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老後の住まいご存知の通り超高齢化社会において人生100年時代が当たり前になりつつある現代で
「老後のベストな住まい(終の棲家)」ってどんない住まいでしょうか?
まして他に頼り人のいないおひとりさまならそのあたりはきちんとその問題から目を背けてはいけない重要な課題です。
えっ?「いざとなったら老人ホーム?」
それって現実の老人ホームを見たことがないからいえることなんです。
意外と老人ホームでの暮らしは窮屈で住みにくいのも事実なんです。
「まだまだ老人ホームなんて先の話し?でもちょっと今のままの暮らしを続けていくのは不安がある?」
そんなかたのために私とご一緒に老後の住まいについて考えてみましょう。

子供がいるのに老後の住まいの住み替えに悩む「おひとりさま」の高齢者も多い

おひとりさまの高齢者
高齢者専門不動産会社でもある私たちはいままでたくさんの高齢者の住み替えをお手伝いしてきました。
そこには悲しいですが寂しい現実もたくさんありました。

きっとあなたも「おひとりさま」になる

おひとりさまの定義もここ最近変わってきたんじゃないかなぁ?
なんて私は感じています。
普通「おひとりさま」って天涯孤独の身寄りのいない人のことをイメージされるかもしれません。
でも、今の時代は「身寄りがいるのに状況にはりっぱなおひとりさま」の方って少なくないのです。

親の介護なんて「しない?」「したくない?」「できない?」子供たち

親の介護なんてしない?
そんな子供たちも少なくありません。
古い考えの私にはとても薄情な子供たちに思えるのですが、やはりそこには今までの経緯や事情というものがあります。
今はやりの言葉である「毒親」であったのかもしれません。
小さいころ親が離婚してその後一切交流がなかったかもしれません。
詳しく子供さんにお話を聞くと子供たちを100%責めることができない理由や事情のこともたくさんあります。

親の介護なんてしたくない?
私は老人ホームの無料紹介の仕事もしています。
そこで在宅介護事業所やケアマネージャー、地域包括センターの担当者さんから「老人ホームを探してあげて!」という相談があります。
そこで子供さんにも意見や考え方の確認するためにご連絡もします。
やっぱりお金の問題もありますからね。
その中には親の介護に対して非協力的な子供さんも少なくないのです。
そっちで決めておいてください。お任せします!
とかそっけない子供さんもいました。
「私は親の介護なんてしたくありませんから関係ありません!」
そうきっぱり宣言される子供さんもいました。(驚)

親の介護をしたくてもできない?
遠く離れて暮らしている。
娘なので嫁いで義両親の介護もある。
独身であっても、自分も今バリバリ仕事をしている(。親の介護をする時間がない)
そんなさまざまな理由から親の介護をしたくてもできない!
そんな子供たちもいます。

子供もいなくて夫に先立たれた妻もおひとりさま

女性は男性よりも平均寿命が長いです。
ですから老人ホームでも圧倒的に女性の方の比率が高いように感じます。
夫の介護を長年にわたってしてきた妻の場合、その夫が亡くなった後はどうなるのでしょうか?
子供がいなければもうりっぱな「おひとりさま」ですよね。

もう『誰もがみんなおひとりさまになる時代』だからこそ
老後の住まいを考えておきましょう

今はもう「老後はみんなおひとりさま」になる時代です。
だから老後の住まいは真剣に考えておかなければいけません。
そしていざとなった時には住み替えや引っ越しをする「お金」も「体力」も残っていないのが現実ですからね。

高齢者の老後の住まいの不安の理由
「孤独・不安・寂しい」「暮らし難い我が家」

高齢者には暮らしにくい住まい
おひとりさまのあなたが考える老後は少し楽観的過ぎるかもしれません。
なぜなら私は高齢者の住み替え支援の仕事としてたくさんのおひとりさまの老後のトラブルのご相談を受けてきました。
その多くのおひとりさまが老後の住まいに不安を抱えています。
その理由を考えてみましょう。

  1. 介護が必要になった時に面倒をみてくれる人がいない。
  2. 家や庭が広すぎて掃除や管理が大変。
  3. 事故や病気の時に気付いてくれる人がいない。
  4. 屋内に階段や段差があって危険。
  5. 子供や親族に心配や迷惑をかけたくない。
  6. 家が老朽化し使いにくく不便を感じる。
  7. 子供たちが結婚独立し友人なども減っていき寂しい。
  8. 周辺に坂道や段差があり歩くのがしんどい。

このどれもが高齢者の方がうすうす気づいている今の住まいに関して抱えている不安ですよね。

私は70歳を超えたら今の老後の住まいについて考え直す機会が必要だと考えています。
参考:70歳を超えたら家を売却して引っ越しを勧める理由
そのこともこの記事を読み進めていただければご納得いただけるかも知れません。

高齢者の老後の住まいの住み替えは身軽なアパート賃貸物件が良い?

老後の住まい(賃貸)

おひとりさまの老後の住まいとして「賃貸」ということに考えてみましょう。
「賃貸」といえばやはりその身軽さがなんといっても魅力ですよね。
でも、その「身軽さ」という魅力以上にデメリットもあることを知っておいてください。

バリアフリーの賃貸アパート物件は意外と少ない

これは私もよく高齢者の住み替えの時にぶち当たる難問です。
ある程度高い家賃でも払える方なら賃貸物件の選択も幅広くできますがこれからの長い老後期間を考えたらそうそう背伸びをすることはできません。

そもそも賃貸アパートマンション経営もりっぱなビジネスです。
そこには採算性というものが最優先されます。
ですので、バリアフリー設備を整えてもそこまで家賃を高くできない?という問題があります。
一番たくさん建築されている賃貸物件でハイツタイプ(低層2階から3階建て)がありますがこれにはエレベーターすらありません。たしかに元気なころなら2階や3階までの階段なんてへっちゃらですがこれが高齢になてくると辛くなります。
またエントランスもバリアフリー対応していない物件が多いです。
段差があっては車椅子の移動も大変です。(介護する方もされる方も大変)
またエレベーターがあっても車椅子と介助者が同乗できるだけのスペースがない超小型エレベーターの賃貸物件も多いですね。

介護リフォームには大家の許可が必要だが

高齢者に自宅で長く暮らしてもらうために介護リフォームに対して政府の補助金制度もあります。
しかし、賃貸物件では入居者の希望だけで勝手にリフォームはできません。
トイレや廊下に手すりを付ける
などのちょっとした介護リフォームも原則大家さんの許可を取り付けなければいけません。

高齢者が新しい賃貸転居先を見つけるのは難しい

「ちょっと今の賃貸暮らしが不便になってきたから引っ越しをしようか?」
そう考えてもあらたに賃貸で転居先を探そうとしても実はなかなか高齢者に貸してくれる物件も少ないのです。
確かにURなど高齢者向け公的賃貸物件もたくさんありますがやはりその立地条件はかなり厳しいところばかりです。

孤独死・家賃滞納などのリスクを考えると大家さんも二の足を踏む

我々不動産業界もこの問題に対してさまざまな啓蒙活動を行っていますがまだまだ現実的に大きな障壁となっているのが現実です。
実際に私も
孤独死
家賃滞納
などたくさんのトラブルに遭遇してきました。

万が一「孤独死」があれば次の借り手を見つけるのは大変です。
※私たち不動産会社もきちんと告知義務・説明責任があり「知らなかった」では通用しません。(汗)
年金減額・医療費増加などで家賃滞納もあります。
なにより身内の保証人をとりつけるもの大変なんです。
※家賃保証会社もなかなか審査が通りません。

空き家期間の家賃ダブル負担をどうする?(入院・老人ホーム入所など)

長い老後生活ではさまざまなアクシデントも発生します。
時に大きな病気をするかもしれません。
そんな時に入院期間中の空き家の家賃負担はかなり大変になります。

入院してもはや「在宅生活は無理?」と老人ホーム緊急入所となるとその今のお家の家賃をどうするか?も大きな問題になります。
退去手続きや片付けもおひとりさまではできません。

高齢者の老後の住まいの住み替えは持ち家か?

老後の住まい(持ち家)

「うちは持ち家だから大丈夫!』
そうタカをくくっていませんか?
いえいえ高齢者にとって今の持ち家がベストとは断言できないんです。

オンボロで交通不便な戸建は介護しにくい!されにくい!

昔の家って高齢者の老後についてあまり考えて建てられてはいません。
例えば20~30年前に流行った建売住宅に多い1階を軒高の低いコンクリートの車庫を作って玄関は階段でトコトコと上がらなければいけない物件です。
これって高齢者にはあまり優しくない設計ですよね。
フーフーとシルバーカーを押して買い物から帰ってきても荷物を家に入れるのも大変です。
私のお客様でもここで足を滑らせて大怪我をされた方もいました。
また今の若い方の車はSUVタイプが人気で車高が高く駐車できないことも多いので若干不人気です。

近所の商店街もさびれてしまっていて日常の買い物は遠く離れた大型ショッピングセンターに行かなければいけないところにお住いの方も多いです。
高齢者の免許返納も政府が進めている今、いつまでマイカーで買い物に行けるかどうかも不安です。

「介護しにくい?」「介護されにくい?」では老後の住まいには不向き

実は私の実家もオンボロな一戸建てでした。
母の晩年の介護は正直かなり大変でした。
母はトイレに近い一番奥の薄暗い部屋に介護ベッドを置いて暮らしていました。
脳梗塞の後、リハビリに連れて行くために車までの移動も大変
トイレも狭くて使いづらい(トイレで倒れた時、連れ出すのは男の私でも大変でした)
家のお風呂なんて危なくて毎週遠くの姉を迎えに行って三人(私・母・姉)でスーパー銭湯に通っていました。
家のお風呂はとても狭く姉が母の身体を洗ってあげられるほどスペースもありませんでしたからね。
ほんとに古い戸建ては「介護しにくい」「介護されにくい」ということを実感しました。

高齢者の老後の住まいの住む替えとして介護施設などの老人ホームか?

老後sの住まいは老人ホーム

やはりおひとりさまの老後の住まいで終の棲家として老人ホームという選択肢もいずれは考えなければいけない時期が来るかもしれません。
その時に備えてしっかりと現実を知っておいてくださいね。

まだまだ元気なアクティブシニアに老人ホーム暮らしは向かない

実は今の老人ホーム、特に低価格帯の老人ホーム(大阪ならば入居一時金ゼロ、月額利用料12万円?15万円程度)にはかなり要介護度の高い方ばかり入所しています。多くの老人ホームが高齢者の囲い込みを行っているのが実態でどこの老人ホームも「認知症受け入れ可」「看取り対応可」なんです。しかも要介護度の高い方を優先的に受け入れています。
老人ホームもいくら補助金を受けていてもビジネスですから仕方ありません。
要介護度の高い方ほど介護報酬もぐんと高いですからね。

要介護度1とか要介護度2程度の方には少々居心地が悪いし老人ホーム側も受け入れてはくれない

少々驚くかもしれませんが低価格帯の老人ホームほど要介護度の低い方をなかなか受け入れてはくれません。
「入りたくても入れてくれない」のでは老人ホーム選びどころではないのです。

まだまだ元気なアクティブシニアさんが老人ホームに入ってものの数週間(いやに?三日で退去)というのも少なくありません。
仕方ないです。
まわりは特養待ちの要介護度の高い方や認知症で大声や暴れる方がたくさんいたのでは気分的に参ってしまいますからね。

まだまだ元気なアクティブシニアのための自立型老人ホームは少ない

本来はサービス付き高齢者住宅がまだまだ元気なアクティブシニアのためのものだったのですが、それではサービス付き高齢者住宅側もビジネス的に採算が合わずどんどん要介護度の高い方ばかり優先的に受け入れています。そうすると、府元気な高齢者にとってはとても居心地の悪い老人ホームになってしまいます。
自分の住んでいる空間に重い認知症の方が歩き回っていてはあまり気持ちの良ものではありません。

でも、探せばこんなまだまだ元気なアクティブシニアのための快適な老人ホームもあります。

でも、こんな老人ホームをケアマネージャーに紹介してもらうのも少し難しい相談です。
なにより、ケアマネージャーの主な仕事は老人ホームの紹介ではありません。
さらにケアマネが知っている老人ホームは要介護度の高い高齢者のための老人ホームばかりです。
さらに、そもそも自立型老人ホームはかなり数が少ないのです、
また介護サービスもさほど受けていない元気な高齢者にはケアマネージャーとも親密な関係ではないのが現実です。

元気な高齢者が老人ホームを探すのなら自分で探す

ケアマネ任せではなかなか良い老人ホームも見つからないこともあります。
ケアマネからすれば
・老人ホームの紹介は本来の業務の範囲ではない。
・利用者が老人ホームに入居してしまうと自分のお客が減ることである。
ことも事実です。

ですから自分でも老人ホームは探す時代です。


老人ホーム「どこに?」「どんな?」「いくらの?」だけでも調べておきませんか?
いつか介護の限界がきた時に慌てないために、予め老人ホームのことを調べておくことをおすすめします。
意外とそんな時にケアマネージャーがアテにはならないからです。
※系列会社の老人ホームしかすすめない。
※子供が親を呼び寄せる場合など地域が離れた老人ホームの情報は知らない。
※独立系ケアマネは老人ホーム内部の情報は知らない。(評判など)
※いろいろなタイプの介護施設の中から選ばせてくれない。
全国の老人ホーム・介護施設の情報を紹介している老人ホームポータルサイトです。
日本全国の地域別に
・どこに?
・どんな?
・いくらの?
老人ホームがあるのか簡単に調べられて便利です。
■「みんなの介護」



■「LIFULE介護」


高齢者の老後の住まいはコンパクトな中古分譲マンションもお勧め!

老後のマンション暮らし
私の結論は
おひとりさまの老後の住まいはコンパクトな中古分譲マンションがお勧め!
という結論です。

なぜなら・・・

今はバリアフリーが当たり前の分譲マンション

今はどんなに古い分譲マンションでもエントランスなどはバリアフリー改装してあります。
エレベーターもゆったりと車いすと介助者が同乗できるスペースも確保しています。

いつでも自由に暮らしやすい介護リフォームができる

資金的に余裕があれば思い切った介護リフォームも可能です。
もちろん自分の家ですから自由にリフォームできます。
特にお風呂やトイレには少々お金をかけてでも快適な老後の住まいのために行って欲しいものです。
万一介護が必要になった時に備えて
ドアを引き戸にしておいたりと様々な介護の対策を講ずることができます。

特に二人で入れるくらいのお風呂ならうれしものです。
風呂

笑顔の江本

お風呂とトイレは老後の快適な暮らしのとても重要です。
(介護体験者の私は本当にそう思います)

高齢者にはコンパクトイな住まいがちょうど良い

独り暮らしなのに車庫付き4LDKにお住いのおひとりさまにもたくさんお会いしてきました。
でもそのほとんどの方は車にも乗られませんし、他の部屋は物置と化しています。
ですから高齢者にとってはとても大変なことですが
住み替え・引っ越しを機に断捨離をする!
ということも大切なのです。

できれば2LDKの分譲マンションなら1LDKに!3LDKなら2LLDKに改装リフォームすればとても快適な老後の住まいになります。
ただひとつ困るのが収納スペースはあまり無い?とうことです。
わたしはそれを逆手に考えて終活の生前整理の良いきかけでは?と考えています。

おひとりさまが亡くなった後の片付けは大変

おひとりさまの老後の住まいを考えるうえで残念ながら自分が亡くなった後のことも考えておかないといけません。
それは家の片づけです。
できるだけ残された遺族には迷惑をかけたくはないものです。
私は老後はできるだけ「コンパクトな住まい」が理想ではないかと考えています。
実際に高齢者にとって広い3LDKや4LDKは必要ないのでは?とも思えるのです。
たくさんの高齢者の方のお家に訪問するとほとんど他の部屋は使われずに物置化しているのです。
また高齢者にとって車庫スペースも不要になる時期もやってきます。

高齢者がぎりぎり最後まで自立した生活ができる!
また「介護しやすい!介護されやすい!」(立地・設備)

実はこれが一番の理由ですが
「高齢者に暮らしやすい!」(買い物・通院など)
「介護しやすい」「介護されやすい」(バリアフリー)

のが分譲マンションなんです。
駅前で便利なところが多いので買い物の便利です。
段差。階段がない住まいはとても高齢者にとっては快適です。

住みやすい!売りやすい!貸しやすい!

高齢者にとって「住みやすい!」ということはお話ししましたがさらに
「売りやすい!」
「貸しやすい!」
というのもコンパクトな中古分譲マンションの魅力です。

道路付け・間取り・瑕疵負担責任など

売りやすい

個別特殊要因(の多い戸建てと違い中古分譲マンションが売りやすいです。
もちろん値段もいつもどこかのお部屋が売りに出されていますし取引事例も豊富にあります。
売却可能価格も容易に予想できます。

いざとなったら「家を売却してでもとにかく老後資金の確保」が大事!

この「売りやすい」というのも重要で
老後資金計画の保険的機能にもなります。
急遽老人ホーム入居が決まった時にすぐに売却しやすいことはとても安心です。
少し宣伝になりますが弊社なら残置物そのままの状態でも売却可能です。
参考:実家売却の正しい手順には相続専門不動産会社に相談すれば良い

貸しやすい

もちろん貸家ってとても人気がありますがペットを飼われたりして家の傷みが激しいトラブルもあります。
戸建ての改葬リフォーム費用はとても高くつくので入居者が入れ替わりのたびに多額のリフォーム費用を覚悟しないといけません。時に時限爆弾的に雨漏りなんかが発生するとその費用は膨大になります。(雨漏り・シロアイなんかは大家の責任になります)
その点マンションなら壁紙・クリーニング費用程度で済むことも多いですし、問題はお部屋の中(専有部分)のみの改葬リフォーム費用ですから有利です。

結局空き家になった時の解決策は「誰かが住む」「貸す」「売る」の3つの選択肢しかないのが現実です。
参考:相続する親の家が空き家なら解決策はこの3つ!空家のまま放置?売却処分?賃貸?子供が住む?

なかなかすぐには決断できないのが「高齢者の老後の住まい」です

私たちは
おひとりさまの老後の住まいについて決断を急がせることは禁物
と考えています。
それは、とてもとても大変で重要な決断だからです。

できることなら今のままの暮らしを続けることができれば一番良いのですからね。
ただ、もしなにかの理由や事情で今の暮らしができなくなった時に
気力も体力も・・・そしてお金もない!
けっしてそんなことのないように今からしっかりと考えておいてくださいね。

関西圏(大阪。兵庫・奈良など)では私も少しはお力になれますのでお気軽にご相談してみてください。