今は亡き私の母は脳梗塞を発症してから急に認知症が進行しました。
なんでもないことに突然激怒する母にひどい言葉で罵られたりして心が折れたものです。
受け入れられない親の認知症
すぐにイライタして怒りっぽい母
何度も何度も同じ話ばかりをする母
わけのわからないことを言う母(たぶん幻想?妄想?)
そんな母でしたがわたしはどうしても母が認知症になってしまったことを受け入れる事はできませんでした。自分にはちょっとボケてきてるだけ!と無理やり言い聞かせていました。そうでもしないといま目の前にいる母が母でないような気がしたのです。
今は「認知症は珍しくない時代」と頭ではわかっていても?
確かに今は超高齢化社会です。
認知症の方がわたしの同世代の親にもたくさんいます。
でも、「うちの親だけは違う!」と思ってしまうのです。
認知症の母親に優しくできない自分がいました
そうはいってもなかなか厳しいのが現実です。
どうしてもカッとなって声を荒げてしまったことも一度や二度ではありません。
突然 息子が怒り出していることに母は理解が出来ず反対に今度は泣き出してします始末
ワンワン泣いている母を見ると「お母ちゃん、ごめん!」と心の中では思いました。
大好きだった母が大嫌いに?
父が亡くなった後は母とずっと二人暮らしでした。
兄や姉は早くに結婚独立していましたし、末っ子の僕だけはちょっと親子関係が他の兄弟姉妹たちとは違うもののように感じていました。
友人と食事をしていても早めに帰る私に「えもっちゃん、マザコンかぁ?!」なんて冗談を言われるくらいちょっとディープな親子関係でした。少々複雑な家庭環境だったので子供の頃は「なんでこんな家に産まれたんやろ!」と恨んだものでしたが、大人になれば親の苦労も理解できるようになります。苦労ばっかりしていたお母ちゃんと二人きりの生活は気楽なものでした。
しかし、そんなお母ちゃんでも徐々に認知症が進行していくと人格が変わっていくのです。
最初は認知症の初期症状とは気づかず「なんか悪い霊に憑りつかれたんちゃうやろか?」と思うくらい血相を変えて怒り出すのです。
これにはかなり参りました。
だんだんそんな母を嫌いで時には憎く感じるくらいでした。
いろんな方の認知症の親の介護の体験談に勇気をもらえる
僕は両親とも再婚同士でしたし末っ子の私はかなりの遅い子供です。
※昔はそんな母が恥ずかしく参観日が少し嫌でした。(なんて親不孝な私です)
ですから同世代の友人たちに「高齢の親の介護の愚痴」をこぼしても彼らにはピンとこなかったです。
まだまあ親がピンピン元気な彼らは「どうせ、わかってはくれないさ!」とあきらめたものです。
でも今はインターネットからさまざまな認知症の親の介護の体験談が聞ける時代です。
いろいろな方の体験談委はたくさん勇気をもらえる気がします。
4年間で徘徊1388回の認知症の母と暮らす娘が辿り着いた開き直りの考え方
ほんと、この方の「親が認知症になってしまったことへの受け入れ方」はすごいなぁ・・?と思います。
まるで漫才さながらのいなし方はすごいですよね?
失礼ながら「それに比べたらうちのお母ちゃんはまだましやんかぁ!」と思います。
うちのお母ちゃんの場合は脳梗塞の麻痺もあり徘徊はありませんでしたけど。
しかし、不思議に思うのですが
身体の元気な方ほど頭がボケて
身体が不自由な人ほど頭がしっかりしている
そんな気がします。
バアちゃんの世界では認知症の親との接し方をべます
小野製薬工業さんのバアちゃんの世界という認知症の啓蒙動画です。
これを観て「うわぁ、うちと一緒やぁ!」なんて妙にうなづいたものです。
最初はこんな感じからのスタートでした。
しかし、それも徐々に認知症が進行してしまうと状況は一変してしまいます。
認知症の妻はまるで宇宙人と感じる夫
老老介護は身につまされますね。
いずれわたしたちもこんな夫婦になるのかなぁ・・・
「発作的に手をかけそうになる・・・」
わかりますね。、その気持ち
でも介護サービスの方が来た時の奥さんの笑顔をみるとやっぱいみんな認知症の方の介護や対応の仕方は必要最低限身につけておくべきだと思います。
夫が若年性認知症になってしまった妻の体験談
きちんとした動画だけでなく意外とこんな普通の方の介護の体験談も身に染みました。
僕のお母ちゃんが時々「うち、なんかおかしなったんやろか?」と聞いてきたものでした。
きっと自分でも自分の異変には気づいていたんでしょうね。
でもとても「お母ちゃん ボケてるでぇ!」なんて言えず、「大丈夫やでぇ!」なんて私は答えていましたが・・・
うちのお母ちゃんの場合はまったく介護サービスを受け付けてくれませんでした。
最初の脳梗塞で身体に麻痺が残り、それを他人に見られるのがひどく嫌だったようです。うまくデイサービスをデビューさせられていればもっと僕も買いッが楽だったのになぁ・・・
いまくらい介護に対する認識と理解があればよかったのですが。
今から考えれば頑張り過ぎだったかもしれない?
「なってしもたもん、しゃあないやん!」
そんな開き直りも必要かもしれません。
ほんまにど憎たらしいと思うこともいっぱいありました。
でも、やっぱり他の家庭とはちょっと違う形やけどお父ちゃんもお母ちゃんも僕を愛してくれていたと思います。
もう僕も60歳やからお父ちゃんお母ちゃんて呼ぶのはおかしいですが、やっぱりお墓では「お父ちゃん!お母ちゃん!」て呼んでいます。
幸か?不孝か?うちのお母ちゃんの場合
時折 スパッとしゃきり認知症などどこ吹く風!?というくらい元に戻ることがあったのです。
むっちゃくちゃしっかりするのです。もちろん会話も成立します。
今さっきのことは覚えてないけど、ちょっと前(といっても数年前だが)のことはしっかり覚えています。
「うわっ!認知症 治ったんちゃうん!」
と喜んだのもつかの間、翌日にはまた元に戻るのですが。
認知症の親の介護に少し疲れてしまっているかもしれないあなたに観て欲しい動画を紹介します。
ほんのちょっとだけでいいので昔のお父さんお母さんのことを思い出してくれませんか?
今の世代の人には分からないかもしれませんが、私(59歳)の子供の頃にはこんなことがよくありました。よく熱を出していた私は母がおぶって近所の診療所にも連れて行ってもらったなぁ・・
こんあ素敵なCMを作る宅配寿司の銀のさらさん、みなさん宅配寿司は銀のさらにお願いしましょうね。
ちょっと家のことでも近所から色眼鏡で見られていたし、学校でもちょっと浮いていた私には刺さった動画です。
僕が小学校低学年の時、学校で転んで頭を切って病院に運ばれた事件があったんです。学校からの連絡があって病院に駆けつけた母は「傷残りますか!先生 よろしくお願いしまう」とペコペコ頭を何度も下げていたのを不思議に覚えています。貴ノ岩みたいな傷ならまだしもたった3針程度の傷だったのですが(笑)
どうか明日も少し、もう少しだけ親の介護に頑張れることを祈っています。
きっとわかってくれていますよ!認知症だったとしてもお父さんお母さんは!
いつか介護の限界がきた時に慌てないために、予め老人ホームのことを調べておくことをおすすめします。
意外とそんな時にケアマネージャーがアテにはならないからです。
※系列会社の老人ホームしかすすめない。
※子供が親を呼び寄せる場合など地域が離れた老人ホームの情報は知らない。
※独立系ケアマネは老人ホーム内部の情報は知らない。(評判など)
※いろいろなタイプの介護施設の中から選ばせてくれない。
全国の老人ホーム・介護施設の情報を紹介している老人ホームポータルサイトです。
日本全国の地域別に
・どこに?
・どんな?
・いくらの?
老人ホームがあるのか簡単に調べられて便利です。
■「みんなの介護」
■「LIFULE介護」