義実家の相続で嫁が余計な口出し義実家の相続で一番気をもむのは実際の相続人ではなく相続人の妻や夫のことが多いのをご存知ですか?
血を分けた兄弟姉妹なら分かり合えることもたくさんあります。
今までの経緯や事情 さらに考え方まで理解もできるのですが赤の他人ともいえる妻や夫が遺産分割の話に参入してくると話がややこしくなります。
ええ、それは得てして正論のことも多いのですが正論だけでは相続の話はまとまらないのです。

笑顔の江本

こんな爆笑相続ドラマを観て、「ワッハハハッ!」と笑っているそこの旦那さん!
ちょっとそれは超楽観的でお人好し過ぎますよぉ!!

相続でもめるのは妻や夫などの配偶者が口を出してくるから?

夫婦喧嘩
こんな現実を知ってください

相続に口を出す妻

illust4198thumb私の父が亡くなり、

相続が発生しました。

父の財産は
居住している都内の土地と建物
それと、多少の預貯金です(金額は定かではない)。

妻は結婚後、しばらくして
私の両親と不仲になり、
私の実家には全く行かなくなりました。

両親が私の家に来ることも拒否しました。

私が実家に行くのも不承不承で、
子供達にも
ほとんど交流させないようにしておりました。

その替わりに
私達より後から結婚した兄夫婦の一家が
実家に同居してくれ
老後の両親の面倒をみてくれておりました。

父も晩年は認知症も入り
私も出来る限りは手伝いましたが
兄夫婦の苦労はその比ではなく
かなりのものだったであろうと、思われます。

そこで
私は感謝の気持ちもあり
相続を放棄したいと思っておりました。

それに妻が激怒しました。

確かに
家のローンを抱えながら、年収も減り
妻にも働いてもらっており
二人の子供も相次いで、大学受験となります。

金銭的には決して楽ではありません。

妻の言い分はこうです。

「自分は自分の親ではないから、介護する義務はない。
しかし、あなた(私の事)は、自分の親だから介護を手伝うのは当然だろう。
そして、ちゃんとそうしてきた。だから、権利分の財産は当然もらうべきだ。
又、
あなたが、実家に手伝いに行っている間は
私が一人で家の事をしてきたのだから、間接的には手伝っている。
私も意見を言わせて貰う権利はあるはずだ。
とにかく、子供の学費が必要。」

妻の母親も、
相続を放棄しないよう、私を責めます。

私が
苦労をさせた兄夫婦の為に
相続放棄する事は間違っているのでしょうか?

引用:ヤフー知恵袋

58歳会社員。妻56歳に対して愛情も信頼もなくなりそうです。

027999

私には兄(61)がおりまして、
兄は23年前に配偶者を病気で亡くし、
子供もなかったのでそれを機に田舎に戻り、
父の仕事を継ぎました。
兄は田舎の面倒ごとも全て引き受け、
両親の介護も一手に引き受けてくれました。
特に介護は壮絶で、私たち家族は年に一度帰るだけですが、
地獄絵図でした。
それでも兄は一人で仕事と介護を両立し、両親が立て続けになくなりました。
親とはいえ、親以上に老けるほどズタボロになった兄をみて、亡くなってホッとしました。
私は当然、遺産は放棄するつもりでした。
私が都内で核家族としてノン気に幸せな人生を送れて来たのは兄のおかげともいえますし、
今度は兄に、介護でつぶれた自分の人生を取り戻して欲しいと思ったからです。
再婚もいいと思います。

妻が「家や土地はお義兄さんが継げば良いけど、現金(9000万ほど)はせめて半分にできないか。
それでも家や土地を売ったことを思えば、4分の1程度くらいだし。
ダメでもあんまり贅沢しないで欲しいわね。
お義兄さんもなくなれば遺産は息子と娘のものになるわけだし。再婚なんてやめてよね。」と。

私は妻が何を言っているのか理解できませんでした。
本当に自分の妻なのか、人間の心を持っているのかと。
息子と娘は揃って「
ありえない!嫁らしいことなんか何ひとつしなかったお母さんが口出しするなんてオカシイ!!」
と私の味方になってくれました。

しかし妻は「伯父さんは長男なんだから介護は当然!遺産は子供の権利でしょ?!」と。
「扶養義務を全て押し付けたんだから、遺産放棄が筋」といくら言っても聞きません。

兄は「夫婦喧嘩するくらいなら3000万くらいやる」と言いますが、
そんなことをしたらあの世で両親に合わせる顔がありません。
どう妻を説得したら良いでしょうか?

引用:YOMIURI ONLINR

もしも、あなたが田舎に両親を残し
都会で働いていて
田舎の両親を兄弟姉妹の誰かが面倒をみていたら・・・

こんな問題は多かれ少なかれあると思いますし、
もはや他人事ではありませんよね?

いくら長年連れ添った妻や夫であっても、義実家の相続で経緯や事情は100%理解はできないから

確かに法律上は子供たちはみんな同じ相続割合です。
それが長男であって次男であっても三男であってもです。
しかし、現実は法律通りにはいきません。
今までの兄弟姉妹の関係
同居に至った経緯の問題
まかせっきりだった介護の問題
なにより
親が長男に対して期待していた
これからの墓守や法事のこと
「家」を守ること
etc
様々な事情があります。
そのため、法律通りの子供はみんな同じ相続割合ではもめてしまうのです。

同居の気苦労、介護の問題、家業の後継の問題
しかし、相続の断面しか見れない配偶者(妻・夫)の方も非常にたくさんいらっしゃいます。
その間に挟まってしまい、困惑している夫の相続人の方も見るに忍びません。

私の経験上
相続でもめるのは配偶者(妻・夫)が遺産分割の話の席に現れる
ろくなことが起こりません。
声を荒げて、他の相続人に喰ってかかる!という現場にも何度も遭遇しました。
これではまとまる話もまとまりません(涙)
000894相談を受けても
「私はそれで十分なんですけど、嫁が納得しないんで・・・(困)」
※「あなたが相続人であって、奥さんは部外者ですよ!」と言いたいのをグッとこらえる私・・・

相続に関する事はまず相続の当事者だけで話し合う!
ある程度 遺産分割の方針が固まってから妻や夫に報告する

ということを個人的にはお勧めしています。

  • 相続発生時の断面だけを見てしまいがちの妻や夫
  • 生まれてから亡くなるまでの経緯を総合的に判断できる相続人
    ※ できない人も多いけど、それはそれで仕方ないです。

この相続という現実を
で見るか?で見るか?

この間には決定的に差があります。
考えた方が異なります。
たったこの二つの実例を見ても
円満な相続がいかに難しいか?
お分かりになると思います。

相続が起こる年齢の時ほど
お金が必要な年齢なんですね

そのために、普段では考えられない行動にでてしまう!?

そんな相続人の方も多いのです。

いかがですか?

一度 相続のことについて、ご家族で話し合ってみませんか?
参考:【相続の話し合い】は法律と不動産に詳しい第三者を入れると良い
譲歩すべき点は譲歩する、主張すべき点は主張する、
どれも客観的な判断材料(遺産の価値、法律、今までの経緯など)が客観的にわかってこそ可能かもしれません。

私が数多くの相続トラブルをみてきて得た教訓は

人は夫婦喧嘩よりも兄弟喧嘩を選ぶ!

年に数回しか会わない兄弟姉妹
毎日顔を合わせる嫁や夫
どちらとの争い喧嘩を選ぶとすればおのずから結論はおわかりですよね?

どうしても?どうしても?納得できないのならば専門家のアドバイスも聞いてみてください。

相続・遺産問題・遺言書でわからないことは弁護士に相談が早道!

■いくらネットで検索しても無駄です
相続のもめごとは百人いれば百通りで同じケースはありません。
だからネットでいくら解決策を探していてもあまり意味はないのです。
遺産分割で納得できないが自分の主張が正しいのか?間違っているのか?
そんなモヤモヤを抱えたままずっと悩んでいるよりも弁護士に相談するのが解決の早道です。
「相続弁護士ナビ」では、全国の相続に強い弁護士の情報をご提供するサイトです。