親がいくら年金をもらっているか?ご存知ですか?
親が貰っている年金の目安は
・サラリーマンで15万円弱(夫婦で20万2千円程度)
・自営業(個人事業主)で9万円弱
これだけで年金生活はかなり苦しいのが現実です。
そんな苦しいお金のやりくりでさらに介護が必要になったなら子供にしわ寄せがきてもしかたありません。
親が年金をいくらもらっているか?
いくら子供だとしても親がいくら年金をもらっているか?
なかなか調べることもできません。
また年金受給開始の時期によっても変わってきます。
おそらく今 親の年金額が不安で知りたい方はまだ親が年金を受給しだして間もないかたではないでしょうか?
そこで、今現在での年金のモデルケースを参考にしてみましょう。
さらにもう一つの解説動画も参考にしてみてください。
厚生年金は現役時代の収入によって大きく変動しますが、親の年金額が気になる?という方は失礼ながら親がお金持ちではなく普通のご家庭の親御さんだと思いますから参考鳴ったのではないしょうか。
ちょっと古いデータで申し訳ありませんがあまり変化は無いと思うのでご紹介しておきます。
今回の年金支給額のデータは厚生労働省が年に1回発表しているもので2015年のものです。
サラリーマンの老齢年金は14万7千円
サラリーマンなど会社務めだったかたの厚生年金の平均金額は14万7千円でした。
60歳以上から支給されている「老齢年金」の平均支給額は月額で「147,513円」ということでしたでした。
次に、病気やけがなどの障害時に支給される「障害年金」の月額は「101,906円」でした。
また、被保険者が亡くなったときに支給される「遺族年金」の月額は「84,831円」です。
障害年金や遺族年金の金額については、あまり語られることがありませんが、生活を支える基礎にはなる金額であることがわかります。
自営業・フリーランスの老齢年金は5万4千円
「老齢年金」の月額は「54,497円」でした。
「障害年金」の月額は「71,995円」、「遺族年金」の月額は「80,404円」です。
老齢年金は厚生年金との差が大きいですが、障害年金や遺族年金は差が小さく、そこそこ頼りになる金額であることがわかります。
年金だけで親は生活できない
老後に親が貧乏になってしまった。
子供としてはなんとか支援してあげたくても子供自身の老後も不安がある中、なかなか子供が自分の全財産をなげうってでも支援できるか?といえばそれは難しいことです。
ですから。老後の親が貧乏になている原因や理由も解明しておくことも重要なことです。
親はなぜ老後に貧乏になっているのか?
親が老後に貧乏になっていくのはズバリは入ってくるお金より出ていくお金が多くなるからです。
特に父親が亡くなって遺族年金になって年金が減額されてしまった場合、どんどん貯金の切り崩しが進んでいきます。
また病気や介護でもどんどん出費が増えていくものです。
早めに親の生活スタイルを改めないとすぐに貯金が底をついてしまいます。
参考:映画「老後の資金がありません」もはや他人事と笑っては観れません
家賃は収入の1/3以下、生活は切り詰める
私がご相談を受ける高齢者の方は、子供が結婚独立した後でも広い家にお住まいの方も少なくありません。
特に賃貸では年金収入からの支払いの多くのウェイトを占める方もいます。
確かに高齢になってからの引っ越しはとても大変ですが、まだ身体が動けるうちに引っ越しをして住まいのダウンサイジングをお勧めします。
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また、現役時代のまま生活スタイルを変えないでいる方も要注意です。
人生100年時代の現代
現役の期間よりもリタイアした後のほうがずっと長いのです。
生活スタイルを改め、切り詰めることも大切です。
親の悲惨な老後・介護は親に貯金なし!年金なし!
「子供に裏切られた・・・・」
そんな高齢者からたくさんご相談がありますが、これってある意味親自身にも自業自得の側面も否めません。
どうしてそんな悲惨な状況まで放置していたのか?そうなる前になにか手を打てなかったのか?
これは親の問題でもあるし、子供の問題でもあります。
「親が困っているんだから子供は仕送りくらいしろ!」
と言われても、子供にもそこまでの余裕はないのです。
親の老後どころか自分の老後だって心配なくらいなんですからね。
親にお金がない子供は、まずは親の家計状況を把握する
どうして「親の年金を調べるか?」というとそれは子供自身がある程度は親の家計の状況を把握しておく必要があるからです。
確かに親を援助するのは子供の親への恩返しです。
しかし、それで子供の人生に大きな悪影響を及ぼしてはいけません。
・「結婚できない」
・「子どもを作れない」
・「子どもを増やせない」
・「家を建てられない」
・「自分の老後資金が貯められない」
そんな事態になってしまっては子供も可哀そうです。
だからこそ、子供が親の家計状況を把握して親の生活スタイルを改善しておく必要があります。
そこには大きな親子喧嘩もあるでしょう。
他の兄弟姉妹たちから「親不孝者」呼ばわりされるかもしれません。
それでも、心を鬼にしてやらなければいけません。
でないと
「やがてその火の粉はあなたに・・・?」
「外の兄弟姉妹は口は出すけど金は出さない?」
そんな状況で八方ふさがりになるのは目に見えています。
子供が仕送りまでしているのに親が住む家は適正か?
親の生活苦を看過できずに子供が親へ仕送りしているケースはたくさんあります。
その内容によると
子供がしている親への仕送りの平均額は月額64,000円となっています。
参照:内閣府 ホームページ:別居している親への仕送りの有無
親への仕送りや介護費用の負担が必ずしも相続で清算されるとは限らない?
数々の相続トラブルのご相談に頭を悩ませている私からのアドバイスは
「親への仕送りや介護費用の負担が必ずしも相続で清算できないこともある」
という点です。
長年 親の老後の生活の援助(生活費・老人ホーム費用など)を続けてきた長男の兄
親の介護の手助けをしてきた近所で暮らす妹
両親が亡くなったその実家を売ることが決まりました。
そこで、長男の兄は相続した実家の売却代金から今までの親への援助した資金の清算は当然と考えていました。
でも妹の娘さんは相続した実家の売却代金は平等な2等分を主張されています。
「お兄ちゃんはお金を出してきたっていうけど、
娘の私は親の身の回りの世話や介護をしてきたのよ!」
「法律では子供はみんな同じ相続割合なんでしょ!」
そう言われて長男のお兄さんは自分のこれからの老後資金まで切り崩してまで援助してきたのに、そのことをどう妻に説明していいか?頭を抱えています。
これはお兄さん、妹さん、どちらの考えが正しくて間違っているかは第三者の私には何とも言えないのです。
老後の親の住まいはダウンサイジングしておくべき
私は
70歳を超えたら老後の住まいを考えての引っ越しすべき
ということをおすすめしています。
できれば、ギリギリ最後まで
・自宅で
・子供や妻などの身内による介護で
・親の介護は親のお金から
ということの実現のためなんです。
「老後や介護のお金」と「遺産相続」の話を親子でする機会を
親の本心と子供の本音
老後や介護や遺産相続でこのあたりをタブーにしていては後で大きなトラブルになりかねません。
いつか(といってもできるだけ早く)話し合う機会を持っておくことも大事です。
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