家族がいない?
遠い親戚ともほとんど交流が無い?
そんな高齢のおひとりさまが急増しています。
おひとりさまが増えている今、その老後と介護について考えておかなければいけないことがたくさんあります。
急増中のおひとりさまの老後と介護を安心に備えるためのポイント
老人ホームに住んでいる65歳以上の「おひとりさま」は
男性130万人
女性はなんと370万に達しています。
割合で考えると
男性は12%
女性は25%がおひとりさまであるというデータもあります。
「おひとりさま」になるって他人事ではありません
「おひとりさま」って他人事?
そんな考えの方も多いのですが、ちょっと客観的に考えてみてくださいね。
今は少子化です。
子供のいない夫婦は珍しくありません。
そして、パートナーの配偶者が先に亡くなったのならどうでしょう?
あなたが高齢になれば、あなたの兄弟姉妹も高齢になっています。
たとえ自分も兄弟姉妹であっても
離れて暮らしていたり
お互い年をとってくると
積極的に交流を図ることも年々 難しくなります。
※せいぜい顔を合わせるのは、誰かの結婚式やお葬式など年に数回あるかないか?
今は特に親戚づきあいが希薄です。
甥っ子や姪っ子があなたと密に交流があるでしょうか?
そんな遠い交流も無い親戚などあてにはできませんよね。
ですから、気が付いて周りを見渡したら自分が「おひとりさま」だった!?
そんなことも多いのです。
おひとりさまの老後・介護は社会問題にもなっている。
高齢の「おひとりさま」を狙ってやってくる
悪徳訪問会社
悪徳リフォーム会社
オレオレ詐欺
お金はある程度持っていても、日ごろから他人との交流も無い寂しさから、
コロッと騙される高齢者がいかに多いかはご存知だと思います。
おひとりさまには老後・介護のことを相談できる人がいない?
そんな悲しい現実があるのが高齢のおひとりさまなんですね。
女性はみんなおひとりさまになる?
どんどん伸びている日本の平均寿命
2060年には男性は84歳、女性は91歳まで伸びると予想されています。
この平均寿命の差からかもわかりませんが、
65歳以上の高齢のうち、
男性で配偶者のいない割合は20%弱とという割合に対し
女性で配偶者のいない割合は50%以上と言われています。
なんと80歳以上の女性の場合
80%以上の女性に配偶者がいない
という現実もあります。
必ずしもパートナーである配偶者との死別ばかりではありません。
今の日本では、どんどん離婚率も昔に比べ高くなってきているのです。
ですから、
死別や離婚などで、女性はおひとりさまになってしまう可能性が非常に高いといえるんですね。
おひとりさまは親の介護もみなければいけない?
介護は大変です。
他に兄弟姉妹がいても、大変なのです。
それがおひとりさまだったら・・・
比較的自分の時間が持てるおひとりさまです。
こっちの苦労なんて知らずに、
「◎◎は言いなあぁ!気楽な独身生活を謳歌してて・・・」
なんてやっかみを言われるのはまだいい方です。
子育てがない分、時間に自由がきくおひとりさまは
親の介護がどうしてもまわってきやすいのも現実です。
今は長男の嫁は、義理の親の面倒をみない?
最近の風潮では、息子の嫁が義理の親の面倒をみるというより、
実の娘が自分の親の面倒をみるような傾向ではないでしょうか?
お嫁さんにとっても
「義理の親より、自分の親の方が大事!」
という感覚ではないでしょうかねぇ・・・
まあ、他に兄弟姉妹がいればよいのですが、
他に兄弟姉妹がいない「おひとりさま」は
親の介護や看取りも、自分たったひとりで背負う覚悟が必要なんです。
自分の老後や介護を気楽に考えている?「おひとりさま」
気が付けば「おひとりさま」だった・・・・
そんなこともあってか、自分の老後や介護のことを真剣に考えている「おひとりさま」ってまだまだ少数派です。
たとえば、おひとりさまに「介護はどこで受けたいですか?」ときけば?
高齢者になれば、介護を受けなくてはなりません。
しかし、要介護を受けた高齢者のアンケートはこんな風になっています。
要介護になっても、このまま現在の住まいに住み続けたい・・・69%
まだわからない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19%
このように、たとえ要介護の状態になったとしても、
「ずっとそのまま今の家に住み続けたい!」という方が
約80%もそう考えているんですね。
長年住み慣れた我が家ですから、いくら介護が必要になったとしても
離れたくはありません。
しかし、要介護度が上がればそのまま住み続けることは難しいのが現実なんです。
要介護度3以上の人のうち、
4割が介護施設で暮らしている事実をご存知でしょうか?
参考までに厚生労働省のデータによると
要介護者の中で占める介護施設利用者の割合はこうなっています。
要介護度5で介護施設を利用している人・・・58%
要介護度4で介護施設を利用している人・・・46%
要介護度3で介護施設を利用している人・・・29%
このように、要介護度が上がると(要介護度3以上)
もはやそのまま自宅に住み続けるのは困難?
と言ってしまってもよいのではないでしょうか。
そんな現実もあるのに、
「たとえ介護を受けなくてはならなくなっても、
このまま自分の家に住み続けたい!」
というのは「おひとりさま」にとって少し無理難題かもわかりません。
ご存知の通り超高齢化社会において人生100年時代が当たり前になりつつある現代で 「老後のベストな住まい(終の棲家)」ってどんない住まいでしょうか? まして他に頼り人のいないおひとりさまならそのあたりはきちんとその問題から …
認知症になったのなら、自分で自分の銀行口座も引き出せません
「まさか?自分が認知症になるなんてことはない?」
そんな風に考えていませんか?
でも、まわりを見渡してくださいね。
現代社会では認知症の方は全然珍しくないのです。
「あなたは認知症にならない?」
そんなことは誰にも断言できないのです。
そんななかで、
「もし自分が認知症になった時には、自分の財産について任せる人を決めているか?」
という要介護者に対するアンケートで
自分の財産を任せる人を決めている・・・57%
自分の財産を任せる人は決めていない・・41%
もし、認知症が進めば、その判断能力の問題から
重要な法律行為が制限されます。
例えば、
「家を売ってそのお金で老人ホームに入る」ということを自分一人ではできなくなるのです。
※そのために、後見人という制度があります。
必ずしもアテにできない任意後見制度
「見ず知らずの人よりも、
自分のよく知っている人に自分の財産管理を任せたい」
そんなことを可能にするのが任意後見制度です。
まだ自分がしっかりしているうちに。
「もし私が認知症や寝たきりになったら、
この人に財産管理や介護の手続を任せます!」
という契約をその方と予め交わしておくんですね。
ただ、お金は魔物です。
後見人の横領事件が後を絶たないのです。
また、それをアテにして自ら後見人に名乗り出る親族もいます。
もし、自分の親族やまわりの人に信頼できる人が見当たらないなら、
家庭裁判所や自治体に相談してみるのもお勧めです。
変な身内や友人よりも専門家を紹介してもらう方が安心できることも多いのです。
ですから、あなたがしっかりしているうちに
自分が要介護の状態になっても安心して任すことのできる人を探しておかなければいけないんですね。
まあ、おひとりさまに限ってということでもないのですが、
おひとりさまだからこそ
深刻な問題になるのですね。
おひとりさまは「お金か?」「周囲の人に支えてもらうか?」
おひとりさまの老後は究極の選択肢は2つしかない
現実問題として、おひとりさまの老後において、選択肢は2つしかありません。
高いお金を払って老人ホームに入る?
周囲の人に支えてもらう?
残念ながら、この2つしかないんです。
お金で解決するなら老人ホーム
「おひとりさま」が、誰にも助けを求めず安心の老後と介護を受けるなら、
お金を払って老人ホームに入るということでしょう。
終の棲家ではないこともある『老人ホーム』
じゃあ、それで安心なのか? そうでもないんです。
一旦入居した老人ホームでも、必ずしも終の棲家とは言えないこともあるんです。
老人ホームでは、医療行為や食事の対応に限界があるため
病院への入院で退去を求められることもあります。
認知症が進み、暴力的な行動が目立ち他の入居者に迷惑をかけた場合にも
退去を迫られる場合もあるのです。
高い入居金を支払っていてもです。
老人ホームが倒産してしまう?
そんなことだってありうる話です。
周囲の人に支えてもらうなら、日ごろから積極的な仲間づくりを
こんなでデータがあります。
総務省の家計調査
60歳以上で2人以上の世帯の1か月平均支出額は約26万6千円程度
シングルの生活なら平成22年では約15万円程度
という結果が出ています。
マイホームを持っていて、長年かけ続けた厚生年金があるのならばよいのですが
賃貸暮らしで年金も国民年金だけならば不足するのではないでしょうか?
大雑把に試算して、
毎月約20万円程度の生活資金が必要として
定年退職60歳から平均寿命の目安の90歳まで生きると仮定すれば
1年間の必要生活資金 20万円×12カ月= 240万円
年間必要生活資金240万円×30年間 = 7200万円
これはびっくりするくらい大きな金額ですよね。
毎月20万円なんて、かなり質素で倹約をしなければいけない暮らしではないでしょうか。
こんなことから、高額な老人ホームに余裕で入れる「おひとりさま」はごくわずか?
ほとんどのおひとりさまの老後は
周囲の人に支えてもらわなければならない!
というのが現実的ですよね。
おひとりさまが将来、要介護状態になった時に支えてもらう人を作るために
家族に代わる支援してくれる友人や地域ネットワークも確保しておく必要があります。
このおひとりさまの老後を助け合うネットワークの活動をしている団体やイベントもたくさんあります。
一度、調べてみてくださいね。
おひとりさまの老後と介護を安心にするために5つのポイント
そんなことあり、ここに5つの代表的なポイントを挙げておきます。
仲間を見つける
要介護状態になった時に、支えてくれる周囲の方や交流できる仲間を探しておく
介護保険制度をよく理解しておく
在宅介護・施設での介護のいずれも介護保険の理解が大事
気軽に相談できるかかりつけ医の存在
なんといっても身体のことが心配ですよね。
なんでも気軽に相談でき、長年の付き合いがあるのなら
早目に認知症兆候の発見をしてくれることもあります。
財産の管理や介護の手続きをしてくれる人を探しておく
任意後見制度なども活用して、安心して任せられる人を探しておきましょう。
エンディングノートを書いておく
お墓・葬儀など伝えておかないといけないことはたくさんあります。
ご存知の通り超高齢化社会において人生100年時代が当たり前になりつつある現代で 「老後のベストな住まい(終の棲家)」ってどんない住まいでしょうか? まして他に頼り人のいないおひとりさまならそのあたりはきちんとその問題から …
いつか介護の限界がきた時に慌てないために、予め老人ホームのことを調べておくことをおすすめします。
意外とそんな時にケアマネージャーがアテにはならないからです。
※系列会社の老人ホームしかすすめない。
※子供が親を呼び寄せる場合など地域が離れた老人ホームの情報は知らない。
※独立系ケアマネは老人ホーム内部の情報は知らない。(評判など)
※いろいろなタイプの介護施設の中から選ばせてくれない。
全国の老人ホーム・介護施設の情報を紹介している老人ホームポータルサイトです。
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