二世帯住宅

二世帯住宅は相続の時にもめる!土地は親名義、家は子供名義

私は二世帯住宅には慎重に決断すべし!という考えを持っています。
それは相続のことまで考えていないことが多いからです。

今は子供より親のほうが裕福で財産を持っていることが多いですよね?
そのため
親の土地子供名義で二世帯住宅を建てる
というケースも多いです。

これが、一人っ子ならば、問題も起きにくいのですが他に兄弟姉妹がいる場合は時々相続でもめることもあるんです。

二世帯住宅の相続でもめる!]

こっちは親の介護や面倒までみる覚悟なのに?

そうはいっても
それ(介護・親の世話)はそれ、これ(相続・遺産分割)はこれ
という他の兄弟姉妹からの相続に関する考え方もできなくなないのです。

では実際の二世帯住宅と相続のトラブル例を聞いてみてください。

相続で争う姉妹相談者は52歳の女性で既婚
夫は55歳で息子21歳との3人暮らし
お父さんは6年前に亡くなっています。
お母さんは75歳で認知症を発症し介護施設に入所しています。
今の家は土地は父親名義、建物は夫名義で建てました。
私には妹がいるのですが、父親が亡くなった時に
「親の預貯金や想い出の品物を私が管理する!」とその妹が言い出して勝手に持ち出し、そのことが原因で仲たがいになってしまいました。そのため妹とは遺産分割協議などの話などはとても出来ない状況です。



二世帯住宅と建てることを親とだけで話し合って決めるのは危険

相続では、今までの遺恨が一気に爆発することも珍しくはありません。

やはり、二世帯住宅を建てるのに
「なんでお姉ちゃんだけが!」なんで兄貴だけが!それってそこひいきじゃないか!」
と他の兄弟姉妹が不満を心の中に秘めていることもあるんです。
特に他の子供の妻からが多い?

『お父さんが望んで建てたのに!』『お母さんのために建てたのに!』

他の子供たちである兄弟姉妹の本音(これってなかなか口には出してくれませんが)を考えてあげなければいけません。

もし、お父さんやお母さんが亡くなって相続が発生すれば必然的にその二世帯住宅の土地建物はそこに住んでいる子供がやっぱり相続したいと考えるのが普通です。
でも、遺産といえるものの大部分がその二世帯住宅の土地建物などの不動産であればどうやって遺産分割を行いますか?

最悪、せっかく建てた二世帯住宅を売却してお金で分けなければいけない?

もめにもめて最悪 せっかく建てた二世帯住宅を売却してお金で分けるというケースもありうる話です。

でも、
二世帯住宅って売りにくい!
ということもあるのです。

我々 不動産屋に「中古の二世帯住宅を探してください!」というお客様ってかなりレアなお客様です。

ですので、需要と供給のバランスからやはり値段もかなり低く抑えなければいけないこともありうるのです。

だって、普通の方が探す家に玄関が二つ?リビングも二つ?台所も二つ?そんな家をわざわざ探す方なんていませんよね。

二世帯住宅を考えるのなら将来の相続も含めてきちんと他の兄弟姉妹にもきっちりと話をしておきましょう

二世帯住宅を考えるのならきちんと他の兄弟姉妹にもきっちりと話をしておきましょう。もちろん将来の相続の話も含めて

今はどのハウスメーカーも二世帯住宅の建設営業に力を入れています。
ですので、お洒落で綺麗なモデルルームに連れて行かれて気分はルンルン?になってしまいがちです。
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でも、そんな広くて綺麗でお洒落な二世帯住宅に住む子供と狭い住宅や家賃を支払う賃貸アパートで暮らす子供がいれば
やっぱり不平不満が生まれやすいのです。

もちろん、親と同居の気苦労や親の世話や介護などの苦労は伴うものなのですが
いざ相続になればそれはすべて過去のお話になってしまうんですね・・・・