たとえ何十年も絶縁状態だったとしても親は親?あれだけ憎かった親でも死んだと知るとなぜか悲しい気持ちがわいてくる

母と離婚して絶縁状態になった父

こんな相続の仕事をしていると世の中には複雑な家庭環境で育ってきた方が意外と多いことに気付かされる私です。
私自身も複雑な家庭に生まれた(血が繋がっていても一度も会ったこともない兄弟姉妹もいますし、会いたいとも思いません)ということもありますし、
家もド貧乏でいつも親父が酒を飲んで暴れて派手な夫婦喧嘩ばかり
近所の人からも「えもっさんとこの子と遊んだらあかんでぇ!」なんて言われてました。
幼かった頃は学校で他のクラスメートの家庭の話を聞くと少々親を恨んだこともあります。
テレビの心温まるホームドラマを観ても
「そんな家庭なんかあるかぁーー!」
と思ってきたものです。
ほんま「なんでこんな家に産まれてきたんやろ?」なんて世の中を恨んだものです。
3つ上の頭脳明晰(いつも学年トップ)の兄(家庭の事情で進学できませんでした)と昔 久しぶりに酒を一緒に呑んでいて
「よぉ お前の俺もぐれへんかったなぁ・・・」
なんていっていました。

泣く江本

「お兄ちゃん おれ 虚弱体質で喧嘩もよぉせえへんヘタレやったからグレたくてもグレれましぇ~ん!」

まあ、さすがにそのことで最初に結婚を考えた大恋愛の女性との別れには凹みましたけど・・・・
えぇ、二十歳を超えて生まれて初めて女の人を好きになった超オクテの私は立ち直るのに数年かかりました(笑)

でも、自分が歳をとってくると少々考えも変わってきます。

何十年も前に母と離婚し絶縁状態だった父の死に子供が悲しい気持ちになるのはなぜ?

何十年も前に母と離婚してその後は一切の交流も無くどこでなにをしていたのかも知らない?そんな父親が亡くなった事を知ってなぜか悲しい気持ちになった娘さんのご相談です。

自分の親の若い頃(あなたが産まれる前)のことって子供はあまり知りません

笑顔の江本

僕自身 お父ちゃんやお母ちゃんがどこで?どんな風に?育ってきたのか?まったくわかりません。
お母ちゃんは晩年 入院生活が長かったからたくさん昔の話を聞けましたがお父ちゃんはまだ私が若かった(35歳頃)し、肺ガンで人工呼吸器をつけたまま眠りから覚めることなく逝ってしまったのまったくわかりません。
まあ、お父ちゃんもお母ちゃんもともに大正生まれの昔の人だから今から遡って調べることも不可能かもしれませんね。
でも、いつか挑戦してみたいものです。

この歳になるとさまざまな大人の事情というものがわかってきます。

ボクには子供がいないのでこんなことを言える立場ではありませんが
親になって初めて親の気持ちがわかる?
ということもあるかもしれません。