とにかく争いごとになりやすいのが二次相続(2回目の相続)です。
※二次相続とは、先に両親の片方がなくなった後 残された方が次に亡くなった時の相続をいいます
この二次相続では最初の1回目の相続のことが関係してくることがよくあるのです。

二次相続でもめて「相続放棄する!」と言ったら、家を処分するときに持って帰った物も全部返せと言われた

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相続放棄をするといったのならば、
相続時に遡って相続人ではなかったということになりますから
「持って帰った物も全部返せ!」
と言われれば、法的にはそのとおりになります。

ただこれは売り言葉に買い言葉だとは思いますけど・・・

そして、争いになれば
「もうお前とは縁を切る!」
なんてそこまで話が発展してまいます。

今回も相続での相談というよりも、
長年の兄・姉との不平不満が一気に爆発してしまった?
という感じですね。

では、すこしお聞き下さい
※ あなたはこれを他人事を思えますか?

ご本人は「財産放棄するけど、先祖の供養や仏壇はきちんと管理してください!(怒)」ということなんですけど他の兄弟姉妹にはその自覚が無い?

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これはやはり各個人の価値観・考え方によるものですから
なんともいえません。

例え日記にお母様のご遺志が日記に書いてあったとしても
その思いが他の兄弟姉妹に伝わらない・・・?

血の繋がった兄弟姉妹といえど
価値観・人生観が異なると
なにを言っても馬耳東風
とにかく話がかみあわないことになります。

覆水盆に返らず
というように一度 関係がギクシャクすると元に戻ることは非常に難しい。

そして、物の考え方や価値観が違う以上
いくら話し合っても円満解決は難しいのが現実です。

やはり誰か信頼の置ける第三者
親戚のおじさんがまとめ役になっていただければよいのですが
これもなかなか難しい・・・

「うちの家族の問題だから おじさんは口を挟まないで!」
と言われれば・・・・

やはり最終的には家庭裁判所に持ち込まざるえないかもわかりません。

当事者同士では「水掛け論」になることは明らかです

家庭裁判所に調停をお願いしても

そんなに長期間になることはないのですが(調停案に異議を申し立てなければの話ですが・・・)

その間 相続手続きは進みません。

ですのでお母様の預貯金は一旦 どうにもできなくなります。

その間に固定資産税やさまざまな諸経費を誰が負担するのか?

といった問題もあります。

あと、僕も聞いた話なんですけど
調停委員の方
かなり上から目線で話す方も多く、
「腹が立った!」
ということも聞きます。

まあ、これはご自分の主張や要望が聞き入れられなかった?
というのが原因ということもありうりますが・・・

たとえ相続放棄するといっても二次相続はもめやすい

相続の相談を受けると
どうしたい?どうすればよい?
というよりも
今までの介護の苦労や相続人間の確執・不平不満が一気に爆発!
ということが珍しくありません。

ですから、事前の相続対策
たとえ1回目の相続でできなかったとしても2回目の相続である二次相続には必須です。
きっちりと故人のご遺志を子供たちに伝えておく!
兄弟姉妹間の争いごとが起こらないように
財産の整理や遺言をしておく
ことが大切なんです

「遺産をどうするのか?先祖の供養をどうするのか?」
相続人に決めさせるからもめるのです!

「遺産はこう分けてくれ!先祖の供養はこうしてくれ!」
を相続人に伝えておくことの重要性を少しでも感じていただいていれば
こんなことも少なくなるように私は考えるのですが・・・・・

みなさんのご意見いかがでしょうか?

よろしければ下段にコメントでもいただければ嬉しいです。

こちらも参考にしてください
参考:これがもめる相続トラブルまとめ【ワースト5】次はあなたの番?