はいらないが他の遺産(特に現金)は欲しい相続人

田舎の田畑である農地って相続人にとっては欲しくない遺産の代表格です。
しかも分けてしまうと農業として成り立たなくなります。だってある度の規模があってこそ生産性があるものですから、相続によって分割されていったらそもそも農業の後を継いだ想像人が農業で生活していくのは不可能です。

笑顔の江本

昔の長男が遺産をすべて引き継ぐ家督制度はこの農業を意中心に考えていたからかもしれません。
昔から田を分けるものを田分け者(たわけもの)と呼んで愚かな行為のことを指していましたからね。

しかし、これが別の問題を引き起こしています。
それは農地が絡んだ遺産相続は、その相続手続きを放置してしまっていることが多いのです。
「次男の俺たちは都会にでてきているし、まあ、田舎に残って農家を継いだ兄貴がやってるんだから・・・」
と相続登記などせずにずっとそのまま放置しているんですね。

しかし、法律的に遺産相続に時効はありません。
あいまいな所有形態(共有・合有)がずっと続いたままなのです。

この遺産相続手続き(相続登記)を放置していると、もう権利関係はぐちゃぐちゃです。

農地が絡んだ遺産相続、特に昔の方は寿命が短かったので離婚や再婚などされていることも多く
ものの数十年でもう手をつけられない遺産相続になってしまうのです。

ではそんな農地が遺産に含まれていて、さらに離婚再婚などでもはや遺産相続手続きがめちゃくちゃややこしくなった実例をお聴きください。

いかがですか?もはや誰と誰が法定相続人でその相続割合がどれだけなのか?計算だけでも大変です

泣く江本

私も電話で相談を受けた時に誰と誰が法定相続人でその相続割合を試算するのもあまりに登場人物が複雑すぎてわけがわからなくなります。

遺産相続手続きを放置していると後世に憂いを残してしまいます。
確かに今から他の兄弟姉妹や親戚達に相続手続きのことを切り出すことは気が重いと思いますが
いまあなたが動き出さないと、もっと大変になるのですよ。