親のお金や通帳を子供の誰かが管理すると相続トラブルが多発

親のお金の管理を子供の誰かがしていると相続トラブルになりやすい

老いた親御さんはお足腰も弱り、銀行・郵便局・市役所などに出向くのも億劫になりがちです。
・年金の管理
・定期預金や生命保険の手続き
・生活資金の出し入れ

それら全てを子供の誰かや息子の嫁に任せていたり、あるいはもうそんなお金のことに関心すらなくなってしまう高齢者もいらっしゃいます。 ですから、その財産管理を身内の誰かに全て任せきりにしていると他の相続予定者には一体親がいくら財産があるのかよくわからなくなります。
そんな場合、遺産に関する情報が共有されていないことが原因で相続トラブルが起こることもあります。

『親の通帳を管理していたが相続になったら遺産隠しを疑われた?』
『親の財産管理を任せていたら知らない間に遺産を勝手に使い込まれていた?』

特に晩年の親が認知症を発症していたら親の通帳など財産管理をしていた子供はとかく遺産隠しも疑われがちです。

母親の介護を三女の妹に任せきりだったのですが、
母親が亡くなりその遺産内容を
詳しく教えてくれず遺産隠しを疑う姉

遺産内容を教えてくれない妹

私は三人姉妹の長女です。(61歳) 私と次女は既に嫁いでおり、その嫁ぎ先は実家から離れております。 父は数年前に亡くなり、年老いた母親の面倒は、離婚して実家に戻って母と同居している三女がみています。 ※ 三女は無職で母の介護に専念しています。
高齢の母は持病の悪化により入退院を繰り返しており、母の財産管理は三女が全てしています。 そして先日その母も亡くなり、無事に葬儀も滞りなく終えることができました。 その後、四十九日法要で三人姉妹が顔を揃えましたので 母の遺産についての話を、私が切り出しました。
すると三女は血相を変えて
「母さんの遺産なんて、病院代や介護費用、生活資金やらでほとんど残ってないわ!」
「そんな姉さんたちが思っているような 遺産なんてありません!」
と言っています。
私と次女は、「生前 元気であった頃の母の暮らしぶりから、 ある程度の財産はあったんじゃないの?三女の◎子が隠してるんじゃ?」と正直疑ってしまいます。

確かに母親の介護を任せきりだったことは、私と次女にとっては少し負い目も感じていました。 しかし、私はずっと母の面倒や介護をみてきた三女が 「遺産を隠している?」 「私達に内緒で、母が三女だけに遺産分けした?」 「介護や面倒を一人でみてきた見返りとして  三女が自分の相続分を多く取ろうとしている?」 とは考えたくはないのですが、正直なところ疑念を払い切れません。 このままでは、今まであれだけ仲の良かった三姉妹の関係にも影響しそうです。

親のお金の管理を誰かに任せきりだと他の子供が本心では
「相続遺産をどこかに隠しているのでは?」
「勝手に使い込んでいないか?」と疑ってしまうこともあるのも事実

確かに年老いた親の財産を身内の誰かに任せきりの場合、親の財産がいくらあるのか?」ということを相続人の誰かひとりだけが把握していて他の相続人は知らないこんなケースは珍しくありませんからね。

亡くなった相続の時だけではなく、まだ親が生きている間でも同じようなトラブルは良く起こります。
高齢の親の介護をしていれば必然的に親の財産管理もしなければいけません
父親から母親が相続したとしてもすでにその母の遺産は私たち子供のもの?
それは介護している子供であっても介護していない子供であってもおじゃじ感覚になるのです。

相続対策専門士江本相続対策専門士江本

私にあった相談では、「親の介護をみてきた兄夫婦だが、最近家を購入した。きっとその金は親の遺産を隠していたからだ!」と怒り心頭でのご相談でした。
でもなんの根拠や証拠もなしに頭から決めつけるのも少し問題がある気もします。

遺産の額や内容が相続人全員に共通の情報として共有されていないと、様々な憶測や疑念がうまれかねません。

遺産が不動産であれば勝手に処分することなどできないのですが、現金であればそんな風に使われてきたのかもわかりませんし それを隠すこともできないことはありません。
また、実際にはそんな私利私欲で浪費や隠蔽していることもなければ任された人も、そんな痛くもない腹を探られることは悲しいことです。しかし、これが人間の正直な気持ちなのではないでしょうか?
何年も離れて暮らしていれば、様々な憶測・推測が働きます。
「親にはもっと財産があったのでは?どこかに隠しているんじゃないか?」とどうしても疑いの念がうまれてしまいがちです。
なぜなら離れて暮らす多くの子供たちは親の財産を過大評価しがちなのです。 それが錯覚の事も多いのですが 両親が亡くなってしまった後ではもう証明しようがありません。

そのためにも、日頃から親の財産情報をオープンにしておくように努めましょう!

もし、あなたが他の兄弟姉妹たちから親のお金の管理を任されているなら、日頃から親の財産情報をオープンにしておくように努力していかなければいけません。なぜなら離れて暮らす別居の兄弟姉妹たちは「介護にどれだけのお金がかかるか?」など日頃の生活費用の概算さえも掴んでいないことが多いのです。
もし、あなたが他の兄弟姉妹の誰かに親のお金の管理を任せているのなら、なにかの機会に親の財産の棚卸しをしておくこともお勧めいたします。
そうすれば相続の時に嫌な思いや疑念を持たずにすみます。
確かにそれはきっと言い出しにくい家族間のタブーかもしれません。でもそれをしないとこんな相続トラブルにもなりかねないのです。


まさか盗聴器までは仕掛けないとは思うのですが、一度感じた疑念はそう簡単には拭えませんよね。
ここの問題は「相続」と「介護」のうやむやにしてきた結果かもしれません。
母親の介護をしている妹にすれば介護もしていない兄に口を出されるのは良い気持ちもしませんしね。

もしあなたが親のお金の管理をしていてあらぬ疑いをかけられては悲しくなりますよね?

「母さんの遺産 ちょっと少なすぎないか?」
「ひょっとして、使い込んでいるんじゃないか?」
「どこかに隠しているんじゃないか?」

悲しいことですが、いくら仲の良い兄弟姉妹であってもそんな疑いをもってしまう相続人がいることも現実なのです。

そんな、あらぬ疑いをかけられないようにするには?

それは日頃から金銭管理の出入りを細かく記録しておいてください。
これしか対策はありません。
・生活資金に使った領収書
・介護にかかった費用の控え
などをこまめに残しておくようにしましょう。
ある程度まとまったお金を介護用の口座に移しておいて
・支払いはできるだけ振込みにする!
・領収書などはノートなどに貼り付けて保存しておく!
というのも良い方法です。

もしあなたが親のお金の管理を誰かに任せていて不信感があるなら?

気が重いことはよ~くわかりますが、一度「相続」と「親の介護」のことを話し合う機会を作るべきです。
ひょっとしてあなたは「親の介護」は「親の介護」、「相続」は「相続」と別のものと考えているかもしれません。
それも無意識というかあなたの心の闇がそうさせているかもしれません。
「今 口を出せば親の介護も協力させられる?」
「介護の貢献度を認めれば相続で損をする?」
そんな気持ちがほんの少し、ほんの少しあるから「相続」と「親の介護」というタブーになかなか触れられないからかもしれません。

もちろん、全遺産を介護の貢献としてあげるわけでもありません。あくまで妥当な評価をしてあげるようにすればいいだけです。それが数十万円なのか?数百万円なのか?数千万円なのか?は兄弟姉妹たちが 話しあって決めることですから他人が口を出すことではありません。
ただ「ゼロではないよ!?」ということさえわかれば私は「この世から遺産隠しのトラブルがずいぶん減るのでは?」と感じています。

だから、私はそんなきっかけを作るお手伝いもしています。

すでに「遺産隠し」「遺産の使い込み」の疑念で関係修復不可能なほどこじれている場合

相続対策専門士江本相続対策専門士江本

「遺産相続」はきれいごとでは解決できないことを痛いほど感じている私ですから既にもう関係修復不可能な状況である場合のこともお話しておかねばなりませんね。(汗)

もう話し合いもできない状況なら
親の銀行預金通帳はどこの銀行で?
どこの支店か?を把握しておいて下さい
親の預金通帳

親が生きているうちは、いくら身内でも銀行の残高などは調べられません。
しかし、もし万一の事があった時にはその瞬間から相続人の共有財産になります。 その場合、各相続人の1人からでも取引銀行の支店に残高証明や過去数年間のお金の流れなどの取引状況も調べることができます。 ※ ただし一部の金融機関は相続人全員の了承を要求されることもあります。
ですから、どうしても疑念が払拭しきれないのであれば調べることも可能だということを知っておいてくださいね。 あるいは、そのことを財産管理している方にさりげなくアピールしておくことも防御策としてよいかもしれません。 ただ、その調査手続きは時間も費用も手間もかかります。 兄弟姉妹とカンカンガクガクの大喧嘩をしてまで調べた銀行口座の取引台帳にはわずかなお金の出入りしか何年間もされていなかった・・・ それが原因で兄弟姉妹の関係が修復不可能なくらいギクシャクしてしまった? ということもありますからご注意を。

親の取引銀行と支店がわからないと・・・
もう手当たり次第 勘で探っていかなければいけませんから大変です! ですので、部屋に飾ってあった銀行からもらったカレンダーやいろいろなノベルティも手がかりにしておいてくださいね。
現実に親の遺産内容を調べようとしたら普通の方にはとても大変なことなんです。 また、いざ徹底的に調べようとしたら兄弟姉妹関係の断絶も覚悟しないといけません。



ただ・・・ただ・・・ただ今のあなたは少し冷静な考えをできない状況かもしれません。まさしく頭から湯気が出ていてカッカしているのでは?そんあなたを客観的に自分を見つめ直すためにこの実際の相談例をお聴きになっていただけますか?


この実際の相談例をお聴きになってあなたはどう感じられましたか?
100%妹の言う通りだと共感できましたか?
確かに「お金の問題じゃなぃ気持ちの問題やり方が気に入らない!」というお気持ちもよくわかります。
でも、あなたにも長年親の介護に背を向けてきた面もあるかもしれません。
確かに親の遺産を開示しない妹たちに長女が腹が立つのもわかります。
でも長年親の介護をずっとしてきた姉たちにとって・・・
独身でこれからの生活の不安を抱えている姉たち妹にとって・・・
客観的に考えると「ある程度は仕方ないところもあるなぁ?」とそんな理解もできなくはありません。
ただやはりゼロというのもいただけませんよね?どちらかが100%間違っている?とは言えないのも事実
もちろん高い弁護士報酬まで支払ってまで裁判沙汰の遺産争いをするかしないか?はあなたの考え次第です。
でも、それはすごく大変なことも覚悟しておいてくださいね。

相続財産が少ないほど遺産相続トラブルが増加中

こんなわずかな遺産でドロドロの裁判沙汰の相続トラブルになる!少ない遺産相続ほどよくもめるという現実をご存知ですか?

この20年ほどで家庭裁判所に持ち込まれた遺産相続トラブル(調停)は約2.2倍に増えました。その争っている遺産も遺産5000万円以下が7割。この程度であればおそらく相続税もかからないと思いますがそれ以上に問題は深刻です。あれほど仲の良かった兄弟姉妹がわずかな遺産で骨肉の争いをする現実は悲しいですね。

いかがですか?こんな相続に関するトラブル?どこにでもありそうな話だと思いません?

たとえ相続税がかからない程度の遺産であっても、もめることがある!ということをご理解いただけたでしょうか?
私もある程度は法律には詳しいと自負はしていますがそれでもわからないことはたくさんあります。
どうしても?どうしても?納得できない!という場合は専門家に相談した方が早道です。

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