こんな素敵な二世帯三世帯同居なら
きっとあなたも親との同居を考えるのかも?

二世帯同居の家族
先日のテレビでなんと二世帯どころか四世帯家族の同居の成功事例をご紹介していました。
みなさん、仲良くそれぞれが役割分担をこなしていて
それはそれは素晴らしいご家族です。
では、ぜひご覧下さい。

笑顔の江本

ご覧になったご感想はいかがですか?
きっと
「こんな素敵なライフスタイルなら
 自分たちも親との同居を考えてみようかなぁ?」
なんて思われましたか?
でもね、現実派そう甘くないんです・・



それでも私が親との二世帯同居に反対する理由

親との二世帯同居の失敗
こんなすばらしい家族を目の当たりにしてもなお
私は親との二世帯同居には慎重派いや反対派なのです。
それは・・・

嫁姑問題は永遠に不滅です

嫁姑バトル
昔 巨人の長嶋監督が引退セレモニーで
『栄光の巨人軍は永久に不滅です』
と言われましたが。
私の経験では
「嫁姑問題は永久に不滅です」
と宣言せざるおえません。

今回の親との二世帯同居の成功事例も、お嫁さん側のご実家に夫が嫁いできています。
実親ならば嫁姑問題もあまり起こらないと思います。
しかし、これが夫側の実家で義両親との同居となると話は別ですよね?

実親でも二世帯住宅での同居でもめているケースも多いんですが・・・


大家族である二世帯住宅でこんな絶妙な役割分担がいつまでも続くのだろうか?

二世帯住宅での子供と親の役割分担
もちろん今回の二世帯住宅での親との同居の成功事例のキーポイントは
各自の役割分担がしっかりとなされていることにあります。
お母さんが共働きである子供夫婦のために家事を負担して
そのため娘さんも思い切り仕事に専念できています。

これはお嫁さん側の実家に夫がマスオさん状態であるからこそ実現したものだと思います。
実親だからこそわがままもきいてもらいやすいのではないでしょうか?
いくらお嫁さんが働いて生活費の助けになっているといっても
この絶妙な役割分担バランスはいつか壊れるんじゃないか?
と私は心配です。
今は家事を負担しているお母さんもいずれ歳をとれば大家族全体の家事の負担は身体がついていきません。

今回のケースも親がおじいちゃんおばあちゃんの介護に追われてしまうような状況になったら?
一気にいまの絶妙な役割分担が崩れてしまいます。

どうする住宅ローンや売却時に二世帯住宅は困ります

二世帯住宅建設の住宅ローン

おそらく親が広い土地を提供して二世帯住宅を建設することが典型的なパターンです。
結局、二世帯住宅建物の建築費用は夫が組むこととなります。
なぜなら、もう親は高齢で住宅ローンが組めないからです。
もちろん親子リレー住宅ローンもあることはありますが
現実的には主たる債務者は働き盛りの夫だと思います。

えてして、親との二世帯住宅はハウスメーカーへの注文住宅です。
まあ、普通の建売住宅に二世帯モデルはありません。
で、おのずからオーダーメードになると割高で、かなり無理をした豪邸になるものです。
親に広い土地を提供していただけるのですから
贅を尽くした二世帯住宅であっても限界いっぱいの住宅ローンも組めるのです。
また親に土地まで提供までしてもらうのですから、親にもそれ相応のハイグレードな空間を提供しなければいけません。
今回も豪勢なホームエレベーターまで設置していますよね。
建築費っていくらくらいなんでしょうか?
子供夫婦も共働きだから夫婦共同で住宅ローンを組んでいるんではないでしょうかね?
このあたりが後々大きな問題の火種になるのです。

どうします?他の兄弟達との遺産分割?相続でもめませんか?

住宅ローンを組んでも建物部分で、土地は親名義のままでしょう。
(もちろん土地に共同担保の抵当権は設定されますけどね)
するとそれが相続でもめることになりやすいです。

ほかの兄弟姉妹たちにどうやって遺産を分けますか?

私は二世帯住宅を建設する時には
「ぜひ遺言書も書いてくださいね」とお願いしていますが
なかなか書いてはもらえないものです。

親も亡くなり子供も独立したらだだっ広い二世帯住宅をもてあまします

いまは大家族であっても十年二十年経てばその家族構成は大きく変化します。
親も介護施設の老人ホームに入ったり、もしかしたら亡くなったりしていませんか?
子供も結婚就職で独立して家を出て行くかもしれません。

そうなったら夫婦2人で二世帯住宅はただただ広いだけなのです。

ところで、二世帯住宅の売却って意外と難しいことも知っておいてくださいね
笑顔の江本

長年不動産屋をしている私なのですが
「すいません、二世帯住宅を建てたいので広い土地を探しています」
というご相談は受けたことがあるのですが
「すいません、中古の二世帯住宅を探しています」
というご相談は受けたことがありません。

やはり二世帯住宅は間取りに特殊な事情が反映されていることが多いのです。
玄関が2つある
キッチンが2つある
お風呂も2つある
なんていう二世帯住宅も少なからず多くて
そんな特殊な間取りをお探しのお客様もかなり限定的です。

泣く江本

ほぼほぼ二世帯住宅ってハウスメーカーに発注する
オーダーメードの注文住宅ですよね?


そして意外と多いのでが、そこまでやるか?というくらいの
贅を尽くした二世帯住宅も少なからずあります。
土地は親から提供してもらうためか?
子供名義で目一杯の住宅ローンを組む時でも
親の意見や希望もたくさん取り入れてしまって
かなり高額な建築費になっています。
ただでさえ注文住宅は割高になるのですが、さらにもっと割高な建築費になってしまっています。

まるでお屋敷みたいな二世帯住宅って誰が購入するのでしょうか?
結局のことろ大きな売却損が出てしまうことも覚悟しなければいけません。

まあ、売却のリスクを考えたら隣同士で二戸建てるのもありかもしれません。
もしなんらかの事情で親との同居生活を解消したいのなら
個別に売却できる
賃貸に出して家賃で住宅ローンを払う
ことのできるこんな方法もあることを知っておいてくださいね。

戸建賃貸住宅建設という土地活用

100坪あるなら50坪ずつ
都心部で50坪あるなら25坪ずつ
隣同士で二戸建てる方が互いのプライバシーを考えたら得策の場合もありますからね

笑顔の江本

適度な距離感のある親との同居を私は勧めていますが、
なかなかピッカピカのお洒落で広い二世帯住宅建設のハウスメーカーからの見事なプレゼンテーションでもうバラ色の夢を見ている状況ではあまり耳を貸してはくれませんけどね・・・?

まあ、二世帯住宅はいったい誰の物?ということだけはしっかりと二世帯住宅建設の前に確認しておいてくださいね。