数々のヒット曲を連発して一時代を築いた平尾昌晃さんが亡くなったのは2017年

60歳近くの私の子供の頃は
「瀬戸ワンや、日暮れ天ぷら」
と瀬戸の花嫁の替え歌をわけもわからず歌っていたものでした。
それくらいヒット曲連発の作曲家でしたね。
その葬儀は盛大で名だたる歌手の方々も参列していました。

しかし、離婚と再婚を繰り返した平尾晃さんは相続対策を行なっていなかったせいで遺産相続トラブルが勃発してしまった

泣く江本

「離婚再婚した方は相続で気をつけてくださいね!」
これは口がしょっぱくなるくらい警鐘を鳴らしている私なのですが、なかなかみなさん実行していただけません。
離婚や再婚・子供がいない夫婦・内縁関係の相続はなぜもめる

あまりゴシップは好きではないのですが、典型的なケースでありみなさんに相続トラブルを身近なものとして考えていただくためにあえてご紹介いたしますね。

平尾昌晃さん遺産相続トラブル 継母に“黒幕”浮上 7000万横領疑惑も
 作曲家の故平尾昌晃さん(享年79)の遺産相続を巡るトラブルで、次男の亜希矢氏(39)は27日、本紙の取材に応じ、平尾さんの3度目の結婚相手となった50代のMさんの背後に黒幕的男性の存在を指摘し、問題の解明に乗り出す考えを語った。男性は約7000万円の横領疑惑が取り沙汰される、平尾さんの個人事務所の取締役Sさん。亜希矢氏は「Mさんを守ってあげたい」としている。
 Sさんは税理士で個人事務所の役員。Mさんから通帳を預かり、著作権などを管理する音楽出版社を加えた2社の税務会計を取り仕切っていた。現在は連絡がつかない状態という。

 不透明な株式操作などに疑義を持ち、Mさんへ法的措置をとった三男で歌手の平尾勇気(37)は25日の会見で、Sさんについて「7000万円を持ち逃げした」と指摘。さらに平尾さんが入退院を繰り返すようになってからは「ATMから毎日50万円を引き出していた」としている。

 Sさんの疑惑について、Mさんは「横領したという確証はありません」と、報道各社に配布した文書で説明。しかし今回、音楽出版社が持つ事務所株を不当売買し事務所の自己株にした疑惑を巡り、Mさんがいったん開示に同意した書類をSさんが持ち逃げしたとして開示自体がうやむやになるなど、兄弟が疑問に感じる相続問題にSさんの存在が随所に登場するという。

 26日の株主総会で音楽出版社の代表取締役となった亜希矢氏はこの日、本紙の電話取材に応じ、総会ではMさんが経営陣から外れる形になったが「株の動きに関する情報の開示をするためには、自分たちが代表権を持つ必要があった」と説明。

 勇気がMさんに対し嫌悪感をあらわにする中、勇気に同調して排除したわけではないと強調。父・平尾さんを長年世話してくれた感謝や、これまで経営を仕切ってきた実績を重視し、今後も仕事を共にできるよう「Mさんを守ってあげたい」と語った。

 Sさんに関しては「今後は情報開示できるので関わり方や、どの程度主導していたのかを精査していく」と、相続トラブルの鍵を握る“黒幕的人物”とみている。亜希矢氏は「総会でもMさんからの謝罪はあったし“信じてほしい”とも言われた。Mさんが悪意をもって仕組んだとは思いたくない」とする。

 3人の息子が署名・押印した複数の書類など、Mさんの絡んだ不透明な手続きも少なからず残っているが、それでも「Mさんも含めた家族4人でやっていく形に持っていければ」と語った亜希矢氏。そのための疑惑解明を進めていく意向だ。
引用:スポニチ

まあ、これくらいまで大きな遺産であればなにかしら相続税対策を講じていた可能性があります。
だからこんな黒幕報道まで出てしまうのかもしれません。
悲しいかな、相続税対策(節税)はしても相続対策(遺言など)はしていなかたんですね。

相続税対策(相続税の節税)と相続対策(もめない相続)は異なる!
相続税対策は親だけで行なったりすると誤解を生む!
これを離婚・再婚を経験した方は肝に銘じましょう。

遺産相続トラブルは遺産相続バトルロイヤル

もはや当の本人がこの世にいないのですから各相続人はそれぞれに自分の主張を大きな声で叫ぶものです。
これはもう誰が正しくて誰が悪い?とはわからないのです。

平尾昌晃さん60億円遺産相続問題、三男の訴え却下
作曲家平尾昌晃さん(享年79)の総額60億円ともいわれる遺産の相続問題で、三男の歌手平尾勇気(37)が、平尾昌晃音楽事務所社長を務める平尾さんの妻の「取締役の職務執行停止」を求めた仮処分申請が、東京地裁に却下されたことが15日、分かった。

この日までに、原告と被告の双方に地裁判決が届いた。

関係者によると、勇気は高裁に抗告する方針。今月下旬に都内で記者会見を行う予定だという。

17年に死去した平尾さんの相続問題が表面化したのは昨年9月。平尾さんの残した会社2社の社長に就任した妻に対し、「就任の経緯に問題があった」「妻が遺産を不法に独占している」などと主張した勇気が、職務執行停止を求める仮処分を東京地裁に申請して受理された。

会見後に行われた株主総会で、音楽出版管理会社については、事実上、妻が社長の職を解かれて申し立ては取り下げられた。平尾さんの個人事務所「平尾昌晃音楽事務所」については「株主確定がされていない」として、妻が社長にとどまっていた。

妻はこれまでに「平尾昌晃は争いごとを好まなかった人だったので、このようなことになって残念なことだと思っています」などと文書でコメントしている。

◆争いの経緯 17年7月に急死した平尾さんに遺書はなく、音楽事務所には使途不明金があったとされる。生前の平尾さんにとって、会社は「個人商店」の意味合いが強く、正式な株主総会などの手続きはなく、話し合いによって物事を決めてきた経緯がある。遺産は60億円ともいわれる高額なため、平尾さんの死後に2社の社長に就任した妻について、勇気が「遺産を不法に独占している」などと不信感を表明。昨年9月、職務停止の仮処分申請を東京地裁に申請したことが騒動の発端になっている。
引用:日刊スポーツ

子供たちの主張に正直ちょっと違和感がある

遺産相続トラブル勃発前にメディアによく出ていた平尾勇気さんだがそのキャラクターは強烈でしたね。
確かにメディア受けするように特異なキャラクターを演じていただけかもしれませんが、その道楽息子ぶりは板についていましたが・・・・

会見で正統性を主張した平尾昌晃さんの三男、平尾勇気には“消したい過去”が?
 昨年7月に死去した作曲家平尾昌晃さん(享年79)の遺産をめぐり、平尾さんの3度目の結婚相手となった50代の妻とのバトルを繰り広げていることを報じられた、平尾さんの三男で歌手の平尾勇気が25日、都内で会見を開いたことを、各メディアが報じた。

 各メディアによると、平尾さんの遺品であるジャケットを着て会見した勇気は、「この記者会見は、父の血を受け継いだ兄弟が笑顔で会えることを願っての行動です」と平尾さんの妻への宣戦布告。

 平尾さんの妻に対して、「法律に基づいて彼女(妻)が悪いことやっているのなら罪を償うべき。着地して平尾昌晃の意志を継いでいけるように、ちゃんとしてほしい」と騒動の1日も早い決着を求めて苦言を呈したという。

 昨年10月、妻が平尾さんの音楽出版権管理会社とマネジメント会社の2社の社長に就任。

 勇気は、この就任経緯に不正があったとして、東京地裁に「取締役の職務執行停止」などの申し立てを行い、音楽出版権管理会社については、21日に地裁が申し立てを受理したという。

 会見では笑顔を見せた勇気。終始、天国の父親への愛情をにじませていたが、父の存命中、出演した番組でその“素顔”を露呈してしまっていたというのだ。

 「15年に『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演し、そのあまりにもチャラ過ぎる私生活を反省していた。スタジオに登場した出で立ちは、サッカー日本代表の本田圭佑のものまねでおなじみのじゅんいちダビッドソンのような、黒サングラスに赤ジャケット姿。トークでは、飲食代は謎のスポンサーが出していることを明かすなど、スタジオを爆笑の渦に巻き込んだ」(芸能記者)

 さすがに、今は当時のような生活はしていないはずだが…。
引用:リアルライブ

株式の売買も平尾昌晃さんの同属会社間のようですし結局は大きな問題ではなく巷でくあることのように思います。
不当にF社株が安く譲渡されてもどちらも平尾正晃さんの会社なので損も得も無いような気がします。
なによりその当時は平尾昌晃さんも存命中だったはずなので・・・・

どちらにしろ相続は最後に優しくしていた人が強いのも事実

法律ではそうでもないですが、晩年の最期に一番優しく献身的にしてくれた人が相続では強いです。
これはやはり一番心が弱いときに支えてくれた人に頼るのは当たり前ですからね。
このあたりが相続でよくもめるポイントです。

徹底抗戦で泥沼化!もはや話し合いもつかずに法廷の場へ

もはや感情論もあり話し合いでは収拾はつかない模様です。
決着は法廷の場になりそうです。

遺産は分けるから相続トラブルになる!


何十億の遺産であろうと何百万円の遺産であろうと相続では
遺産は分けるからもめる!のです。
相続でもめたくないなら遺産は「あげる!」「もらう!」が鉄則なのです。
親が築いた財産を親がどう分けようが子供に文句は言えません。
(少なくとも親が生きている間はね)
だから親が「遺産はこう分けなさい!」ときちんと相続対策を講じておく必要性をご理解していただけたでしょうか?
もし今回の平尾昌晃氏の遺産60億円の相続トラブル
・遺言書があったらどうだったえしょう?
・遺言書がなくても後妻さんと先妻の子供たち一同に会したときうに遺産相続の話を少しでもしていたら?
きっと展開は異なっていたように思います。
そうです。
たとえは不謹慎ですが「死人に口なし」なのです。
もう誰が正しくて誰が悪いか?は誰もわからないのです。


参考:これがもめる相続トラブルまとめ【ワースト5】次はあなたの番?