親子の最後の旅行

偉そうに講釈をたれる私だが、自分の親を旅行に連れて行ってあげたことがない

私は、父も母も生前にどこか旅行に連れて行ってあげたことがないのです。
そのことには、かなり後悔しています。

肺ガンを発症し片肺全摘出をした父に
「お父ちゃん、温泉でも行こうか?」
なんていってあげる時期は、自分の会社を創業したばかりでそんな余裕はありませんでした。
オンボロな実家で独り暮らしの母に
「お母ちゃん、どっか行きたいとこないか?」
とたずねても
「ない!」(きっぱり!)
と言われて、あっさり引き下がってしまう私でした。

父も母も大正生まれ
貧乏でしたから、そんな旅行なんて贅沢なものを楽しむ価値観なんて無かったのかもしれません。
まあ、老人会や婦人会などでちょくちょくどこかには出かけていましたが
親子で行く旅行は私には経験できませんでした。

そのことはやっぱり後悔しています。

『どこかに連れて行ってあげよう!』と思った時には、もう連れて行ってはあげれない

「まあ、そのうちに・・・・」
なんて考えているうちに、みるみる親は年老いていってしまいます。
突然、大きな病気(ガン・脳梗塞・認知症など)を発症してしまうかもしれません。

もう、歩くこともままならない
そんな状態にまでなると、どこにも連れて行ってあげれません。

最後の思い出作りができる時間は限られているのです。

私の母も二度目の入院から、家に帰ることはありませんでした。
もう、旅行なんてどころではありません。


本屋に行けば、そんな体力の落ちた親とも旅行にいけるようなガイドブックもたくさん売られています。

親子の最後の旅行

もう体力の衰えた高齢の親でしたら観光などもほんのちょっとでいいかもしれません。
やっぱり残された時間を親子や孫と一緒にすごし、美味しいもの(もはや、あんまり食べれないかもしれませんが)を一緒に食べる
それが一番ですもんね。

どうか、私が出来なかった分も親孝行してあげてくださいね。


晩年、親子旅行ができなくて後悔