相続でもいらない土地建物マンション

はたからみれば
『親の家(土地・マンション・戸建て)や農地などの不動産を相続するなんて羨ましい』
なんて思われているかもしれません。
しかし現実はそうでもないのです。』
相続でもいらない親の家(土地・マンション・戸建て)などの不動産は意外と多く、それで頭を悩ませている子供がどれだけ多いことか・・・(汗)
じゃあ、いらない不動産だったら相続放棄すればいいだけじゃない?
なんて言われる方も多いのですがそうは問屋が卸さないですね!

「現金は欲しいから相続します!でも「親の家・農地・マンション・土地など不動産はいらないから相続放棄します!」はできません

自分勝手な相続放棄は許されない

泣く江本

「みなさん そんな相続放棄を簡単に都合よく考えないでくださ~い!」
これはいつも私が相続放棄について皆さんから相談を受けた時に感じることなんです。

相続放棄とは
まったくなにも相続しないばかりかその遺産相続に私は一切関わりません!
と宣言するようなものなのです。
どうも限定承認相続放棄がどうもごちゃまぜになってみなさん認識されているような気がします。

「相続で土地やマンションはいらないが現金は欲しい!」なんて通用しない

「相続で土地やマンションはいらないが現金は欲しい!」なんていう都合の良い相続放棄なんてできないんです。
相続するなら欲しい遺産(現金など)もいらない遺産(欲しくない遺産 例:借金 換金化も難しい不動産など)もすべてひっくるめて相続しなければいけません。
相続放棄するならすべての遺産を放棄しなければいけません。
また相続発生後3か月以内に相続放棄するかしないかを決断して家庭裁判所に申し立てしなければいけないのです。

『相続でもいらない』そんな不動産も多い

いらない不動産
不動産にもいろいろあります。
相続でもらうことによって相続人である子供たちが大迷惑を被る不動産もたくさんあるのです。

遠方にある不動産
売却も難しい不動産
誰も住む予定の無いマンションや親の家
などが典型的な相続でもいらない不動産ですよね。

まあこの他にもたくさん相続したくないものってたくさんあります。

相続でもいらないマンションも多い

相続でもいらないマンション
分譲マンションというものが誕生してもうかなり日が経ちます。
まあ普通の方なら物心ついた時には当たり前のようにあった分譲マンションですが私みたいな年寄りには子供のころはまだマンションなんてなかなかお目にはかかれなかったものです。
分譲マンションが建ち始めた最初の頃は時代の最先端の憧れの住まいでしたがもう何十年も経てばその魅力は色褪せてしまっています。

老朽化マンションの抱える問題点も多くて建て替えも難しい

私のまわりでは阪神大震災の時にはある程度マンション建て替えが実現できた事例もありますが未だにマンションの建て替え工事なんてなかなか進むものではありません。
政府もこのあたりは苦慮していて建て替えの賛成票の比率を引き下げたりしていますがまだまだマンションの建て替え事例はあまりお目にはかかりません。
そこには以前から住んでいる入居者(小売絵の方が多い、ローン返済も完了)もいれば途中で引っ越してきた入居者(若い、ローンは残っている)では考え方も異なりますし事情も異なります。

時代の流れに取り残された築古マンションの建て替えも難しい事例

今のマンションは
・バリアフリー
・防犯のためのオートロック
などなどこのあたりはもう当たり前のように備えています。
でも、少し前まではそんなことまで考えて設計なんかはされていませんでした。
それどころかエレベーターすらないいわゆる団地タイプのマンションもいまだに存在します。
※◎◎団地、〇〇住宅、▲▲コープ、■■コーポなどの名称が多いですね。

私も以前は不動産コンサルタント会社に勤務hしていてマンションの建て替えや再開発の仕事をしていましたからその苦労はよくわかります。(涙)
やはり住んでいる人の事情や考え方もそれぞれ異なるのでなかなか意見統一は難しいのが真実です

「マンションは管理で買え!」とも言われるが

最近でこそ「資産価値の維持」という考え方も浸透してきましたが古いマンションではあまりそのあたりは理解してもらえませんでした。
そこで管理費や修繕積立金を値上げしようと管理組合の会議で提案するとそれこそ「反対!反対!絶対反対!」の嵐だったものです。
そのためそのつけがいつか回ってきます。

親のマンションは早期売却を考えておくのも得策です

古くなればなるほど問題は大きくなる可能性も大きいかもしれません。
最近では旧耐震(昭和58年以前の建物)には銀行も慎重になってきています。

また空き家で放置しておくと毎年の固定資産税・都市計画税に加えて毎月の「管理費」「修繕積立金」の負担も重くなります。
もしも誰も住まない?というのであれば早めに売却を検討してもよいかもしれません。
あらかじめ売却可能価格や実家の片づけ費用なども調べておいてくださいね。
実家売却の正しい手順には相続専門不動産会社に相談すれば良い

相続でもいらない親の家も多い

相続でもいらない親の家
意外と多くの方が相続でもいらない親の家で悩んでいる方も多いですね。
相続したのはいいけれどその維持管理の大変さに頭を抱えておられます。
そして放置された空き家がどれだけ多いことか・・・・(汗)

親の家を売却してしまうことは悲しいけれど先送りできない現実

親が暮らしてきた家を他人に売却することはとても寂しく悲しい気持ちになります。
でも、もう
その家には帰らない
誰も住む予定はない?

なら早期の売却をご検討するべきだと思います。

なぜなら次の世代(あなたの子供)の時にはもっともっと大変になってしまうのです。
ましてその維持管理費が無駄になってしまうのですからね。

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相続でもいらない土地も多い

相続でもいらない土地

土地神話が崩壊してバブル時代から奈落の底に落ちてしまった方も多いです。
昔は原野商法ともいわれている詐欺まがいの土地販売もたくさんあったんです。
各家庭に片っ端から電話営業をかけて
『不動産は値上がり間違いないですよ!今のうちに買っておきましょう!』
と現地も見ないで山奥の造成した区画を買ってしまった親御さんも少なくありません。
しかし今となってはどこに自分の親が買った区画があるのかさえもわからないくらい荒れ果てているケースもあります。

購入費用は数百万円程度でもそのまま何十年も放置されて「えっ?親父たち、そんなとこに土地持ってたの?」と相続して初めて気が付く子供も多いのです。

実は私の方にもそんな土地のご相談も多いのですがそもそも売買マーケットが成立していないのでなかなか値段もつけられず塩漬けにせざる負えない土地も多いですね。

相続でもいらない農地や山林

相続でもいらない田・農地・山林

実は私もかなり手こずることの多いのが
田畑などの農地
山林
のご相談です。

特殊なマーケットですし田畑などは一般の方が買うには農業委員会に届けて許可も貰わなければいけません。
田畑から宅地への転用も同じです。
また田畑から宅地へ転用すると税金がドカンと上がります。

山林も一時もてはやされた太陽光発電も下火ですし、とにかくこの田畑や山林は売却にとても時間がかかるものです。

生産緑地の田畑をお持ちの方は早めに準備を

都市部の田畑には生産緑地の指定を受けている場合もあります。
これを受けていると税金が安くなるのですね。
この生産力の指定の期限を迎えるのが2022年でして市場関係者は
『2022年に一斉に市場に売りに出させるのでは?』
と危惧しています。

子供が農業を継ぐか?継がないか?の問題も含めて親子で早めに話し合ってください。

とにかくいらない不動産(親の家・マンション・土地など)は早めに話し合っておきませんか?

とうの親にとっては相当思い入れもあるのが親の家やマンションなどの不動産です。
それをどうにかするには
親を説得しなければいけないこともあるでしょう。
親と衝突するかもしれません。
しかし、これも避けては通れない道です。
しっかりと親子で話し合わなければいけません。

だって相続でもいらないんでしょ?その親の家やマンションや土地・・・
だったら相続前になにか対策を考え出さねばなりません。
相続後であれば迅速に行動を起こさなければいけません。

売れにくい不動産でもチャンスはあるもの

じっくりと時間をかければ時にまとないチャンスが訪れることもあります。

近所の方が子供のために家を探している?
隣の土地が売りに出された?
などなど千載一遇のチャンスが訪れることもあります。
そんなチャンスを逃さないためにあらかじめ相続でもいらない不動産があればきちんと親子で話し合っておきましょう。