泣く江本

数々の親との同居(二世帯住宅)でのトラブルを見てきた私はどうしても安易な親との同居には慎重派です。


特に夫の義両親の介護は主に同居のお嫁さんに負担がかかってきますが、
やはり嫁姑問題は永久に不滅です。
親との同居・二世帯住宅は相当な決意や覚悟、嫁姑、親子関係を
しっかりと客観的に判断して決断しなければいけないのです。
「もう私 お義母さんやお義父さんとは一緒に生活なんてできません!
 私をとるか?親をとるか?
 はっきりしてください!
 もし自分の親を選ぶなら?同居は解消しないなら?
 私はもうこの家を出て行きますから!」

なんて義両親の介護に疲れ果てた妻から言われて
もう介護離婚の危機にもなりかねないのです。
しかし、いったん始めた親との同居生活を解消するのは
経済的にも精神的にもとても大変なのです。
ですから、私は⇒親と子供が適度に離れて暮らす近居を強くお勧めしているのですが
現実にはここにも大きな壁があります。
それは・・・・?

賃貸住宅も高齢者には借りられないという現実があります。

高齢者の部屋探しに冷たい賃貸営業マン
日に日に衰えていく遠く離れて暮らす高齢の親
※私は車で30分以上かかるならもうれっきとした「遠距離介護である」と考えています。
田舎の実家は古くてオンボロだし転倒して大怪我でもされたら寝たきり生活にも?
病院や買い物にも不便なところにある実家でこれからもずっと高齢の親を住ませ続けていることに不安だ!
かといって離れて暮らす子供が足繁く実家に通って介護や日常生活の介助手助けも現実的に無理
その現実を認識した子供は
「そろそろ田舎の親を呼び寄せようか?」
と決断するかもしれません。
しかし、嫁にとってはあくまで義理の関係だしそもそも親が暮らす部屋が無い?
そこで、子供の近くに親を呼び寄せる近居を決断して近所の賃貸不動産屋に相談しにいくかもしれません。

高齢の親を近くに呼び寄せるための賃貸住宅お部屋探しで
賃貸不動産屋の賃貸営業マンの冷たい対応に怒り心頭になるかも?

「なにっ?高齢者に紹介できる賃貸物件が無い?」
おそらく何軒も賃貸不動産屋を回っても賃貸営業マンの素っ気ない対応に怒りがこみ上げてくる方も多いと思いますよ。
「そんな理不尽なことを言いやがって!
 空家にしておくよりましだろ!」

とお怒りかもしれませんが、大家側にも言い分はあるのです。
下手に高齢者を入居させるよりも空家にしておいたほうが良い?
とも言えるのです。

便利な好立地に建築されるのは単身者向けのワンルームばかり

やはり交通の便利さは若者も高齢者も同じ重要性があります。
しかし、大家業もビジネスですから利回りうというか家賃収入を最大限にするには効率の良いワンルームマンションです。
ですから、2DKや3LDKなどファミリー向け物件はどうしても少し不便な立地に建築されることが多いです。
そもそも便利な好立地にあるファミリー賃貸物件の絶対数自体が少ないので紹介できる賃貸物件も少ないのです。

また、今までそこそこ広い実家に住んでいた高齢の親にとってはワンルーム・1Kなどはとても暮らせるものではありませんし、そもそも実家から持ってくる荷物もほとんど入りません。

「リスクを考えたら高齢者は敬遠したほうがよい!」
という大家(貸す側)の論理も100%否定はできない

申し訳ないですが、大家業(賃貸マンション経営)も立派なビジネスです。
そこにはリスクとリターンも天秤にかけなければいけません。

やはり高齢者は家賃滞納・孤独死・火災などたくさんのリスクは高い

今は元気な親でもいつかは身体に衰えがきます。
そのうちに銀行に家賃の振込みにもいけなくなります。
もちろん口座自動引き落としという技もありますが、まだまだ一般的ではありません。
そうすると何回も何回も大家さんや賃貸管理会社が高齢者のもとに督促をしなければいけませんし、初期の認知症の方ならなかなか当たり前の交渉やコミュニケーションもできません。
今時は家賃を手渡し回収して「通い」(家賃の領収書ノートみたいなもの)にハンコを押して1件1件部屋を回るなんてよほどの古い賃貸アパートでしかやっていませんし、それを大家や賃貸管理会社に要求するのも無理なことです。
まあ、そんなボロボロの物件に親を住まわせることにもどの子供も気が引けると思います。

結構、高齢者にはボヤ騒ぎもあります。
鍋に火をかけたまま?などの事故も少なからず私も経験しました。

しかし、一番の心配は「孤独死」です。
いくら子供が「ちゃんと私たちが面倒をみますから!」と言われても所詮口だけ?というのも大家側なら仕方ありません。
それくらいみなさん最初の入居時とその後は変わるのです。
もちろん、親を心配するほど心優しいあなたですからそんなことは120%無いとは思いますが
現実にそんな方ばかりなんです。
もし、親がその賃貸物件で亡くなってしまったら・・?
もちろん病死などは事故物件(心理的瑕疵)ではないという見解もありますが、現実的にそのことを次の入居者に伝えておかないと大きなトラブルのリスクがあります。
必然的に大幅な募集家賃減額にもなりかねません。
また、その後の残置物処理も大家側で勝手に処分できないことも知っておいてくださいね。

もちろん、高齢者でも入居できる賃貸住宅物件もあります!

もちろん超高齢者ならともかくある程度ならば高齢者でも入居できる賃貸住宅物件もあります。
ただ・・
ただ・・
やはり絶対数がかなり少ないのと立地や賃貸条件面でやや劣るのは否めないのです。
普通の方が喜んで借りてくれるようなは賃貸住宅物件にわざわざ高齢者への門戸は開いていないのです。

笑顔の江本

ですから、私も親御さんのために賃貸住宅を探すこともたくさんあるのですがかなり苦労しています。
『そんな「古い?」とか「駅から遠い?」とか贅沢は言わんといてください!』なんて正直心では思っていてもとても口には出せませんが
嫌々引越しを決意した親御さんやこれから介護のことを考えている子供さんの両方に満足していただける?そんな100点満点で気に入ってもらえる賃貸物件を探すのは大変です。(汗)

もちろん、賃貸住宅への入居に必須な賃貸保証会社の審査も厳しい

今はどこの賃貸住宅も家賃滞納や事故に備えての賃貸保証会社の保証付きは必須です。
この賃貸保証会社の審査が高齢者には結構ハードルが高いのです。
もちろんガチガチの固い審査の賃貸保証会社(大手)もあれば、あくまで審査ユルユルの賃貸保証会社(零細)もあるので一概には言えないのですが、そこそこ便利で綺麗な賃貸住宅物件ならたいていは大手の賃貸保証会社が一般的ですからかなり審査が厳しいことも覚悟しておいてください。

国も高齢者住宅問題を考えて対策も打ってはいるが

この高齢者の住宅問題は社会問題にもなっているので、政府や国も対策に乗り出しています。
半公共団体であるUR(旧:都市整備公団)が高齢者にも門戸を開いてはいます。

ただ、まだまだ絵に描いた餅状態でして、例えば大阪で検索しても
URの高齢者向け賃貸住宅

わずかこの程度しか検索に引っかかってきません。
しかも、かなりローカルな沿線にパラパラと数件だけ?
さらに詳しく物件概要を見ると
そのローカルな沿線の駅からバス便?だとかとても不便な場所ばかりです。
これではなんのために親を呼び寄せるのか?意味がありません。


親の終の棲家を賃貸にするか?持ち家にするか?
いずれにしても早めに親の呼び寄せは決断しないといけません

トイレ介助
まだまだ超高齢?でなければ、探せばなんとか親が暮らす賃貸住宅もある可能性もありますが
親が70歳を超えてくると現実的に賃貸住宅探しはかなり難しくなります。

もちろん、たとえ親が70歳を超えていても子供名義で賃貸住宅を借りる?という方法もあります。
経済的に安定のある子供が借りることにすれば賃貸保証会社の審査も通りやすいと思います。
まあ、今は超長生きの時代ですから子ども自身も高齢者の域に入ってしまうのもよくあることですから田舎で暮らす高齢の親のことは早めに決断してくださいね。

もちろん経済的な問題もあるけれど、
親の終の棲家は持ち家にする!というのが一番なのですが・・・・

賃貸アパート・賃貸マンションを利用した相続税対策
ボクが一番お手伝いするのは
親の住み替えは田舎の実家を売却して都会の築浅中古マンションへのお引越しです。
自分で買った家なら後々介護が必要になったときでも改修ができるのですが
賃貸物件ならたとえ介護のためであっても手すりをつけたりするなどの改修でも大家の許可が必要ですし、その許可も必ず得られるものではありません。

「そうか?やっぱり賃貸よりも持ち家か?」
ということは誰でもわかることなのですが、そこには経済的というかお金の問題がありますよね?

しかし、普通の銀行だったら家族のため(この場合は高齢の親のため)に住宅ローンは原則貸してはくれないのです。

でも親が住む家を購入するための公的低金利住宅ローンもあるんです。しかも、親の年金収入も合算できて借りやすい!

普通の銀行の住宅ローンは原則借り入れした人が居住しなければいけません。
しかし、その公的住宅ローンは家族が住む家の借り入れも可能なのです。
もちろん親の年金も借入額計算のの収入合算もできます。
ですからこれを利用して高齢の親を子供の近くに呼び寄せるために利用する方も多いです。

それには築浅中古マンションが適しています。

ただ、この半公的住宅ローンは条件があります。
融資する物件に
耐震性があるか?
建築基準法など合法的な建物か?
きちんとした建築資材を使った建物か?
などいくつか審査条件があるのです。

築浅であっても、この基準を満たす中古戸建ては少ないのです。
しかも、金額自体も戸建てよりも中古マンションのほうが安いです。
また、マンションのほうが駅前便利なところに建っています。
大阪なら2000万円ちょっと出せば便利できれいな築浅中古マンションがたくさんあります。
3LDKより不人気な2LDK(親だけならこれで十分)
高層階より不人気な1階(介護を考えたら1階のほうが良い)
など条件を落とせば、また安いです。
しかし、便利で綺麗な戸建てはちょっと2000万円超でも難しいです。
35年ローンなら賃貸家賃以下の支払いになると思いますよ。

子供が持ち家ならそこに親を住まわせて、子供が賃貸を借りる?

もちろん、持ち出し部分は親から金銭的経済的援助を受けるのもありですから
子供が住んでいる持ち家に親を住まわせて、子供が近所の賃貸住宅を借りて引っ越すというのもよくお手伝いをしています。

笑顔の江本

とにかく、親も子供も一致団結して協力し合わないと親の呼び寄せはできません。
とにかく、1日も早く親と子供が高齢の親の10年後20年後をシュミレーションしておかないといけません。
でもこれが本当に大変なんですけどね・・・(汗)

だから、そのきっかけづくりに
親と子供が一緒にあなたや親の家で行なう出張相続セミナー
をしているんです。