相続の相談を
「どんなことを?」(税金・法律・手続き)
「誰に?」
「いくらで?」
相談すればいいのかわからない?
それってあなただけじゃないのです。
相続の相談内容はさまざまです、それによって相談先も変わってくるのです。
①弁護士・・・法律の相談や調停や裁判、遺言書作成
②税理士・・・相続税の申告
③司法書士・・不動産の名義変更、遺言書作成
④行政書士・・その他の相続手続き(預金口座凍結解除など)
では、これらの相続の相談先はどう探して選べばよいのでしょうか?
相続の専門家もいろいろ|相談先を間違えない
相続なんて誰もそう何度も経験するものではありません。
だから
だれに?なにを?いくらで?相続の相談をしていいのかわからない!
のが当たり前です。
ですが相続の相談先を探す前に、知っておいて欲しいことがあります。
それは各相続の専門家によってその役割が異なることを知っておいてください。
自分の相続の問題を解決してくれる相続の相談先は?
弁護士|法律相談から調停・裁判まで
弁護士に相続の相談をするのは
・相続の法律相談
・相続トラブルの解決(家庭裁判所における調停)
・遺言書の作成 ※1
などがあります。
※1 普通の遺言書ならば司法書士のほうが費用が抑えられると思います。
ただ、弁護士に依頼する時にはそれなりの費用は覚悟しなければなりません。
「相続でもめてるんだけど、弁護士に相談するといくらくらいうかかるの?」 こんなご相談が結構多いです。 しかし、弁護士報酬は各弁護士事務所によってまちまちです。 例えば優秀や有名(行列のでき法律相談所なんかに出演?)な弁護 …
税理士|もちろん相続税の申告
税理士にする相続の相談はもちろん相続税の申告業務のことです。
私は相続専門の不動産会社なので、相続税申告のからみで税理士の先生ともよくお話しすることもあります。もちろん、その税理士は地主さんの連れてきた税理士なことが多く私とは初対面の場合ばかりです。その相続税申告を依頼される予定の …
平成27年1月より相続税の基礎控除額が大幅に減額されました。 今までは「5000万円+(1000万円×法定相続人の数)」だったのですが 改正後は「3000万円+(600万円×法定相続人の数)」となんと改正前の6割にまで引 …
司法書士|不動産の名義変更と遺言書作成の専門家
司法書士にする相続の相談は
・相続不動産の名義変更
・遺言書の作成
などがあります。
「遺言書を書いておきたいけれど?」 そう考える人は多いと思いますがなかなか遺言書を作れないはず? それは遺言書には2つの選択肢があるからかもしれません。 ・自筆証書遺言(自分で書く遺言書) ・公正証書遺言(公証役場で作成 …
行政書士|相続手続きの雑務
行政書士にする相続の相談は
不動産の登記名義変更以外の相続の手続きになります。
行政書士は職権で戸籍謄本の取得もできますし、面倒な相続手続きも協力や代行もしてくれます。
例:
銀行預金口座の凍結解除
墓じまいの改葬許可証の役所手続き
など
【結論】相続の相談先の選び方のコツはできるだけ近くの相続の専門家を探す
弁護士、税理士、司法書士、行政書士
いろいろな相続の相談先はありますが重要視して欲しいのは
できるだけ近くの相続の専門家を探す!
という点です。
もちろん近ければそれでいいというわけではなく、知識・経験・能力も重要ですけどね。
密なコミュニケーションが相続の相談では必要不可欠
相続の相談から依頼をすることになった時に、重要なのは十分なコミュニケーションです。
残念ながらよほどあなたが相当なお金持ちでもない限り原則、相続の専門家の仕業の先生(特に弁護士・税理士)はまずあなたの自宅にまで話を聞きには来てくれません。
ですので、あなた自身が相談先の事務所にまで出向かなければいけないのです。
そして相続の相談は膝を突き合わせて時間をかけて話し合わないとうまくいかないのです。
相続では
・急に他の相続人の考えや態度が変わる
・複雑でたくさんの必要資料の追加がある
はよくあることなんです。
そんな状況変化に迅速に対応するためには相続の専門家(弁護士・税理士・司法書士など)との密なコミュニケーションは不必要不可欠なんです。
電話やメールだけでは細かいニュアンスは伝わらない
面談は最初の依頼する時だけ
後は電話やメールで打ち合わせ?
確かにそんな仕事の仕方をする士業の先生方たちもたくさんいます。
それは「出来るだけ楽ちんにいやもとい、簡単に依頼された仕事をこなしたい!」という怠慢ないやもとい効率的に仕事をこなしたいという相続の専門家の先生たちの事情もありますが、そもそも依頼者との距離が遠ければそれも仕方ありません。
でも、それが「相続の相談でボタンの掛け違い」という悲劇が生まれる温床でもあります。
相続ではその進め方次第で「円満でスピーディーにできる」こともあれば「泥沼の相続争いに発展する」こともあるのでご注意くださいね。
相続では細かいニュアンスが非常に需要です。
実は依頼者にはその相続に関して「本音」と「建前」があるからです。
言葉にはできないそのニュアンスは互いに膝を突き合わせてじっくり話し合わないと伝わりません。
長年の互いの考え方や立場の相違があるでしょう。(介護の不公平・事業継承)
複雑な家族構成もあるでしょう。(離婚や再婚・家族の断絶など)
相続税の節税対策もあるでしょう。(遺産の分け方で税額も大きく変化します)
特に相続争いに関する場合は
「いかに双方の妥協点を探るか?」
が重要です。
下手に落し所がきちんと伝わっていないと、問題がより複雑で大きくなったり費用もどんどん増えていったり時間がズルズルとかかってしまいます。
必要資料のやりとりも郵送では時間がかかりすぎ
調停や裁判で新たに必要な資料が要求されることもああります。・
相続税申告や相続の手続きにはたくさんの資料が必要になります。
弁護士・税理士・司法書士ではわからない家族だけが知っている?調べられる?必要資料もあります。
その資料も複雑なものや入手が難しかったり面倒な手続きのいる資料もあります。
また、一度で済むことは少なくどんどん追加、追加と要求される資料も増えていきます。
「これとこれとこの資料を揃えて下さい」
「以前に頂いた資料ではなく、◎◎と▲▲の関係資料はありませんか?」
などなど行き違いも珍しくありません。
そのひとつひとつを郵送で送っていたりすると時間がかかって仕方ないのです。
特に相続税申告の場合は期限がわずか10ヵ月しかありません。
相続税申告では遺産分割の仕方で税金も変わり、その遺産分割の話し合いが終わってからになりますから実質的に相続税申告の手続きにかけられる時間はせいぜい1か月か2か月程度しかないことも多いです。これではどうしてもやっつけ仕事にならざるおえません。
相談しやすい相続の専門家を選ぶ
弁護士や税理士、いかにも偉そうな相続の専門家の仕業の方も少なくありません。
でも今はそんなふんぞり返って仕事ができる時代ではないのです。
法律も税法も頻繁に改正されており、それに追いついていけない士業の方もいます。
相談しやすい!わかりやすい説明をしてくれるか?
相続の相談で弁護士や税理士や司法書士の事務所に実際に面談しに行った時に
「ちょっと上から目線で偉そうだななぁ・・・」
そんな風に感じたらその士業の先生はちょっと敬遠した方がよいかもしれません。
昔はまだまだ士業の方(弁護士・税理士・司法書士など)の絶対数も少なく、黙っていてもお客さんは絶え間なく来たものです。
しかし、いまは競争原理も働いてきて「依頼者に寄り添う」という考えがやっと芽生えてきたように私も感じます。
私も仕事柄たくさんの弁護士・税理士の諸先生方にもよくお目にかかりますが
「こんな先生、二度とお客さんなんか紹介なんてするもんか!」(怒)
と思ったことは一度や二度ではありません。
でも、その反対のパターンもあります。
こちらの意見や考えをくみ取ってじっくりお話を聞いてくれる相談しやすい先生もいます。
こればっかりはお会いして話してみないとわかりません。
私の経験上
「相談しやすい先生」=「能力のある先生」
であることが多いです。
難しい専門用語は使わず分かりやすい説明をしてくれる
素人には分かりにくい法律や税金の専門用語ばかりを連発して、まったくこっちには理解できない説明をする相続の専門家の先生も多いです。
そんな先生に依頼することはあまり賢明ではありません。
特に
「黙って私に任せていれば大丈夫!」
みたいな先生ではうまくいくはずはありません。
私も依頼者と弁護士や税理士の先生との打ち合わせに同席することもありますが、えてして専門用語を羅列して依頼者の質問を煙に巻くのは「実はそのことはよくわからない?」ということの裏返しのことが多いです。
「専門用語は使わず素人にもわかりやすく説明してくれる先生」=「良い先生」
と私は思います。
弁護士や税理士はゼネラリストよりスペシャリストで選ぶ
弁護士は法律の専門家
税理士は税金の専門家
みんなそんな印象をお持ちのようですが、実は意外とそうでもないのです。
弁護士にも得意分野と苦手な分野がある
今は
・刑事訴訟専門の弁護士
・離婚問題専門の弁護士
・債務整理専門の弁護士(過払い金など)
そして
・相続専門の弁護士
など弁護士の世界も特化型にシフトしています。
税理士にも得意な分野と苦手な分野がある
税理士の世界も同様に差別化が進んでいます。
特に今は各会社や個人事業主でもOA化が進んでいて普通の法人税や所得税の申告業務は衰退しています。
そこで最近では相続税専門に特化した税理士事務所もどんどん増えてきています。
「会社の会計業務と相続税の申告業務はまったく似て非なるもの」と考えてもいい!と私は思います。
ですから、会社の顧問税理士ではなくあえて相続に強い別の税理士に相続税を依頼することをよくアドバイスすることもあります。
相続の流れを理解している司法書士も意外と少な
司法書士の仕事は「相続手続きの代行」なので上記の「弁護士」「税理士」ほど事務所ごとに能力の差はあまりないかもしれません。
でも、そこのもうひとつ加えて欲しいのが「人の気持ち」というか相続お流れを理解している司法書士がお薦めです。
相続の手続きには相続人全員の署名捺印が必須です。
場合によっては、互いにもう交流のない複数の相続人がいることもあるでしょう。
そんなほどんと交流の無い相続人間同士の場合で、要件だけのワープロで作成した味気ないあいさつ文と遺産分割協議書を該当相続人に郵送で突然送り付け
「すぐに署名と実印を押して必要書類を同封してすぐ返送してください」
なんて言われたらその送り付けられた相続人からすれば不信感や不安になるものです。
そんなことのないように
「予めなにか連絡をとっておいたほうが良いですよ」
とか依頼者にもめないようになにかアドバイスのひとつでもしてくれる司法書士がおすすめです。
だからこそ、地元の相続の専門家(弁護士・税理士・司法書士)を探す
そんな意味もあって
相続のことを相談する専門家(弁護士・税理士・司法書士)はお近くの先生を探すのがお薦め
という理由です。
ただ、近いからといいって安易に相続の相談先を探すのも失敗する原因にもなりかねません。
おすすめの近くの相続の相談先を探せるサイトも紹介しておきますね。
相続の相談先はどこにする?
とはいっても自分で別々に弁護士・税理士・司法書士など相続の相談先を探すのも大変です。
できれば相続の相談はワンストップで終わらせたいものです。
そこでおすすめの相続の「相談先をご紹介もしておきます。
相続の専門家があなたをサポート|ココカラ相続
まずは、なにが大きな問題なのか?
1分間診断を相続診断えてみてはいかがでしょうか?
人生において相続はそうなんども経験するものではありません。
ですから、慌てず落ち着いて対処してください。
あなたの相続が円満でスムーズにいくことを心よりお祈りしています。