離婚して後ろめたい気持ちがある妹と母親と近所に住む姉との確執

とりあえずこんなご相談を聴いてみていただけますか?

「姉との仲違いの原因は親の介護に関する意見の相違から」という妹さんだが・・・

「母親の介護に関することから姉ともめてから、姉妹関係がこじれてしまった」
と言われる妹さんなのですが、ちょっとそれだけとも思えないような気がします。

「なんで、私の戸籍が知られるのか?」(怒)とも言われますが身内であれば戸籍を調べることは可能ですし、相続の手続き上は必須の書類です。

相続では今の人間関係・親子関係・兄弟姉妹関係が浮き彫りになる

『勘定』より『感情』
これはわれわれ相続に関する仕事をする人間なら有名な格言です。
お金の問題じゃなく、気持ちの問題!
こうなると落とし所の妥協点すら見つからなくなってしまいます。

そこで、気をつけたいのが相続のことや遺産分割を切り出すタイミングと方法です。

ちょっとイザコザが過去にあって、関係がうまくいっていない・・・・。
話すどころか顔も見たくない・・・・。

そんな人間関係になっていれば、わざわざ連絡して話し合うのも嫌だ。

だから、遺産分割協議書を郵送で送りつけて、
「ここに名前を書いて実印を押して、印鑑証明もつけて送り返してくれ!」
なんていう暴挙に出る相続人も少なくありません。

でも、最初にボタンを掛け違えると、その後の修復に何倍もの労力が必要になります。

相手の立場で考える

これって簡単そうで意外と難しいです。
お互い犬猿の関係を自覚しているのですから、
「なんで私のほうから下手にでて、お願いしなくちゃいけないの!」
「今までのことを考えたら向こうが誤るべきよ!」

なんて考えているといつまで経っても相続の手続きは完了しません。

今回もひょっとしたら
妹さんが離婚したことでの母親への後ろめたさ
母親の姉に対する関係への嫉妬心
そんなものがあるかもしれません。

そんなことをしっかりと考えてあげなければいけないかもしれません。
お姉さんにしてみれば
「親の面倒を私に押し付けて、あんたは勝手に離婚して!」
という言い分もあるかもしれません。

『まずは腹を割って話し合うことが必要!』なんて正論など私はいえません。

それだけこじれた関係を簡単には修復できないことをなんども経験しているからです。

だから、私の考えは
『今後、付き合いたくないなら縁を切ればいいじゃないですか?
 このままグジュグジュとずっと悪口・愚痴を言い続けるよりは・・・?』

なんて言ったら叱られると思いますが正直 そう思っています。

お互いの主張が水と油である以上
あなたが歩み寄る気持ちが無いなら、相手も譲歩する気持ちが無いのが普通です。

だから、第三者を間に入れて相続の話を進めるのも得策なこともあります。

ただ、それを仰せつかった私は相手の方にボコボコに責められ続けなければいけないのですが・・・・
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お互い自分の主張が正しくて、相手の主張が間違っている!と考えているわけですから、とりあえず自分の気持ちをすべて吐露してもらわないと話はまとまりません。

平気で1時間や2時間(それも一度や二度ではなく・・・)
ずっと相手の今までの愚痴を黙って聞く覚悟をする私です。(涙)

そうすると目の前の相続や遺産分割の話ではなく
相手の怒っている本当の真実は意外なことであった
ということも珍しくないのです。

そこをわかることができればうまく関係修復もできることもよくあるのです。

今まで親にえこひいきでれてきた姉が許せない!
次男の私をないがしろにして、長男ひいきばかりしていた親が許せない!
自分の不幸は家族のせいだ!
上から目線で小馬鹿にする兄や姉が許せない!

そんな相続とは関係ないことが、問題のことも多いのです。