「お義母さん、その家の税金(固定資産税・都市計画税)は私が銀行に行って支払ってきてあげますわ」
実家に届いた固定資産税・都市計画税納税通知書の支払いをお手伝いしてあげてもらえませんか?
それが相続の時に役に立つこともあるんです。

実家に届いた固定資産税・都市計画税納税通知書をコピーしておくと意外と相続の時に役に立つことがある

恐らく今、お父さんやお母さん名義の実家には固定資産税・都市計画税納税通知書が来ているはずです。
こんな感じの郵便物です。

固定資産税・都市計画税納税通知書
私の場合、住んでいるのは大阪市ですが東大阪市に所有している不動産があるので東大阪市から税金の請求書がきます。

この固定資産税・都市計画税の請求書は銀行やコンビニでも支払うことが可能ですが、これを機に目をじっくり通して欲しいのです。

固定資産税・都市計画税納税通知書には課税明細がついています。

毎年、4月中旬から5月にかけて市役所・区役所からなにかしらの不動産を所有していれば固定資産税や都市計画税の請求書が来るのです。

足腰の弱ってきたご両親に代わって支払いを頼まれることもあると思います。※銀行自動引き落としの場合もありますが・・・・

その銀行やコンビニに支払いに行くときにぜひこの課税明細をコピーしておいていただけると嬉しいです。
課税明細とはこんな感じのものです。

課税明細

そこには地番や家屋番号が記載されています。

また親が所有している不動産の一覧でわかります。
ただし、管轄区域ごとにまとめられていますのでご注意ください。

これで親がどんな土地・建物など不動産を所有しているのかがわかります。

相続対策で一番大変なのが「親がどんな財産をいくら持っていたのか?」です。

これがわからなければ遺産分割の仕方や相続税がかかるかどうか?もわかりません。
また、どんな対策を打てばいいのか?も作戦が立てることすらできないのです。

ですから、予め「親がどんな不動産(土地建物)を所有しているか知っておくこと!」はすごく重要です。

地番や家屋番号さえわかっていれば登記簿などで今の状況を知ることも簡単

法務局で登記簿を調べればさまざまなことがわかります。
例えば借金の担保の抵当権が設定されているかどうか?も一目瞭然です。
ただ、この法務局で登記簿を調べるのに地番や家屋番号が必要なんです。

これは住居表示とは別物で、法務局が独自でその番号(地番・家屋番号)を割り当てているのですがこれを調べるのが結構わずらわしいのです。
これが一番普通の方があまり登記簿を調べない原因かもしれません。



ちょっと登記簿を調べてみたい!そんな時この地番や家屋番号がわかっていれば助かるのです。

「親がいま住んでいる実家がどうなっているのか?登記簿を調べてみたい!」
そんなことが将来必要になる時がきます。
それは相続が現実的になってきた時です。

そんな時のために、今 親の実家に届いている固定資産税・都市計画税納税通知書をチェックしておいてくださいね。

なお、固定資産税・都市計画税通知書がきているからといって必ずしも登記名義人ではないことにもご注意ください。共有名義であればその代表として誰か一人に、相続登記を完了していなくてもくるものです
参考:登記名義人は誰?・借金等の抵当権は?親の持家(実家)の登記を無料でお調べいたします