『自分の老後すら不安なのに親の老後や介護の面倒なんてみれないかも?』と心配なあなたならまずここから始めよう!
これから親の介護とは長い付き合いになることは間違いありません。その時に備えて子供たちがまず知っておかないといけないことは何だと思いますか?
わかる範囲でかまわない!とにかく親の財産(年金・預金・実家などの不動産etc)を調べておこう!
親の財産を調べることに子供のあなたはちょっと後ろめたさを感じますか?。そんなことを急に親に伝えたら「お前 ワシたちの遺産でも狙ってんのか?そんな親の遺産をアテにするとは情けない!」なんて疑いや誤解を持たれてしまうかもしれませんね。でも、そんなことを言われてもしっかり調べておかないと後で大変な目に逢いますよ。とにかく自分の親が「どれだけの財産(老後資金)を持っているのか?」は調べておくことを強くお勧めします。ええ、わかる範囲でかまいません。おおよろこれくらいかな?でも十分ですから!
相続税のことはたぶん心配要らないと思います
今の日本では相続税がかかるほどの遺産があるのは7%程度(100人中7人)です。おそらく相続税がかかるとしても最高税率まで行く方はこのホームページは見ていないでしょう?そんな方にはキチンと立派な弁護士や税理士がついていますからね。ちなみに相続税の基礎控除額は3000万円+(600万円×法定相続人数)です。お父さんが亡くなって場合妻と子供3人なら5400万円です。これ以下なら相続税はかかりません。いかがですか?そこまで親はお金持ちですか?
毎月 親の年金はいくらくらいですか?
親の老後の生活費はまず年金が基本になりますよね。お父さんやお母さんは毎月いくらくらい年金を受給されていますか?チャンスがあれば聞いておきましょう。もしくはこっそり年金が振り込まれている預金通帳を覗き見するのも?
いよいよ在宅介護も難しくなってきて始めて老人ホームを探し始めた方から私のほうに相談があるのですが『なんとか毎月の費用が年金受給額以内の老人ホームを探して欲しい!』というご相談が非常に多いです。しかしそんな場合はとにかく費用の安い公的介護施設である『特別養護老人ホーム』を選ぶしかありません。民間型介護施設でも無いことはないのですが、そこはやはり費用が安い分それなりの介護サービスでも仕方ありません。格安ビジネスホテル並みの料金で一流ホテルのサービスを望むのはちょっと無理があります。(ほとんどの方がそんな相談なのですが実際にそんな老人ホームを紹介すると落胆されます)
『やはり親にはきちんとした介護サービスを受けさせてあげたい!』と考えるのが子供ですからやはりある程度の手厚い介護サービスを受けさせてあげるためにそこそこの費用がかかってもそこそこの民間型介護施設を検討しなくてはいけません。
しかし、この場合は年金だけでは賄いきれません。ですから【年金+α(アルファ)】の【+α(アルファ)】の部分を考えないといけないのですが基本の年金額がわからないと親の老後計画も立てられないのです。あくまで概算でもかまいません。「だいたいいくらくらい?」程度でも把握しておきましょう。それからこの【+α(アルファ)】をどうするのか?を考えないと何も始まらないのです。子供たちみんなで負担できる【+α(アルファ)】は月額3万円ですか?5万円ですか?親の預金を切り崩していったらどれくらい持ちこたえられますか?それとも実家を売却して当面の【+α(アルファ)】を工面しますか?
親の預貯金はいくらくらいある?
『もぉ~!パパ、お義父さんやお義母さんたちの老後のお金 どうすんのよ? うちも苦しい家計なのにこれ以上の負担は無理よ!お義父さんたちには貯金があるからって大丈夫!って言ってたじゃない!』
『えぇっ?!親父やおふくろたちの貯金ってたったこれぽっちしか貯めていなかったのか? これからの介護や老人ホームのお金がいるっていうのにどうしたらいいんだ!?』
厚生労働省が毎年発表している、モデル世帯の年代別の貯蓄額は高齢者世帯で1221万円というデータがあります。
引用元: 平成28年 国民生活基礎調査の概況
「意外と少ないなぁ・・」とも感じますし、老後に対して十分な貯えであるとは言えません。
「親父の退職金があったはずなのに・・・?」なんて考えている方もいるかもしれませんが退職金なんか住宅ローンの繰上げ返済などですべて使い果たしてしまっている親も少なくないのです。人間 まとまったお金が入ってくると気が大きくなるものです。退職金で車を買い替えたり家のリフォームをしたりあるいは子供たちに援助してあげたかもしれません。一時的に入ってきたまとまったお金って羽が生えているようにどんどん無くなっていくものです。
実家の土地建物の相場くらい調べておきましょう!
「お金は無いが家はある!」そんな親御さんは少なくありません。だから親の老後のためにいざとなったら実家の土地建物を売却することも選択肢のひとつとして考えておかないといけません。
経済的にも精神的にももう限界で「入れる老人ホームががあればどこでもいい」という切羽詰った状況の方もいらっしゃいます。
しかし、親をそんな老人ホームに入れてしまったことを後で後悔する方も少なくないのです。
だから安易に『一日でも早く今の介護地獄から逃げ出したいから!』と簡単に老人ホームを決めて欲しくはないのです。
それなりの手厚い介護を提供している老人ホームならやはりそれなりの費用がかかるものなのです。
もちろん、私たちも親の家の売却を無理強いする気持ちなどさらさらありません。
ただ「もし売却するとしたらいくらくらいになる?」ということを知っておいていただくのも大切なことだと考えています。
親の家って先祖伝来かもしれません。
親にとってもその思い入れは相当なものかもしれません。
だから親が住んでいた実家を売却するには「親や親戚の反対」や「子供の罪悪感」もあって当然とも思います。
でも、ずばり言いますと「もうこの家には帰ってこれないかも?」ということは子供のあなたもうすうす感じているのではないですか?
高齢者住み替え支援センター|江本
「親がどんな財産を持っていて、いくらくらいの価値があるのか?をきちんと把握しておくことは親の老人ホームを考えるうえでとても大事なことじゃないかな?」と私は考えています。
今の毎月の年金、手持ちの現金や預金、そして実家の市場価値をきっちりを把握して、これからの親の老後の生活を決断して欲しいのです。そうすれば老人ホーム選びにおいて、その選択肢がぐっと広がるものです。すぐに売却しなくても「いざ必要になった時に売却も想定しておく」ことが大事です。
実家の売却も考えている息子
『そうですよね。そのほうが結局 父さんや母さんが快適な老後を暮らせるんだったら仕方ないかもしれませんね。父さんや母さんには申し訳ないが、「キチンと介護をしてもらうために!」「快適な老後生活をしてもらうために!」この家の売却もひとつの選択肢として入れておかないといけませんね。
まあ売るか?売らないか?はまだわかりませんが、とりあえず今いくらの価値があるのか?だけでも調べておきたいと思います。』
夫が義実家を売ることに賛成な妻
『夫から義実家の売却話を聞いた時は「えっ?あれは私たちが相続するんじゃなかったの?」なんて義両親からの遺産をアテにしていた気持ちも正直ありました。でもお義父さんやお義母さんが今までがんばってきたお金なんだから「やっぱりお義父さんやお義母さんのために使ってあげるのが一番の親孝行なんだからいいんじゃない?」と夫に言いました。
まあ私も「義両親の介護の苦労から解放されるんだったらそのほうが嬉しいかも?」というのが本心かもしれませんけどね。」
実家が持ち家ならその市場価格を調べておくと老人ホーム選びの選択肢がぐっと広がります。
もし実家が持ち家ならその市場価格を調べておくことで老人ホーム選びの選択肢がぐっと広がります。
『介護がいつまで続くのか?』はなかなか予想がつきません。5年?10年?いやそれ以上?親に長生きしてもらいたい気持ちはあっても、それに備えるお金って大事です。余裕のある資金計画を立てることがどれだけ重要なことかはきっとご理解いただけるかと思います。
「相続不動産売却専門不動産業者」でもある「高齢者住み替え支援センター|キーライフジャパン」では【実家の売却可能価格】をお調べしたうえで老人ホーム探しのお手伝いしています。
「親の介護のために親の家を売る」ことを検討するのは決して親不孝なことではない
「お父さんやお母さんの介護のために親の家を売る」ことを検討するのは決して親不孝なことではないと私は考えています。それで
『お父さんやお母さんがより快適な老後を過ごせるのなら?』『今までの介護の苦労から解放されるのなら?』
親にとっても子供にとってもすごく良いことではないか?と私は考えています。
ただ、この「親の家を売るかもしれない?」ということに関してはそう簡単なことではないことも知っておいてくださいね。実は私たちも大変な苦労しています。
- 親自身が売却を決心しないと売却できない!
- 親がひどい認知症になってしまったらもう売却はできない!
- 相続する遺産の中に不動産があると相続争いになりやすい!
- 相続手続きが済んでいない。(名義が亡くなった祖父や父親名義?)
- 広い土地の場合は境界確認が済んでいない。
- 実家の片付けが進まない。
とにかく親の老後の資金計画をしっかり立てておいてくださいね!なんといっても最後はやっぱり お金の問題 が一番大きくなるものですから!
冷やかしでかまわないから一度は「老人ホームを実際に見学」しておきましょう!
親の介護をどうするか?はいろいろな選択肢を考えてから決めなくてはいけません
そのためにはまず実際に老人ホームを見学してみることを強く強くお勧めします。
『エェェェ?これが老人ホーム?!』という高級老人ホームから『なんじゃぁこりゃあ?』というひどい老人ホームまでまさしくピンからキリまであるのです。その中でどこまで妥協できるか?どこまで頑張ってグレードアップするか?それはあなた自身のお考え次第です。あまり無理をしすぎるのはお勧めしませんが、あまりにも簡単に価格だけで決めると後で後悔する方もすくなくありません。
冷やかし大歓迎!の高齢者住み替え支援センターが老人ホーム見学に同行いたします!
「老人ホームに冷やかしの見学だなんてちょっと抵抗が?」「今すぐじゃないのに老人ホームからしつこい勧誘や営業があると困る?」という方もいらっしゃいますが、実際に現地を見てイメージを掴んでおかないといざという時に決断できません。
もし、ちょっと気が引けるようでしたら私のほうで案内見学のアポイントをとらせていただきますから大丈夫です。
見学するだけでも全然OKです。
とにかく実際に現地を見て確認してください。雰囲気も重要な老人ホームを決める要素ですがそれもパンフレットだけではわかりませんからね。
『この老人ホームだったら親を入居させてもいいかなぁ?』
『やっぱりこんな老人ホームは嫌だ!親がかわいそうだ!』
『やっぱりもう少し予算を上げるか?』
などなど実際に老人ホームを見学してから考えてみてください。
相続の法律を正しく理解してください
高齢者住み替え支援センター|江本
みなさん、よく知っているのが相続の法律なのにこと自分のこととなると勝手に捻じ曲げて解釈しているんですね?そんな自分勝手な解釈が後々になって「そんなはずじゃなかった?」なんて後悔しても手遅れですよぉ。
といってもなにも「特殊な判例事例まで勉強してください」というわけではなく今のあなたの相続の基本的ば知識だけで十分です。ただ雑誌や新聞の特集記事だけで生半可な間違った解釈だけはしないで下さいね。
- 子供はみんな同じ法定相続割合である。
献身的な介護をしてきた子供もなにもしてこなかった子供も同じである。
- 遺産分割は話し合いでしか決まらないし、だれかひとりでも反対したら相続手続きはできない
また遺産分割協議書には法定相続人全員の署名捺印が必要です。だれかひとりでも印鑑がもらえなければ相続手続きはできません。ただ遺言書があれば話は別ですが、なかなかこの遺言書を書いてくれる親のほうが少数派です。たとえ遺言書があっても遺留分というものがあります。
どうしても納得してもらえない?印鑑がもらえない?のであれば家庭裁判所に調停を申し立てなければいません。しかし失礼ながらそれほど多くはない遺産ならば弁護士まで立てての裁判沙汰はちょっとナンセンスな気がします。
- 特別寄与分を誤解してはいけない
多くの方がここで「特別寄与分というものがあるじゃないか!」と思ったのかもしれません。法定相続割合以外で遺産分割を主張したい方もよくこれを主張されてきます。ただこの「特別寄与分」の「特別」は「尋常じゃないほどの」という意味です。たとえ尋常じゃないほどの寄与をしたといわれる方でもそれを第三者である家庭裁判所に証明しなければいけないのです。ただ涙ながらに家庭裁判所の調停委員に訴えるだけでは通りません。
⇒特別寄与分の判決例!寄与分が認められても現実は所詮この程度です
- 「1円も相続しない」ことと「相続放棄」は似て非なるもの
法律的な「相続放棄」とはすぐに家庭裁判所に「相続放棄」の申し立てをすることです。これで「私はこの遺産相続とは関係ありません」と初めて宣言できるのですが「1円も相続しないから相続放棄した」「あいつには相続放棄させたから関係ない!」というのは法律上の相続放棄ではないのです。なんらかの相続手続きにおいて将来「1円も相続しなかった?1円も相続させなかった?」という方から署名捺印してもらわないといけないことってたくさんあるんですよ。
高齢者住み替え支援センター|江本
まだまだ相続の法律でお話しておきたいことはたくさんありますが、一番誤解されていることはこのあたりかと思います。
とにかく一度は「親の介護」や「遺産相続」について家族会議を開こう
こと「親の介護」や「遺産相続」に限っていえばですけど、『以心伝心?』そんな言葉は今はもう死語といってもよいかもしれません。ですから親はもちろんのこと他の兄弟姉妹たちはどんな風に「親の介護」や「遺産相続」のことを考えているのか?確かめておくことが大変重要です。
例えば「親の介護の費用については遺産相続で清算できないことがありますよ?」ということをよくお話しています。このことを言うと皆さん「???」という顔をよくされます。では具体的な例でお話しすると・・・・
実家とは離れて暮らしている長男◎夫さん(経済的に少し余裕はあるが裕福ではない)
実家の近所に嫁いだ妹のB子さん(専業主婦)
親に介護が必要になってから十数年間 毎月5万円程度の生活援助や入院費などの突発的費用は長男のA夫さんがすべて負担してきました。その額は合計すると軽く1000万円は超えています。しかし、持ち家もあることだし父親も母親も亡くなっても残してくれたわずかな遺産の中から相続の時にA夫さんは清算できると考えていました。
しかし、それを妹のB子さんは全遺産の半分ずつを主張しています。長男のA夫さんは「今まで俺が負担してきた父さんや母さんの介護費用を差し引いた残りを半分ずつにするのが筋だろ!」とクレームをつけました。
すると妹のB子さんは「兄さんはちょっとお金を出しただけだけで実際に苦労して親の介護をしてきたのは私なのよ!父さんや母さんの遺産は私が全部もらってもいいくらいなのにそんなことを言うなんて!」と涙ながらに訴えています。
これって、どっちが正しくてどっちが悪いなんて私にはわかりません。
ただ人は「自分のしたことは過大評価し、他人のしたことは過小評価しがち!」という悲しい現実があるのです。
介護のお金や相続の話を切り出すと親や他の兄弟姉妹たちから遺産狙いと思われるのが怖い?
高齢者住み替え支援センター|江本
確かに親に「親父 いくら財産あるんだい?」なんて聞き難いですよね?
他の兄弟姉妹たちに「おふくろたちの老後について話し合っておきたいんだが?」なんて切り出しくいですよね?でも、それをやらなかったばっかりに後で大変なことが待っているかもしれないう?ことはここまで読んでいただいたあなたならうすうす気付いているかもしれません。
高齢者住み替え支援センター | キーライフジャパンが家族会議開催のお手伝いをしています
誰かが行動を起こさないとなにも変わりません。親子喧嘩や兄弟姉妹喧嘩を今しておくことが後々の問題が小さくなることも多いのです。確かに「本音を言い出しにくい?」「遺産目的だと思われないか?」「変なことを言い出して親の介護を押し付けられないか心配?」そんなお悩みもあって当然です。
だからこそ私みたいな第三者が間に入って開く家族介護もお役に立つと思います。
どうしても身内だけの親の老後や介護や相続についての話し合いってえてして声のでかい人(自分のわがままを無理に主張する人)が有利にことが運んでしまうことも少なくありません。特に相続の手続きについては一度了承してしまうと後でそれを撤回することはかなり難しいです。
やはり、親の老後・介護や資産相続についてはある程度知識のある第三者が間に入る方が話し合いもスムーズにいくことが多いです。もし程度の常識があるご親戚(叔父さんや叔母さん)が間に入って話をまとめてくれれば一番良いのですがなかなか今は親戚づきあいも希薄な世の中ですから無図瑕疵です。だから私みたいな者によくご相談があるんでしょうね。ただ必ずしも私はあなたに有利なことばかりをご説明するとは限りません。あくまで私は中立・公平な立場でご説明をさせていただくだけですし、私は弁護士でもありませんから紛争解決のお手伝いは原則できません。
ただ、互いが本音で話し合うことや法律や第三者の視点や常識を交えて話し合えばきっとお互いの妥協点が見出せるかもしれません、
最初はギクシャクしてしまった親子関係や兄弟姉妹間の関係が徐々に改善していけばこれ以上の幸せはありません。
⇒そろそろ親の老後・介護・相続について家族会議で話し合っておく時期です
昔から因縁のあった二人?
互いに疑心暗鬼になっていた二人
互いに本音を話し合い、今の相続や介護の現実を知って仲直りできた二人
一度は喧嘩してでも親の老後・介護や相続のことを話し合うことってとても大切ですし、そのほうがお互いスッキリするものです。「雨降って地固まる」ではありませんが、今のうちに「無理なものは無理!」「私はこう考えている!」と経済的や精神的な状況を現実的に把握して解決策を見つけておきませんか?
高齢者住み替え支援センター|江本
ただ、今は一人っ子の方も多いので、そんな方は誰に?なにを?相談していいかも難しいですよね?そんな方は近くの親戚またはわたしにでも相談してみてくださいね。